医師の労働時間 育休、産休 弁護士は? 自営業者がもつジレンマ
- 2023/08/09
- 09:23

弁護士は基本的には自営業者ですから、いつどのような形で休暇を取ろうと自由です。勤務弁護士だとそうはいきませんが、そうでなければ自由です。産休、育休という概念はあり得ません。 但し、その期間、弁護士会費が免除にはなります。申請が必要ですが、弁護士会としての福利(?)です。 これは支出すべきものが免れるという意味では当事者は助かるでしょうが、所得保障ではないので、それ以外の収入や蓄えがなければ業務を...
弁護士嫌いの石井敏宏議員の非弁解禁論
- 2023/07/03
- 09:33

離婚後の共同親権者で有名な石井敏宏議員(館山市議)ですが、非弁解禁という珍論を展開されています。弁護士資格なんて廃止して、非弁行為を解禁すればいいと思います。司法試験を見ると「暗記・暗記…」。インターネットも検索エンジンもない時代の試験をアップデートできずに惰性で続ける。法曹なんて、AIで淘汰されるべき職種です。法曹は思考力がない人が多いです。https://t.co/Jwi8wSItgL— 石井 敏宏(地方議員) ...
被告側代理人弁護士の主張で気になる「速やかに棄却されるべきである」
- 2023/05/29
- 01:17

東京の弁護士に多いでしょうか。被告側の代理人となった弁護士の主張の中で鼻につくものの1つに「速やかに棄却されるべきである」というものがあります。 速やかに棄却されるような案件としては、請求原因も曖昧(だと棄却ではなく却下されてしまうか)、あるいは客観証拠のないような案件、時効援用で被告側の主張に合理性があるような場合などが想定されますが、そうでない場合にまで決まり文句のようにこの定型文言が主張さ...
弁護士業務とワーク・ライフ・バランス
- 2022/10/02
- 01:40

最近、私がとても不思議に思うことがあります。 ワーク・ライフ・バランスです。 働き方改革と言われてますが、政府の定義によると「働くすべての方々が、『仕事』と育児や介護、趣味や学習、休養、地域活動といった『仕事以外の生活』との調和をとり、その両方を充実させる働き方・生き方」だそうです。 これが実現できる? 何だかこのワーク・ライフ・バランスに違和感を感じるのは、働き過ぎだよ、もっと色んなことに楽し...
離婚の弁護士費用は青天井? 2年半の弁護士費用が400万円 弁護士が嘘を教唆する?
- 2022/07/26
- 09:13

弁護士自治を考える会のこの記事、以前より気になっていました。「「弁護士の選び方」【離婚事件】あえて代理人を就けない選択!夫側が代理人の弁護士に依頼することは地獄への特急券① 相手弁護士をチェックする」「中里妃沙子弁護士(東京)弁護士法人丸の内ソレイユ法律事務所・今話題の離婚弁護士・著作のご紹介」 最初の記事ですが、「2年半で弁護士に支払った費用:400万、子供に会えた時間:0時間」という記事が紹介され...
巨大化した法律事務所 ウィキペディアの記述が自画自賛?
- 2022/01/03
- 00:24

巨大化した法律事務所の走りはホームローヤーズ、現在の法律事務所MIRAIOですが、ウィキペディアの記述をみてびっくり。 「法律事務所MIRAIO」(ウィキペディア)「2001年に、西田研志によって「法律事務所ホームロイヤーズ」として設立された。 2009年には、「法律事務所MIRAIO(ミライオ)」に名称変更し、2011年には弁護士法人化した。 当初より、個人の債務整理や過払い金返還請求の草分け的存在として、多くの方の救済に尽...
立派な法律事務所であることの広告宣伝はマイナス判断要素
- 2021/11/24
- 09:57

私が司法修習をしているときでしたが、先輩の弁護士から身だしなみには注意するように言われたことがありました。その理由は、相談に来た人に、この弁護士は貧乏だからカネをぼったくられると思われかねない、というものでした。 私は、そうかなあ、身なりにカネを掛けないという意味でいいんじゃないか、身なりを立派にすればそれだけぼったくられると思わないかなななどと考えていましたが、今思うのは、常識レベルで身ぎれい...
弁護士1人で年間100件の離婚などの人訴事件の相談、受任って現実的なんだろうか
- 2021/11/24
- 09:48

弁護士(法律事務所)の広告・宣伝の中で気になるのは、やたらと受任件数、相談件数が多いことを強調しているものです。 一昔前であればインターネットでの宣伝はほとんどなく、あるのはNTTの電話帳広告くらい。最近はNTTが以前のような分厚いものの配布は止めてしまったものだから広告媒体としての価値は薄れ、しかも若い層は固定電話を持たず、高齢者層が中心ですから、電話帳を広告媒体とすることは廃れてきました。 電話帳...
コロナによる法テラス(日本司法支援センター)の援助枠の拡大 実効性には疑問
- 2020/06/18
- 09:56

野党議員による共同提案で、法テラスの収入基準を緩和することが立法化されようとしています。https://cdp-japan.jp/news/20200612_3093 コロナによる企業活動の自粛により、所得が減少した層が激増し、他方で、種々のトラブルが生じているという中で、法テラスの利用ができる枠を拡大しようというものです。 法テラスは弁護士費用の立替制度を所管する法務省の下請けのような機関であり、弁護士に依頼しやすくするためのもの...
大量懲戒請求の取り扱いについて 弁護士会の対応から改めて説明しておく
- 2018/11/11
- 23:19

余命3年ブログに煽られた人たちが弁護士らに対して懲戒請求を行った件ですが、懲戒事由となるのかどうかについて誤解もあるようなので、改めて整理しておきたいと思います。 今回、大量懲戒請求には、2種類のものがあります。 1つは、弁護士会会員全員(厳密に全員かどうかまでは私はわかりません、多数に対してという意味です)に対して行った懲戒請求であり、内容としては弁護士会が出した特定の意見書(声明)に賛成した...
結局、過大請求をしている弁護士たちは民族差別だと主張する人たちの代理人戦争? やり方としても賛同できない
- 2018/05/22
- 09:06

橋下徹氏と香山リカ氏がツイッター上で論争しています。「弁護士に余分な負担があるというなら、弁護士会に文句を言うべき。 - 5月20日のツイート」(ブロゴス)違います。この発端は、在日コリアンの排除や殲滅を主張するヘイトブログです。その中で、在日子弟から教育の機会を奪うなと言った(or言ったと見なされた)弁護士への懲戒請求が呼びかけられたのです。単なる「自分と異なる考え」ではありません。橋下さんは桜井誠氏...
「正義」とは何か 大量懲戒請求者に対する損害賠償請求の意義
- 2018/05/20
- 03:51

「余命3年ブログ」が主導する大量懲戒請求事件では一部の弁護士たちが提訴に動いています。 先日、この「大量懲戒請求に対する損害賠償請求訴訟はやはり問題だ 正義を振りかざすことにネトウヨ同様の恐ろしさがある」をエントリーしたところ、お読み頂いた方々から2つの指摘を受けました。 まず提訴に関しては、佐々木亮弁護士、北周士弁護士はまだ提訴していない。神原元・弁護士は既に提訴済みであるという点です。 神原...
沖縄に平和憲法はあるのかっ!?
- 2016/04/01
- 23:33

青年法律家協会北海道支部主催の憲法集会です。2016年4月23日 13時30分カデル2・7 大会議室(4階)資料代500円ブログランキングに登録しています。 クリックをお願いいたします。にほんブログ村人気ブログランキングへ...
アトム法律事務所と有名人の覚せい剤事件の広告利用
- 2016/02/04
- 08:26

アトム法律事務所の岡野武志弁護士がツイッターでわざと誤解を招くような広告を流していたことが物議を醸しています。ツイッター清原和博選手の覚せい剤(覚醒剤)取締法違反の逮捕に関するテレビ取材については、朝10時よりアトム法律事務所新宿支部、同大阪支部で対応可能です。取材希望のマスコミの方は下記までお電話ください。24時間体制で受付対応しています。→ https://t.co/F3eS26RDAi— 岡野武志 (@atombengo) 201...
強姦事件に強い弁護士をお探しなら アトム法律事務所の広告について
- 2015/12/16
- 14:58

このような法律事務所のインターネット広告を見ました。 リンク先はこちら。http://www.goukanbengo.com/ 逮捕された場合の心得としては、やはり緊急性があります。警察というブラックボックスの中に入ってしまうのですから、そこで採られた自白などが後々、有罪の証拠となったり、自白を翻したとしても無罪を「立証」することに莫大な時間とエネルギーを要することになります。 弁護士会は、被疑者国選制度の創設をめざし、...
横井盛也弁護士の反論に対する見解を掲載します
- 2015/07/13
- 00:17
私が先日、「どうしてこれが会員の思想信条の自由を侵害されるということになるのか、横井盛也氏の見解に疑問」をエントリーしたところ、横井盛也弁護士より反論が掲載されました。「弁護士会の独善 - 安保関連法案は戦争法案ではなく、戦争をしないための法案です」 橫井氏が反論を掲載されたことには敬意を表し、私なりの意見を改めて述べたいと思います。 まず、橫井氏の反論ですが、以下の部分から始まります。「「弁護...
古谷誠弁護士の「疑問」に答える
- 2012/02/06
- 09:55
私が先般、ブログに掲載した「菊間千乃氏を批判する。」という記事に対し、古谷誠弁護士がご自身のブログ上で、 「菊間千乃弁護士批判への疑問」をご自身のブログで、しかも、実名で表明されていますので、その疑問に対する私自身の見解を述べておきます。※リンクが切れているようですが、ブロゴスにも同文の批判意見が掲載されています。 ブロゴス「菊間千乃氏を批判する」「1. 批判に終始していること 現状に何がしか問題が...
菊間千乃氏を批判する
- 2012/02/03
- 12:33
菊間千乃氏のインタビュー記事が掲載されています。 ひと登場 元女子アナ弁護士・菊間千乃さん 仕事が楽しくて「毎朝起きるとワクワクするんです」(J-CASTニュース2012年1月22日配信) それまでアナウンサーとして活動してきた方が弁護士に転身されたというものですが、その骨子は、弁護士転身を一種の成功例として扱っているということでしょうか。 法曹(弁護士)を目指す学生たちにとって、このインタビュー記事が参考...
中小零細企業にとっての顧問弁護士
- 2011/12/10
- 09:16
法律事務所にとって、その経営を安定させるために、企業との顧問契約を結び、それによって毎月、顧問料を払ってもらうというものがありました。 多くの法律事務所で顧問先を求めているようです。ホームページなどでも「募集」されています。月額5万円が相場のようです。但し、個別の事件を依頼する場合には別途、費用が必要となります。 では、法律事務所と顧問契約を結ぶとどのようなメリットがあるのでしょうか。 ①気軽に...
サルでもできる弁護士業
- 2011/04/24
- 17:11
少々、古くなりますが、『サルでもできる弁護士業』(西田研志著2008年発行幻冬舎)を読みました。 西田研志氏は弁護士ですが、内容は、日弁連、弁護士に対する、非常に悪意に満ちたものといえます。(発行された当時、3部作だったようで、新人弁護士に大量に無償で送付されていたみたいです。私は古本で購入しました。) 言わんとする内容は、よくわからないのですが、①弁護士業務は、マニュアル化すれば効率化できるので、...
苦節23年?
- 2011/04/24
- 00:34
少々、古い話になりますが、産経新聞で以下のような記事が掲載されました。「弁護士の神山昌子さん 「自分をひたすら信じて」23回目で司法試験に合格」産経新聞2011年3月20日配信 この記事を読んだときは、非常な違和感がありました。 何故、受験勉強を23年も続け、そして59歳で司法試験に合格したことが、「勝因は」みたいな評価になるのか。 母子家庭でパートをしながらの受験というハンディがあったということが「...