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安倍氏、首相在任中に「憲法改正」 官邸サイドが火消しという争点隠し
2016/03/04 01:53

 安倍氏は昨日、自らの首相在任中に「憲法改正」を成し遂げたいと発言し、いよいよ安倍政権の露骨な軍事大国化、全体主義国家へと突き進みたいというかねてからの願望を示しました。
憲法「改正」、安倍氏は首相在任中に改憲を表明 選挙の公約ならば「憲法9条改正」と候補者のポスターにも明記せよ

 ところが官邸サイドがこの安倍氏の発言の火消しに躍起になっているというのです。
「在任中に…」 安倍総理“憲法改正発言”の波紋は」(テレビ朝日2016年3月3日)
官邸サイドが火消しに追われたのは、与党内に強い警戒感があるからです。公明党幹部は「野党に憲法改正阻止という結集の軸を与えるのではないか」と危機感をあらわにしています。自民党幹部も「総理が憲法改正といえば、反対派のネジを巻くことになる」と指摘しています。

 おかしな話です。安倍氏はかねてより選挙公約にとか、先日も憲法改正のための3分の2の議席を参議院で得たいと言っているではありませんか。
 「憲法改正」が選挙公約ということにでもなれば自民党にとって不利だということを百も承知だから、このような火消しに走るのはまさに争点隠しそのものであり、卑劣なことです。
 公明党幹部の言い分もおかしな話で、自分たちは、「加憲」なる造語で自分たちは憲法9条には手をつけないと言ってきたにもかかわらず、安部自民党が憲法9条改正についても言及しているのに、未だに政権与党として自民党と連立を組むのは筋が通りません。それこそ自民党、公明党の選挙協力は将来の憲法に関するビジョンが全く違うにもかかわらず、単なる数合わせそのものではないですか。
 いえいえ、公明党は既に憲法9条改正を是認しているのです。自民党と一緒になって与党のうまみを知って以降は、理念などどうでも良くなっています。
 公明党幹部の懸念はあくまで選挙での集票への懸念であって、憲法9条についてはどうでも良いのです。
平和憲法を守ろう 悪意をもつ改憲論にご注意、悪徳政治に欺されないように!

 ところで安倍総理がまた詭弁を弄しているので、一言しておきます。
「国会が決めるのではなくて、国会はあくまでも、国民の皆様に『どうでしょうか』という発議をするわけですから、決めて頂くのは国民でございます。ですから、3分の2の勢力うんぬんというのは、やや議論としておかしいのではないのか」(前掲テレビ朝日)

 国民投票があるから国会は発議するだけというのは明らかに誤りです。
 国会に3分の2というハードルを課しているのは単なる議席の2分の1では足りないということであって、憲法改正を容易にできないようにしているためです。
 国民の選択による政権交代レベルで憲法が変更されてしまうようなことがあってはならないという意味であり、それは政権与党が主導して憲法改正していくことへの警戒でもあります。
 国民投票があるから国会の発議は何でもいいんだというのは、まさに憲法改正を用いた独裁国家の構築に他なりません。安倍氏の発想は憲法の破壊なのです。
 しかも、衆議院もそうですが、参議院も選挙区は1人区が多く、事実上の小選挙区制です。
 この全体の3分の2などというハードルも小選挙区制にすることによって比較第一党に有利というだけで大勝してしまうのですから、議席が3分の2を超えたとしても有権者の意思の反映からはほど遠いものです。
衆議院選挙、日本社会の劣化を憂う 選挙後に憲法「改正」を叫ぶ安倍自民党
 自民党の比例区の得票数を元にすれば、2014年12月の衆議院選挙でも自民党は157議席しか取れません。小選挙区によって歪んだ議席数の元で発議すること自体が手続きの正当性を持ち得ないということこそ私たちは忘れてはなりません。
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 小選挙区制で民意を歪め、さらには憲法9条改正という目的をひた隠しにして得た3分の2などに「憲法改正」の正当性があろうはずもありません。

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カテゴリ:政治

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