法廷の録音について 録音した音声も訴訟記録に編綴し調書の正確性を担保すべきだし、控訴審裁判所は文字だけでなく音声でも聞くべき
- 2022/12/17
- 15:32

法廷での録音について許可を求めた代理人の事件が掲載されています。「法廷で録音敢行の国選弁護人、大阪地裁から解任される 即日不服申し立て」(弁護士ドットコム) 法廷でのやり取りを録音することの是非です。 現在、すべて録音は禁止されています。傍聴人も同様です。先般、防衛省の国側の指定代理人が弁論準備手続きのやり取りを録音していた問題がありましたが、それは全く場面が違うものです。 法廷でのやり取りです...
矢尾渉氏 裁判官を依願退職 裁判官の独立を履き違え
- 2022/10/21
- 09:15

矢尾渉氏が裁判官を依願退職していました。「矢尾渉裁判官(37期)の経歴」(山中理司弁護士のブログ) 本当にひどい判決を出されました。 感情丸出しの判決で読むに堪えないものでした。裁判官の独立を履き違えた人。 裁判官は、憲法上、極めて強い独立性が保障されていますが、それを濫用されると恐ろしい。 当たる裁判官によって結論が左右されると言われていますが、それを絵に描いたような人です。 こんな人に裁かれ...
弁論準備手続きでの録音と訴訟当事者の手荷物 マナーからルールへ
- 2022/10/12
- 08:50

岡口基一判事のブログで知りましたが、驚きです。「国の指定代理人が弁論準備手続期日で録音していたことが発覚」(ボ2ネタ2022年10月12日) これが本当なのかどうかはわかりませんが、弁論準備期日において一方当事者が席を外すという場合がありますが、そこには暗黙のルールがあるべきと考えています。 現在録音器機の発達によりこっそり録音が可能となった時代です。捜査機関の任意の取調べのときですら、気付かれずに録音...
家庭裁判所の手続のオンライン化で利便性は向上? オンラインが主になると形骸化に拍車の危険
- 2022/01/05
- 10:14

家裁の離婚や相続に関する手続がオンライン化したら利便性は高まるのでしょうか。今まで離婚に関して家裁を利用せず、ある種の諦めで離婚手続を終わらせていた人たちにとって調停がオンラインで可能ということになれば利便性が向上するのか、 東京家裁などで試験運用が始まります。「離婚や相続 ウェブで調停 4家裁でスタート」(産経新聞2021年12月27日) 現在、代理人弁護士がついている場合には代理人弁護士の事務所では...
「民事訴訟法(IT化関係)等の改正に関する中間試案」 オンライン申立義務化と新たな訴訟手続の創設に反対する
- 2021/04/18
- 00:34

現在、民事訴訟手続のIT化について、法務省の法制審議会-民事訴訟法(IT化関係)部会で検討されています。 今般、「民事訴訟法(IT化関係)等の改正に関する中間試案」が公表されました。 民事訴訟手続においてもIT化の流れは必然です。しかし、これは裁判を受ける権利のあり方にも直結するものです。IT化だからといって手放しで賞賛できるものではありません。 ITオンチなのが悪い、では片付けられない問題を含...
最高裁が推奨する口頭議論による弁論準備手続きの活性化
- 2020/12/10
- 23:29

昨今、どこの地方裁判所でもそうだと思いますが、最高裁が弁論準備手続きを活性化させるための1つの方法として口頭議論というものを推奨しています。「裁判の迅速化に係る検証に関する報告書(第6回)(平成27年7月10日公表)」2020年12月10日撮影 裁判というと、それぞれの当事者が出頭し、どちらかが書面を出すと、次は他方当事者の番ということで交互に書面を出す、期日はその確認というイメージだったものをそういったことは時...
岡口基一判事の戒告処分に対する弁明は残念に思う
- 2020/08/28
- 08:49

2020年8月26日、岡口基一判事が二度目の戒告処分を受けました。 今回、処分の対象となったのは、とある刑事事件の被害者の命日に自身のフェイスブックにその被害者の遺族が東京高裁によってコントロール(洗脳)されているということを掲載したことが裁判官としての品位を欠くというものです。 このフェイスブックへの投稿は新聞でも報道されていましたが、何故、この時期にこのような行動を取るのか、疑問に思われた方も少な...
岡口基一裁判官に敬意を表する 検察庁法改悪 政治活動という批判は当たらない
- 2020/05/17
- 01:07

検察庁法の改悪による検察官定年恣意的延長問題は、いよいよ山場を迎えています。 現職裁判官がラジオ番組で検察庁法改悪を批判したというツイートをみたとき、正直なところ、岡口裁判官かなとは思いました。「「まともな法治国家とは言えない」仙台高裁の裁判官が政府批判」(NHK2020年5月15日) 検察官でも現職で1名の方が反対を表明されているそうですが、普通は現職ではなかなかこういうことはできません。 重要なのは、...
岡口基一判事に対する訴追委員会の調査 政治的意図がありはしないか 司法権の独立も侵害する
- 2019/03/24
- 02:25

国会の訴追委員会では、岡口基一判事への調査が動き出しています。 大きくは、性犯罪被害に遭った被害者に対する中傷があったのかという問題です。少々、遅くなりましたが、私なりの見解を述べておきます。 さて、訴追委員会は、遺族から聴取するということです。「「岡口裁判官の訴追を」 事件ツイート、遺族らが意見」(毎日新聞2019年3月19日) 犬の飼い主事件では、当事者の代理人が何か言っているようですが、はっきり...
裁判官の攻撃は司法権の独立を脅かす 産経・維新による異様なキャンペーン
- 2019/03/24
- 01:59

とある判事が天皇制反対の集会に出席し、政治的発言をした…と報じたのは産経新聞です。 そしてこれについて維新の会が国会で最高裁の姿勢を問い質し、それをまた産経新聞が報じるというやり方。「判事が「反天皇制」活動 集会参加、裁判所法抵触も」(産経新聞2019年3月13日)「「反天皇制」活動判事、最高裁が事情聴取 判事は事実関係を否定」(産経新聞2019年3月22日)「最高裁は22日、事実関係を調査していると明らかに...
裁判所の所持品検査の持つ意味 当事者を守ることはできない
- 2019/03/21
- 02:34

東京家庭裁判所で痛ましい事件が起きました。「家裁の金属探知機ゲート手前で刺される 31歳女性死亡」(朝日新聞2019年3月20日)「●●さんはこの日、男との離婚調停のため家裁を訪れた。男は家裁1階入り口の自動ドア付近で、現れた●●さんに突然、襲いかかったという。この日の調停に男の出席予定はなく、同課は男が待ち伏せていたとみて調べている。」 離婚調停中ということで、夫による犯行でした。こうした離婚を巡る事件...
虚偽証言による有罪判決 国賠訴訟の過失の有無だけで終わらせてはならない その発想ならまたえん罪を産む
- 2019/01/09
- 23:07

虚偽の証言によって強姦の罪で有罪判決を受け、服役中に被害者とされた少女が実は虚偽の証言をした、そのため再審無罪となった事件について、捜査機関、裁判所の責任を問う国賠訴訟の判決がありました。請求棄却です。 判決文そのものはみていませんが、報道では、捜査、起訴の過程に過失はない、被害者の動機に思い至らなくても有罪判決を下したことに裁判所の判断に過失はないとするもので、想定通りのものです。 刑事補償は...
岡口判事裁判官への戒告処分 木村草太さん、伊藤和子さんの解説で最高裁の問題点がよくわかる
- 2018/12/10
- 00:55

最高裁は、岡口基一さんの次のツイートについて戒告処分としましたが、その不当性がよくわくかるのが、この木村草太さんと伊藤和子さんの解説です。https://www.youtube.com/watch?v=jonRFOZ8g28#田村淳の訊きたい放題!本日のテーマ▼誰もが発信できる時代だからこそ…岡口ツイッター裁判から表現の自由を考える資料パネルです✍️過去の放送で使用したパネルはこちら▼https://t.co/MaDJqyCmYx#キキタイ #キキタイパネル pic.twitte...
裁判官による傷害事件について 裁判所の警備自体に問題がなかったのか
- 2018/12/08
- 17:16

裁判官が裁判所の庁舎内で、当事者を突き飛ばし、その煽りで別の女性が怪我をしたという事件が起きました。 何とも言えませんが、報道記事では、その裁判官が担当した事件で突き飛ばされた「男性は、子どもの引き渡しを巡って裁判で争っていたということです。」(NHK2018年12月3日) こうした事件では当事者は加熱しやすいですが、過熱した当事者の場合、裁判という性質上、要注意となります。 判決で負けた側に言い争いの原...
岡口基一判事に対する戒告処分に対し、強く抗議する決議(青年法律家協会)
- 2018/12/08
- 11:13

岡口基一判事に対する戒告処分に対し、強く抗議する決議1 最高裁判所大法廷は、2018年10月17日、東京高等裁判所が申し立てた(以下「本件申立て」という。)、岡口基一東京高等裁判所判事(以下「岡口判事」という。)を被申立人とする分限裁判において、岡口判事を戒告するとの決定(以下「本件決定」という。)を下した。 本件申立ての理由は、岡口判事が、2018年5月17日、ツイッターの自己のアカウントにおい...
岡口基一判事に対する懲戒処分 千葉勝美氏の見解は、裁判官は黙っていれば公平・中立であるという滑稽の極み だから最高裁判事まで出世できたんだね
- 2018/12/08
- 00:26

北海道新聞2018年12月5日付朝刊に「水曜討論 裁判官の「表現の自由」とはとして、二人の法曹のコメントが掲載されています。 批判的な見解として札幌弁護士会の作間豪昭さん、肯定的な見解として千葉勝美氏(元最高裁判事)です。 千葉氏の見解は、品位とは結局のところ、公平・中立らしさを求めるばかりで全く無内容なものです。 千葉氏の見解の中でこの部分が象徴的でした。 「「この裁判官は公平中立な判断をしてくれる...
岡口基一判事への懲戒 木谷明氏の見解にみる裁判官の品位の問題
- 2018/12/04
- 23:47

最高裁が岡口基一判事に対して戒告の懲戒処分を行いましたが、この懲戒の是非について、2018年11月10日付で朝日新聞が木谷明さんの見解を掲載していました。 最高裁の懲戒処分に肯定的な木谷さんですが、正直、木谷さんが肯定的というのは意外でした。 朝日新聞にこの木谷さんへの批判的な木村さんの見解が掲載されています。最高裁が裁判官を恣意的に懲戒処分> しかし、最高裁は、訴訟当事者を揶揄した程度では懲戒できな...
IT模擬法廷はどうすれば実現可能なのか、課題は山積していた
- 2018/12/04
- 11:41

先日、裁判所と弁護士会によるIT模擬法廷(e法廷)の第2回目が行われました。 第1回期日、引き続く期日とIT化することによってどのようになるのかの実験であり、どちらも傍聴しました。「裁判手続のIT化に伴う諸問題 拙速に導入することは避けるべき」 IT技術がまだまだなのか、期日が始まる前の確認作業が異様に長く感じられます。通常の法廷であればすぐにでも開廷するのに、最初の設定で戸惑うとそれだけで大きく...
裁判のIT化の問題点 訴えを起こす弁護士の視点だけではダメなんだよね
- 2018/11/07
- 12:09

現在、かなりの急テンポで裁判のIT化の検討が進められています。 札幌弁護士会は利用者の視点に立って拙速な導入には慎重であるべきという意見書を出しました。「裁判手続等のIT化について、憲法の原則をふまえ、社会的・経済的弱者や司法過疎地を切り捨てることなく、充分な検討を求める意見書」(札幌弁護士会) いろいろと問題があるのが、この裁判のIT化です。「裁判手続のIT化に伴う諸問題 拙速に導入することは避...
裁判手続のIT化に伴う諸問題 拙速に導入することは避けるべき
- 2018/11/05
- 23:31

現在、政府では裁判手続のIT化が議論されています。裁判手続等のIT化検討会取りまとめは、今年の3月に公表されています。https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/saiban/pdf/report.pdf 札幌弁護士会の意見書はこちらです。「裁判手続等のIT化について、憲法の原則をふまえ、社会的・経済的弱者や司法過疎地を切り捨てることなく、充分な検討を求める意見書」 この議論は昨年10月30日に始まってから取りま...
岡口基一裁判官への懲戒処分に対する弁護団の抗議声明
- 2018/10/26
- 09:50

岡口基一裁判官への懲戒処分に対する弁護団の抗議声明が掲載されています。https://okaguchik.hatenablog.com/entry/2018/10/26/002617 この決定もそうですが、特に補足意見ですが、岡口判事を口汚く罵っているという印象しかなかったのですが、この抗議声明では、補足意見に対し、「あまりにも感情的な、品位に欠ける意見」と端的に示されています。最高裁こそ品がないことを示してしまったブログランキングに登録しています。...
岡口基一裁判官に対する懲戒処分 「the last straw」理論とは?
- 2018/10/25
- 14:10

岡口基一裁判官に対し、最高裁は戒告処分としましたが、この決定の補足意見の中に、「the last straw」という言葉が出てきます。 決定文ではこのように紹介されています。 「ラクダの背に限度いっぱいの荷が載せられているときは、麦わら一本積み増しても、重みに耐えかねて背中が折れてしまうという話から、我慢を超えさせるものの例え」 弁護士ドットコムに私の見解を掲載して頂きました。「岡口裁判官処分「the last straw...
岡口判事裁判官への戒告処分は裁判官の権威を振りかざすための統制
- 2018/10/18
- 12:52

岡口基一裁判官に対し、最高裁は戒告処分としましたが、これは裁判官を統制するためのものであり、裁判官の独立を脅かすものです。「岡口基一裁判官に対する最高裁による不当処分 裁判官に対する官僚統制 反対意見の1つも出ない最高裁まで統制されている」 朝日新聞にお二人の元裁判官の見解が掲載されています。批判的見解 森野俊彦・元福岡高裁部総括判事 要旨 岡口氏のパフォーマンスには賛成できないが、戒告処分にも...
岡口基一裁判官に対する最高裁による不当処分 裁判官に対する官僚統制 反対意見の1つも出ない最高裁まで統制されている
- 2018/10/18
- 00:53

岡口基一判事のツイートに対し、東京高裁長官が懲戒申立をした件で、最高裁は戒告とする決定を下しました。 不当な決定です。 岡口判事のツイート自体の内容に問題があるとは到底、考えられないような内容に対し、最高裁決定は、「当事者の感情を傷つけた」と決めつけています。「岡口基一判事への懲戒申立 確定判決についてツイートするだけで当事者の感情を傷つけると批判する現職裁判官の方が信用失墜だ」 しかし、その決...
岡口基一裁判官の分限裁判問題 弁護士の署名を提出
- 2018/10/03
- 16:08

岡口基一裁判官に対する分限裁判ですが、全国の弁護士の署名が最高裁に提出されました。「弁護士602人が声明「つぶやく自由を」最高裁に提出、岡口裁判官の分限裁判問題」(弁護士ドットコム) 第1次提出ですが、これだけでは終わりません。この論考もご覧下さい。「「白ブリーフ裁判官」と「新潮45」問題に共通するものとは何か ~そもそも「表現」とは何なんですかね~ - 山本 一郎」(文春オンライン)ブログランキングに登録...
「裁判官にもつぶやく自由はある」岡口裁判官の分限裁判で声明 弁護士の賛同を呼び掛ける
- 2018/10/02
- 12:16
岡口基一裁判官に対する分限裁判が行われていますが、近々、最高裁が結論を出すと言われています。 この問題は、岡口判事だけの問題にとどまりません。裁判官がつぶやく自由すらも否定されてしまえば、裁判官に対する統制はいよいよもって強固なものになります。 岡口判事への好き嫌いの問題ではありません。「「裁判官にもつぶやく自由はある」岡口裁判官の分限裁判で声明文、弁護士269人が賛同」(弁護士ドットコム) 残さ...
東京高裁林道晴長官による懲戒申立によって脚光を浴びてしまった飼い犬を捨てた非道と振り回される裁判官
- 2018/09/27
- 09:14

林道晴東京高裁長官によってなされた岡口判事への懲戒申立ですが、続々と意見表明がなされています。https://okaguchik.hatenablog.com/archive こんな懲戒を許してしまったら、裁判官に対する官僚統制を強化するだけでなく、裁判官の独立にも関わる重大な問題をはらみます。 岡口判事の寄稿文が掲載されています。「絶望的に進む司法統制 特別寄稿「ツイッター分限裁判」」 懲戒申立に対する皮肉が効いています。「ツイッ...
岡口基一裁判官に対する東京高裁林道晴長官の恫喝 裁判官の独立を脅かす
- 2018/08/21
- 09:11

ツイッターでは色々と物議を醸してきた岡口基一裁判官ですが、東京高裁林道晴長官からとあるツイートを理由に懲戒を申し立てられています。 新聞報道もありましたが、このような内容だったのですね。「懲戒申立書謄本です」 私は、この懲戒申立書を読んだとき、これで一体、何が問題なんだと理解ができませんでした。元の飼い主を傷つけたというのですが、この程度のツイート(論評)を表明するだけで傷つくのかということもあ...
札幌高等・地方裁判所庁舎で行われている所持品検査 既に4年が経過 目的が不透明で年間3866万4000円
- 2017/08/02
- 12:20

札幌高等・地方裁判所庁舎では、2013年3月から入庁者に対して、所持品検査が行われています。「札幌地裁・高裁が入庁者の手荷物検査 直ちに中止すべき!」 現在、5年目に入りました。このような所持品検査が行われているのは全国では東京地裁、東京家裁、福岡地裁と全国で4箇所です。 昨今、裁判所で凶器を使った犯行が報じられています。「神戸地裁で女性暴れる わめいて自分の首にナイフ」(神戸新聞2017年7月28日)「生田...
家庭裁判所・調停手続きにおける当事者同席問題 その2 官僚裁判官に屈するのか弁護士会であってはならない!
- 2014/11/29
- 21:08
昨日、札幌弁護士会では、この家庭裁判所における当事者同席問題について会員懇談会が開催され、意見交換が行われました。「離婚調停における同席説明は、利用者の意向を無視した裁判所の都合によるもの 弁護士会がこれに加担することは許されない」の続きです。 関連委員会(PT)からの説明があり、PTでは、従来の反対という立場を撤回し、条件闘争に入りたい、というものでした。 その説明は、弁護士会が反対しても相...
離婚調停における同席説明は、利用者の意向を無視した裁判所の都合によるもの 弁護士会がこれに加担することは許されない
- 2014/11/20
- 10:26
離婚や遺産分割で当事者間で合意することができない場合、家庭裁判所には調停という手続きがありますが、この調停手続きは、裁判所を交えて当事者が協議を行い、双方が納得できる結論を出すことを目的にしています。 当然、そこでは紛争が生じ、自分たちの話し合いでは解決が困難だから調停手続きが利用されるわけですから、最初から当事者間には感情的なトラブル、行き違いが生じていることが多々あります。 調停手続きの概略...
札幌高等・地方裁判所庁舎内における所持品検査 札幌弁護士会が中止を求める会長声明
- 2014/04/03
- 10:13
札幌弁護士会では、今年3月27日、札幌高等裁判所が実施している所持品検査に対し、 ―所持品検査開始から1年を迎えて― 裁判所入庁者に対する所持品検査の中止を求める会長声明を発表しました。 昨年3月1日により始められた所持品検査ですが、目的も不透明なものであり、その実施に合理性が見出すことができません。 札幌高裁は、「警備上の理由」を根拠に所持品検査の目的を隠し通しています。 しかし、全く目...
札幌地裁の所持品検査を問う 札幌弁護士会でシンポ開催
- 2013/11/26
- 09:56
札幌地方裁判所では、2013年3月1日より来庁者に対し、所持品検査を実施しています。 これが何ともいえない暴挙なのです。「札幌地裁・高裁が入庁者の手荷物検査 直ちに中止すべき!」 札幌弁護士会では、中止を求める会長声明が出されました。「所持品検査の中止を求める会長談話」 12月10日(火)、札幌弁護士会主催でこの所持品検査を問題とするシンポジウムが開催されます。12月10日(火曜日)午後6時~ 参加費...
所持品検査の中止を求める会長談話
- 2013/08/09
- 16:06
札幌高等裁判所庁舎内では、本年3月1日より入庁者に対する所持品検査が行われています。「札幌地裁・高裁が入庁者の手荷物検査 直ちに中止すべき!」 札幌弁護士会では、このような所持品検査に対し、何故、このような所持品検査を行うのかという根拠を示すこと、根拠がないのであれば即時、中止をするよう求め、裁判所との間で協議をしてきました。 しかし、裁判所からの回答は、目的をいうと検査に支障を来すという理由で...
家事調停手続の変更 利用者不在の役所の発想
- 2013/06/14
- 14:00
札幌家庭裁判所の家事調停手続が「変更」されることになりました(本年6月5日より実施)。 弁護士会との間では、本年1月から運用に関する協議を行ってきたそうですが、以下のような運用を行うことを通告されたようです。弁護士会ワーキンググループがまとめた概要家事調停手続において、双方当事者立ち会いのもとで、①裁判官が、初回調停開始時に、手続の説明を行う。②各期日終了時に、期日の内容確認や次回までの検討課題を確...
札幌地裁・高裁の手荷物検査 その2 やっぱり中止すべき
- 2013/03/08
- 14:24
札幌地裁・高裁では、2013年3月1日から来庁者に対する手荷物検査が始まっています。「札幌地裁・高裁が入庁者の手荷物検査 直ちに中止すべき!」 私も本日、手荷物検査が始まってから初めて札幌地裁・高裁の庁舎に入りました。 記章はつけていませんから、弁護士としてスルーはできませんので、手荷物検査の方に行きました。 カバンが開けられるのかなと思っていたら、金属探知機でもって検査し、それは終了。 「カバンを開...