日弁連執行部が懲戒請求手続に実費(1000円)を納付させる決議を企図 弁護士自治の付託の趣旨に反するもの
- 2023/09/24
- 14:24

日弁連執行部が何を血迷ったのか、弁護士に対する懲戒手続において実費を予納させること、それを総会決議で世に知らしめることを計画しています。 今、総会決議案が各単位会に意見照会がなされています。 それにしても実費徴収とはおかしなことを始めています。 このきっかけは例の大量懲戒請求事案への対応ではありません。この大量懲戒請求事案とは「余命三年時事日記」という右翼サイトが弁護士に対する懲戒請求を呼び掛け...
日弁連会長選挙規程の改正案に反対しよう 特に供託金没収条項は矛盾の極み
- 2021/02/10
- 23:09

恥ずかしながら、昨日、初めて日弁連の会長選挙規程の改正案を見ました。 選挙管理委員会が会長宛に「提案」という形で出されているものです。 今、各単位会に対して意見照会の段階ですが、来年度は会長選挙がないということもあり、早期の改正を考えているようです。 今回の改正項目は以下の5つです。1 納付金の見直し2 文書による選挙運動としてのファクシミリ利用の緩和3 選挙公報の発行時期の見直しとそれに伴う立...
法テラス(日本司法支援センター)の報酬基準と日弁連
- 2020/09/10
- 23:55

先の日弁連定期総会では、法テラスに関連して会員からの意見が多数出て少々、議論になっていました。 問題となったのはこの宣言です。「新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う法的課題や人権問題に積極的に取り組む宣言」「我が国における司法システムが適正かつ迅速に機能するためには、個々の弁護士、法律事務所及び全国の弁護士会が業務継続を行うのみでは足りず、裁判所、検察庁、日本司法支援センター、児童相談所及びその...
ウェブ会議の功罪 議論の形骸化
- 2020/08/11
- 00:51

以前、「緊急事態宣言」の最中は、弁護士会も各種会議はウェブ会議によることが「原則」化しました。 以前から私は、このウェブ会議は一般化できないものという意見を述べてきました。「ウェブ会議は有効か 現状は限界も認識した上で使い分けるべきだ」 一応、「緊急事態宣言」が解除されたことから、多くの会議は、対面で行う形で正常化しています。そうでなければ議事運営に難があることの認識が共通化してきからと思います...
改めて検察庁法の一部改正に反対する会長声明(日弁連)
- 2020/05/11
- 16:56

改めて検察庁法の一部改正に反対する会長声明当連合会は、本年4月6日付けで「検事長の勤務延長に関する閣議決定の撤回を求め、国家公務員法等の一部を改正する法律案に反対する会長声明」を公表し、検察庁法改正法案を含む国家公務員法等の一部を改正する法律案に反対した。検察庁法改正法案によれば、内閣ないし法務大臣が、第9条第3項ないし第6項、第10条第2項、第22条第2項、第3項、第5項ないし第8項に基づき、裁...
弁護士と一緒に考えてみませんか 自衛隊や自衛の措置を憲法に書き加えても何も変わらないの?(日弁連)
- 2019/02/08
- 23:14

安倍自民党が狙う9条改憲は、是が非でも「改憲」したいという執着から「自衛隊」を明記する案が有力とされています。 その口実は、自衛隊を憲法違反だという憲法学者たちがいる、その議論に終止符を打つのだ、というものです。 だから「自衛隊」を憲法に明記しても現状と変わらない??と安倍氏は言っていますが本当でしょうか。 大ウソです。 日弁連が作成したパンフレットです。「弁護士と一緒に考えてみませんか 自衛隊や...
出入国管理及び難民認定法及び法務省設置法の一部を改正する法律案に対する意見書(日弁連)
- 2018/11/14
- 00:30

出入国管理及び難民認定法及び法務省設置法の一部を改正する法律案に対する意見書 2018年(平成30年)11月13日 日本弁護士連合会 政府は,本年6月15日,「経済財政運営と改革の基本方針2018」(以下「骨太の方針」という。)を閣議決定し,深刻な人手不足を背景に,...
「恵庭殺人事件」第2次再審請求即時抗告棄却決定に関する会長声明(日弁連)
- 2018/09/10
- 22:28

「恵庭殺人事件」第2次再審請求即時抗告棄却決定に関する会長声明札幌高等裁判所(登石郁朗裁判長)は、本年8月27日、いわゆる恵庭殺人事件の第2次再審請求の即時抗告事件(申立人大越美奈子氏)について、即時抗告を棄却する決定をした(以下「本決定」という。)。恵庭殺人事件は、2000年(平成12年)3月16日に発生した殺人、死体損壊事件である。被害者の勤務先の同僚であった申立人に本件の嫌疑がかけられ、逮捕...
死刑制度いる?いらない?(日弁連)
- 2018/08/31
- 23:28

死刑制度に関する日弁連のパンフレットです。https://www.nichibenren.or.jp/library/ja/publication/booklet/data/shikeiseido_yesno.pdf なかなか見やすくなっています。 この表もいいですね。 国家が国民の生命を奪うことができるということの恐ろしさを考えるべきなのです。 2016年の資料になりますが、米国でも死刑を執行した州はそれほど多くはないということがよくわかります。死刑制度について考えてみませんか。「...
死刑執行に強く抗議し、直ちに死刑執行を停止し、2020年までに死刑制度の廃止を目指すことを求める会長声明(日弁連)
- 2018/07/26
- 22:15

死刑執行に強く抗議し、直ちに死刑執行を停止し、2020年までに死刑制度の廃止を目指すことを求める会長声明 本日、東京拘置所において3名、名古屋拘置所において2名、仙台拘置支所において1名の合計6名に対して死刑が執行された。その中には再審請求中であるものも含まれている。執行の事実及び人数の公表を行うようになった1998年11月以降では、本年7月6日の7名に対する死刑執行に続く大量の執行である。昨年8...
死刑執行に強く抗議し、直ちに死刑執行を停止し、2020年までに死刑制度の廃止を目指すことを求める会長声明
- 2018/07/06
- 18:42

死刑執行に強く抗議し、直ちに死刑執行を停止し、2020年までに死刑制度の廃止を目指すことを求める会長声明本日、東京拘置所において3名、大阪拘置所において2名、広島拘置所において1名及び福岡拘置所において1名の合計7名に対して死刑が執行された。そのうち6名が再審請求中であり、心神喪失の疑いのあるものも含まれている。昨年8月就任以降、上川陽子法務大臣による2回目の執行であり、第2次安倍内閣以降、死刑が...
特定複合観光施設区域整備法案(いわゆる「カジノ解禁実施法案」)に改めて反対し、廃案を求める会長声明(日弁連)
- 2018/06/19
- 22:38

特定複合観光施設区域整備法案(いわゆる「カジノ解禁実施法案」)に改めて反対し、廃案を求める会長声明 本日、特定複合観光施設区域整備法案(いわゆる「カジノ解禁実施法案」)が衆議院で可決された。日本で初めて民間賭博を解禁することもありその条文数は251条と極めて多いにもかかわらず、衆議院の審議時間は20時間にも満たない。 当連合会は、これまで一貫してカジノの解禁に反対してきた。 我が国の刑法は、賭博行...
憲法9条の改正議論に対し、立憲主義を堅持し、恒久平和主義の尊重を求める立場から課題ないしは問題を提起するとともに、憲法改正手続法の見直しを求める決議
- 2018/05/25
- 23:52

憲法9条の改正議論に対し、立憲主義を堅持し、恒久平和主義の尊重を求める立場から課題ないしは問題を提起するとともに、憲法改正手続法の見直しを求める決議 日本国憲法が施行されて71年を迎え、憲法9条の改正に向けた議論が始まりつつある。 日本国憲法は、アジア・太平洋戦争の惨禍を経て得た「戦争は最大の人権侵害である」との反省に基づき、全世界の国民が平和的生存権を有することを確認し(前文)、武力による威嚇又...
日弁連副会長のクオータ制についての誤解 女性活躍の場を作るためのものではない
- 2018/02/16
- 09:12

日弁連では副会長枠にクオータ制が導入されました。それによる選抜が最近、行われ、推薦人を集めて立候補された方が「落選」しましたが、その選考過程の不透明さについて大阪の坂野真一弁護士がブログで批判されています。「やはり主流派の支配か?~クォータ制度での女性日弁連副会長推薦」(ウィン綜合法律事務所 弁護士坂野真一の公式ブログ) せっかくですから、この制度について私もコメントします。私は、この制度の導入...
日弁連会長選挙の結果について 法曹人口問題と憲法9条改憲問題
- 2018/02/13
- 22:41

先週、行われた日弁連会長選挙では、菊地裕太郎候補が、武内更一候補を破り、当選となりました。 菊地裕太郎候補 13,005票 武内更一候補 2,847票 近年、まれにみる得票差になりました。各単位会の得票数でも武内候補が上回ったところはゼロになりました。 争点はいろいろありましたが、法曹人口問題(司法試験合格者数)というのが最大の争点だったということにはなろうかと思います。 しかし、現実には大きな争点...
「特定複合観光施設区域整備推進会議取りまとめ~「観光先進国」の実現に向けて~」に対する意見書(日弁連)
- 2017/08/28
- 09:20
「特定複合観光施設区域整備推進会議取りまとめ~「観光先進国」の実現に向けて~」に対する意見書(日弁連)本意見書について2017年8月1日、特定複合観光施設区域整備推進本部は、「特定複合観光施設区域整備推進会議取りまとめ~「観光先進国」の実現に向けて~」に対する意見募集を行いました。日本弁護士連合会は、本件について2017年8月23日に意見を取りまとめ、同月24日に特定複合観光施設区域整備推進本部へ...
いわゆる共謀罪の創設を含む改正組織的犯罪処罰法の成立に関する会長声明(日弁連)
- 2017/06/15
- 17:04
いわゆる共謀罪の創設を含む改正組織的犯罪処罰法の成立に関する会長声明本日、いわゆる共謀罪の創設を含む組織的犯罪処罰法改正案(以下「本法案」という。)について、参議院本会議において、参議院法務委員会の中間報告がなされた上で、同委員会の採決が省略されるという異例な手続により、本会議の採決が行われ、成立した。当連合会は、本法案が、市民の人権や自由を広く侵害するおそれが強いものとして、これまで本法案の制定...
いわゆる共謀罪の創設を含む組織的犯罪処罰法改正案の衆議院での採決に対する会長声明
- 2017/05/23
- 22:54
本日、衆議院本会議において、いわゆる共謀罪の創設を含む組織的犯罪処罰法改正案(以下「本法案」という。)が採決され、衆議院を通過した。 当連合会は、本法案が、監視社会化を招き、市民の人権や自由を広く侵害するおそれが強いものとして、本法案の制定に反対してきた。 本年3月21日の法案上程後、衆議院法務委員会での審議においても、計画(共謀)よりも前の段階から尾行や監視が可能となることが明らかになった。...
千葉県弁護士会が日弁連に申し入れをしたことについて
- 2017/04/09
- 00:39
千葉県弁護士会が日弁連執行部に対し、国の弁護士の人数を増やす政策に反対するよう申し入れたこと、それが受け入れられない場合には、司法修習生の受け入れの制限を検討する、という申し入れをしたことが報じられています。「弁護士増加政策、反対主張を要請 千葉弁護士会、日弁連に」(朝日新聞2017年4月5日)「弁護士の人数を増やす国の政策に反対すべきだとして、千葉県弁護士会が4日、日本弁護士連合会(日弁連)に申し入...
いわゆる共謀罪の創設を含む組織的犯罪処罰法改正案の国会上程に対する会長声明I(日弁連)
- 2017/03/31
- 15:24
いわゆる共謀罪の創設を含む組織的犯罪処罰法改正案の国会上程に対する会長声明政府は、本年3月21日、いわゆる共謀罪の創設を含む組織的犯罪処罰法改正案(以下「本法案」という。)を閣議決定し、国会に本法案を上程した。 当連合会は、本年2月17日付けで「いわゆる共謀罪を創設する法案を国会に上程することに反対する意見書」(以下「日弁連意見書」という。)を公表した。そこでは、いわゆる共謀罪法案は、現行刑法の体...
日弁連臨時総会にみる白紙委任状問題と変造問題
- 2017/03/04
- 13:37
2017年3月3日に日弁連では臨時総会が開催され、弁護士が横領した場合における見舞金給付制度、総会に定足数を導入する規約改正が議題となり、いずれも賛成多数で可決されています。 私の見解は、見舞金給付制度については賛成、定足数導入については導入自体には賛成だが5000という数字に疑義があり、そのため棄権、という投票となりました。「日弁連総会の定足数新設のための会則の変更について」 もっとも私自身は、臨時総会...
いわゆる共謀罪を創設する法案を国会に上程することに反対する意見書(日弁連)
- 2017/02/23
- 23:01
いわゆる共謀罪を創設する法案を国会に上程することに反対する意見書 2017年(平成29年)2月17日 日本弁護士連合会第1 意見の趣旨 当連合会は,いわゆる共謀罪を創設する法案を国会に上程することに反対する。第2 意見の理由1 共謀罪法案の国会への再提出 政府は,2000年に署名され,2003年に発効した国際的な組織犯...
日弁連総会の定足数新設のための会則の変更について
- 2017/02/03
- 09:03
今年3月に日弁連では臨時総会が開催され、総会の定足数を設ける規定が提案されます。現在の日弁連では総会に定足数がなかった、ということを実は私は昨年末に知りました。 定足数自体、当然にあるのだろうと思い込んでいたということですが、何とも恥ずかしい限りです。 執行部が提案することになったきっかけは、日弁連が先の人権擁護大会において死刑廃止宣言を採択した際、その人権擁護大会に定足数もなければ委任状出席も...
「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案」(いわゆる「カジノ解禁推進法案」)に対し改めて反対し、廃案を求める会長声明(日弁連)
- 2016/11/30
- 23:08
「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案」(いわゆる「カジノ解禁推進法案」)に対し改めて反対し、廃案を求める会長声明 本日、「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案」(以下「カジノ解禁推進法案」という。)が、衆議院の内閣委員会で、審議入りした。 カジノ解禁推進法案は、2013年12月に、国会に提出されたものの実質的な議論が行われないまま、2014年11月の衆議院解散に際し、一旦廃案...
死刑廃止の提言 日弁連はもっと踏み込むべきだった
- 2016/10/08
- 15:35

日弁連は、人権擁護大会でようやく死刑廃止に向けた宣言を採択しました。「死刑制度の廃止を含む刑罰制度全体の改革を求める宣言」 日弁連こそ死刑廃止に向けた提言をすべきと思っていましたが、今、ようやくこの宣言にたどり着いたことは感慨深いものがあります。 世界の潮流というだけでなく、国家が死刑制度を維持するということ自体が時代錯誤なのです。死刑は国家による国民支配のための手段ですから廃止以外あり得ないの...
瀬戸内寂聴さんの発言はどうかと思うが、犯罪被害者側弁護士の主張に道理はない
- 2016/10/07
- 17:28

現在、日弁連は、福井市で人権擁護大会を開催しています。 その1日目では死刑廃止に関するシンポジウムが行われました。「日弁連「死刑廃止宣言」を前にシンポ「日本は世界から取り残されつつある」」(弁護士ドットコム) そのシンポジウムの中で流された瀬戸内寂聴さんのビデオメッセージが物議を醸しています。「「殺したがるばかどもと戦って」 瀬戸内寂聴さんの発言に犯罪被害者ら反発「気持ち踏みにじる言葉だ」 日弁...
日弁連 死刑制度廃止を宣言へ 反対派の主張に道理はない
- 2016/10/04
- 09:52

日弁連は10月6日、7日に開催される人権大会(開催地、福井市)で死刑廃止宣言を行う予定になっています。 予定というと正確ではなく、宣言案が提案され、参加者の議決のもとで採択されるということになります。日弁連理事会では既に承認された提案内容になっています。 私も宣言案自体は読みましたが、この内容に賛成です。 ようやく日弁連も死刑廃止を宣言するに至ることは法律家団体として、在野法曹としての役割を果たす上...
弁護士会に新規に参入してきた層は、弁護士という仕事の何に期待していたのか
- 2016/08/29
- 00:33

弁護士会は、どこの監督官庁をもたず、他の団体にはない自治権があるということは、一般的に知られていないかもしれませんが、弁護士を目指そうとする人たちにとっては、どのような業界なのか、事前に知識としては持ち合わせているものと思います。 もっとも、それがどのような意義があるのかなどは、あまり深い認識にまではたどり着かないだろうし、最初にそれを教わるのは法科大学院の法曹倫理などの講義の中ではないかと思わ...
弁護士自治と弁護士着服被害に対する見舞金制度について考える
- 2016/08/28
- 20:03

日弁連執行部は、被害者に見舞金を支払う制度を来年4月の導入を目指していると報じられています。「弁護士着服被害に見舞金 後見不正相次ぎ 日弁連方針」(朝日新聞2016年8月23日)「成年後見人として預かった高齢者の財産を着服するなど、弁護士の不正が相次いでいることを受けて、日本弁護士連合会が被害者に見舞金を支払う制度を創設する。経営に苦しむ弁護士の増加が背景にあるとみており、「市民の信頼低下を防ぐことが急...
朝鮮学校に対する補助金停止に反対する会長声明(日弁連)
- 2016/07/31
- 10:33
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/statement/year/2016/160729.html朝鮮学校に対する補助金停止に反対する会長声明文部科学大臣は、本年3月29日、朝鮮学校をその区域内に有する28都道府県知事宛てに、「朝鮮学校に係る補助金交付に関する留意点について(通知)」を発出した。 同通知は、朝鮮学校について、「北朝鮮と密接な関係を有する団体である朝鮮総聯が、その教育を重要視し、教育内容、人事及び財政に...
高等学校等における政治的教養の教育等に関する意見書(日弁連)
- 2016/07/05
- 08:33
日弁連が高校での教員の政治的教養の教育や高校生の政治活動についての意見書を出しています。文科省の教育現場に対する介入は今に始まったことではありませんが、結局、体制批判につながるものは禁圧していくという姿勢は顕著です。「高等学校等における政治的教養の教育等に関する意見書」(2016年6月21日)本文はPDF本意見書の趣旨1 当連合会は、国に対し、2015年10月29日付け文部科学省初等中等教育局長名の通...
日弁連臨時総会 若手会員は経済的に困っていない! 会費半額は不要? 会費が平等であるために
- 2016/03/13
- 22:40
先般、日弁連で臨時総会が開催されましたが、その結果はともかく、会員の発言それ自体に驚かされるものが少なくありませんでした。 その中で特筆すべきなのは、若手会員の発言です。増員を目指す修正動議に賛成する会員の発言です。 昨今の就職状況は改善されている、自分の周囲を見ても就職できなかった者はいない、経済的に困っている者もいないし、当然に人権活動も行っている、というのです。 素晴らしい!と言いたいとこ...
日弁連臨時総会の総括 その2 減員のための運動を作っていくのは私たち会員だ
- 2016/03/13
- 12:57
「日弁連臨時総会 招集請求者案は大差で否決 まず早期に年間1500人を実現する運動を進めよう」に引き続き、日弁連臨時総会を私なりに総括してみたいと思います。 早々に総会決議が日弁連ホームページにアップされました。「法曹養成制度改革の確実な実現のために力を合わせて取り組む決議」(日弁連2016年3月11日) この決議の特色は、①増員派からは減員を求める決議だ、②減員派からは増員を許容する決議だ、と非難されていた...
日弁連臨時総会 招集請求者案は大差で否決 まず早期に年間1500人を実現する運動を進めよう
- 2016/03/12
- 01:33
昨日3月11日、東京の弁護士会館で日弁連臨時総会が開催され、私も出席してきました。 一部の減員派から招集請求がなされていたいわゆる1000人決議です。 それに対抗する形で日弁連執行部は別の決議案を出してきました。「日弁連臨時総会 執行部案の問題点」 それ以外にも執行部提案に対する増員派からの修正案がありました。「明日の臨時総会につい」(つれづれなるままに ~弁護士ぎーちの雑感~) この総会でのやり取り...
日弁連臨時総会 執行部案の問題点
- 2016/02/23
- 22:51
3月11日、日弁連では臨時総会が招集され、執行部案と招集請求者案が審議されます。 招集請求者案については、このブログでも重点的に批判してきました。このような案が通っても、司法試験合格者数の減員を実現する観点からは有害でしかないからです。「日弁連臨時総会 招集請求者案を批判する その2」「日弁連臨時総会請求者たちの決議案 鈴木秀幸氏に問う、これって本当に日弁連であげろっていう決議ですか」 では、日弁...
日弁連臨時総会 招集請求者案を批判する その2
- 2016/02/11
- 22:06
3月11日に開催される臨時総会ですが、招集請求者案について、再度、以下のとおり批判するものです。 この内容については、明日、札幌弁護士会の全会員に配布します。3.11臨時総会について 減員運動を分裂させることを目的とした鈴木秀幸氏らの招集請求者案を否決しましょう! 理事者から「さつべん通信」が配布されましたが、その中に臨時総会についても論じられています。 私は、別の視点から招集請求者案について、改めて...
日弁連会長選挙 中本候補の選挙ハガキがきましたが、これはいくら何でも間違っていませんか
- 2016/02/03
- 22:13

本日、中本和洋候補の選挙ハガキがきました。 これです。 対立候補との違いを出すための戦術ですが、この中に記載されている対立候補の政策の記載の仕方は、明らかに歪曲、デマのようにしか見えません。これで公正な選挙と言えるのでしょうか。 業務基盤の拡充について、高山候補について「減員さえすればよい。業務基盤の拡充を考えることは意味が無い」と記載されています。 この点については、選対ではないので、高山候補...
日弁連の会長選挙の規定の改悪 べからず選挙で会員は関与できない これが法曹?
- 2016/01/26
- 13:17
日弁連会長選挙が始まり、現在、候補者が日本全国を行脚しています。 集票のための活動が行われるわけですが、今年度から日弁連選挙規程が「改訂」されれていました。 私自身は、今回は、会長選挙に関してはブログでは発信していませんでしたが、これについては衝撃でした。「いつの間にか表現の自由を失っていた日本弁護士連合会!当ブログ記事の削除を要求。」(Everyone says I love you !)「さっき、日本弁護士連合会選挙...
日弁連臨時総会請求者たちの決議案 鈴木秀幸氏に問う、これって本当に日弁連であげろっていう決議ですか
- 2016/01/21
- 00:44
愛知県弁護士会の鈴木秀幸氏を中心に行われた臨時総会招集請求でしたが、以下のものが決議案だそうです。 300人以上の賛同があれば日弁連の臨時総会の開催を請求できるとありますが、賛同した300人の会員は、このような文章に賛同されたのでしょうか。 どうみても、単なる日弁連執行部に対する糾弾ビラですよ。 日弁連の総意としてあげる決議という次元のものではありません。決議であれば、外に向かっての意見表明ですから、...