『君も政治家になろう』(立憲民主党国会議員有志の会)
- 2021/01/14
- 00:45

『君も政治家になろう』(立憲民主党国会議員有志の会)を読みました。 選挙も近い、特に4月には北海道2区では補選がありますから、読みました。 北海道では、5区の池田真紀さんと10区の神谷裕さんです。 池田さんの当時の民主党政権に対する批判も辛辣です。 「自分たちの人気取りで子どもの貧困を利用するな」 とてもいいです。この批判が一番当てはまるのが自民党なのですが、福祉の破壊政党に所属する議員や候補...
『脳を傷つけない子育て』(友田明美著)
- 2021/01/05
- 09:13

親としてどう向き合うのかという観点子育てにおいての注意点をわかりやすく個別のテーマごとにまとめた著作です。 友田明美さんの著作は2冊目ですが、わかりやすいです。『子どもの脳を傷つける親たち』(友田明美著) ただ約束を守らないというところで、10歳の子が毎週月曜日に食器を洗う、という「約束」が出てくるのですが、これを子が守らないときというのですが、これは「約束」なのかは疑問符です。 これはお...
『日本の歴史がわかる本』(小和田哲男著)
- 2020/09/09
- 08:06

『日本の歴史がわかる本』 小和田哲男さんの古代から現代に至るまでの通史です。 小和田さんと言えば、NHKの歴史番組ではよく登場されますが、歴史を読み物にしたということでも、歴史をとても身近なものにしてくれました。 歴史といえば古代、中世、近世が一般的と思いましたが、むしろこの通史では、維新から現代が圧巻です。 関東大震災の際に起きた朝鮮人や社会主義者への虐殺行為 従軍慰安婦 安保闘争などなど。...
『家庭の法と裁判 26』 子の監護者指定、面会について
- 2020/07/25
- 02:50

別居時に主たる監護者が子を連れて別居することが「連れ去り」だと言い、「連れ去り勝ち」論が弁護士や学者、議員の中にも蔓延っているのは非常に問題です。 家裁実務にはそのような「連れ去り勝ち」はありません。 この『家庭の法と裁判 26』の中の下記の論考が非常に整理されており、お薦めです。「子の監護者指定・引渡しをめぐる最近の裁判例について」(山岸秀彬東京地裁判事) 主たる監護者による監護の継続性とい...
『離婚後の子どもをどう守るか「子どもの利益」と「親の利益」』
- 2020/07/25
- 02:22

昨今、離婚後の共同親権を求める政治勢力があり、「子の利益」だというのですが、どのように理解してみても、非監護親の利益でしかない主張です。 こうした離婚後の共同親権の問題点がどこにあるのか、具体的に論じているのが、この『離婚後の子どもをどう守るか「子どもの利益」と「親の利益」』(梶村太市、長谷川京子、吉田容子編著)です。 とてもよく整理された著作です。これを読んでもなお、「離婚後の共同親権」な...
『最高裁に告ぐ』(岡口基一著)
- 2020/04/13
- 02:07

遅くなりましが,岡口基一裁判官の『最高裁に告ぐ』の感想です。 この分限裁判の不当性は、これまでも当ブログで述べてきました。経緯も含めてとてもよくまとまっています。「岡口基一裁判官に対する最高裁による不当処分 裁判官に対する官僚統制 反対意見の1つも出ない最高裁まで統制されている」 裁判所の問題点を考える上でもとても参考になる著作です。 岡口さんが一番、問題にしているのは手続保障です。よくわか...
『日本が売られる』(堤未果著)
- 2019/10/01
- 02:27

堤未果さんの『日本が売られる』を読みました。 全体を通して、新自由主義(構造改革)の元で、日本国民の資産が外資、とりわけ米国系に切り売りされている実態が強烈に理解できます。 よく調べ、整理された著作です。 ギャンブルについても触れられていますが、ターゲットが日本国民であることもよくわかります。 「今だけ、金だけ、自分だけ」というフレーズも正直なところ、この著書で初めて見聞しました。素晴らしい...
『日本共産党への手紙』(松岡英夫・有田芳生編)
- 2019/08/27
- 08:57

『日本共産党への手紙』(松岡英夫・有田芳生編)の紹介です。 人の話に耳を傾けない、独善政党として揶揄されてきた日本共産党ですが(このように言う人たちは左翼系が多く、政策内容について反論されてもまともに再反論できないから「独善」と言っているだけ。)、よく赤旗などにも登場する方々が日本共産党にこうなって欲しいという思いを「手紙」として述べたものが編纂されたものです。 1990年の本ですが、色々な意見...
『太平洋戦争を考えるヒント』(保阪正康著)
- 2019/08/14
- 17:50

『太平洋戦争を考えるヒント』(保阪正康著)を読みました。 この書籍は太平洋戦争を取り巻く、戦犯を含めた人たちへの取材に基づいた著作です。 天皇が226事件などの軍のクーデターをどのように見ていたのか、など非常に興味深く読みました。 今後は、こうした取材によるものは難しくなりますが、だからこそ、こうした記録が大切になります。過去の歴史の否定は許されません。ブログランキングに登録しています。 ク...
『医師の不足と過剰』(桐野高明著)
- 2019/07/19
- 00:47
桐野高明さんの『医師の不足と過剰』を読みました。 初っ端から法科大学院の失敗が詳しく書かれていたことに、やっぱり専門職の養成制度という観点からみれば、誰がどう見たって、あの法科大学院制度は失敗だったんだよね、ということがよくわかります。 他方で医師の「不足」については偏在の問題に言及しており、従来の不足論に対して議論は進化しています。現場からの声だけのことはあります。 ただ、物足りないと思う...
『裁判官は劣化しているのか』(岡口基一著)
- 2019/07/16
- 01:06

岡口基一裁判官の『裁判官は劣化しているのか』を読みました。 とても読みやすい本です。 裁判官制度を支えていた「徒弟制度」(という表現は使われていません)の崩壊により、裁判所内での経験などの伝授がままならなくなっているという現状は憂うべき状況かと思います。 その根底には、法科大学院制度を中核とした今時の司法改革の失敗が上げられています。こんなところにも悪影響を及ぼしていたんだと驚きでした。 と...
『児童虐待から考える 社会は家族に何を強いてきたか』(杉山春著)
- 2019/05/20
- 23:20

『児童虐待から考える 社会は家族に何を強いてきたか』を読みました。 2017年の著作ですが、1つの児童虐待を考える視点を与えてくれました。 厚木市で起きた5歳児を家に閉じ込めたままにして餓死させた事件がありましたが、この父親の判断能力がボーダーにあることなど、虐待と言われている類型の中にも色々な類型があることがわかります。 子たちを餓死させた女性の事件もありました。自身が虐待を受けてきたこと...
『スマホが学力を破壊する』(川島隆太著)
- 2019/04/23
- 00:44

少々、古くなっていますが、『スマホが学力を破壊する』を読みました。 脳の働きにスマホがどのような影響を与えているのか、ということが主題になっています。 単にスマホで時間が取られるから勉強の時間が短くなるという単純な問題ではなく、脳への影響があるのではないか。 これって、実は日常体験の中でもわかるような感じがします。 パソコンのゲーム(パソコンが出たとき、トランプのゲームに感動しました。)など...
『親権と子ども』(榊原富士子、池田清貴著)
- 2019/04/11
- 11:17
『親権と子ども』(榊原富士子、池田清貴著)を読みました。 親子断絶防止法や子どもの体罰、懲戒権など現代的な問題が整理されて紹介されています。 特に子どもの懲戒に関しては、今、子に対する体罰を禁止する方向になっており、懲戒規定も早期に改正すべきものです。ブログランキングに登録しています。 クリックをお願いいたします。にほんブログ村人気ブログランキング...
『戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗』(加藤陽子著)
- 2019/03/03
- 09:41

『戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗』を読みました。 この著作は素晴らしかった。私自身、初めて考えたような視点やその前提となる事実もたくさん記載され、しかも高校生(中学生もいました)との問答は実にわかりやすいものでした。 日米開戦が何故、避けられなかったのか、三国同盟の意味、日米それぞれの思惑、真珠湾陰謀説の誤りなどとても臨場感にあふれる著作です。ブログランキングに登録しています。 クリッ...
『離婚後の共同親権とは何か 子どもの視点から考える』
- 2019/02/27
- 00:29

新しく出版されたものですが、とてもよい文献です。離婚後の共同親権論がいかに危険な制度かがよくわかります。『離婚後の共同親権とは何か 子どもの視点から考える』(梶村太一・長谷川京子・吉田容子編著) 離婚後の共同親権には百害あって一利なしというものですが、諸外国との比較でも丁寧に論じられています。諸外国(オーストラリア、米国)の失敗は、離婚後の共同親権は、決して理想でも世界の流れでも何でもないこ...
『歴史和解と泰緬鉄道 英国人捕虜が描いた収容所の真実』(ジャック・チョーカー著)
- 2019/02/19
- 00:38

『歴史和解と泰緬鉄道 英国人捕虜が描いた収容所の真実』(ジャック・チョーカー著)を読みました。 イギリス人捕虜が、現地のマレーシアやタイの人たちともに日本軍に泰緬鉄道建設に動員されたときの体験談と絵による描写です。 イギリス人の目から見たもので、植民地支配のために派遣されてきた立場ともいえ、現地の人たちとは視点は異なるようです。 この著作は、後半で対談が掲載されており、こちらの対談の方もとても...
お元気な佐藤愛子さん95歳
- 2019/02/13
- 15:01
昨夜、NHKラジオを聞いていたら、佐藤愛子さんに対するインタビューを放送していました。 とても流暢にお話されていましたが、何と95歳。 素晴らしいと思いました。 話していた内容も南青山の児相建設に関する恥じない人たちという観点からも論調は忘れていた昔の良さとして語っていました。 「土地の値段が下がるから反対」なんて心で思っても、昔ならとても口にできなかった、というのは、そうなのかもしれません。 古...
『新しい法科大学院改革案』(遠藤直哉著)
- 2019/01/21
- 09:26
『新しい法科大学院改革案』と合わせて『新弁護士懲戒論』を読みました どちらも遠藤直哉先生の著作です。 法科大学院制度に行き詰まりがあり、そのための定員数を2000人、司法試験合格者数を1500人にするというのは、法科大学院制度を推進してきた側の意見としては斬新でした。公益があり資格制度として医師と同様に人数もコントロールすべきというのも法科大学院制度推進論者に珍しいかもしれません。未だに2000人や30...
『立憲的改憲-憲法をリベラルに考える7つの対論』(山尾志桜里著)の問題点
- 2019/01/08
- 00:45

『立憲的改憲-憲法をリベラルに考える7つの対論』 山尾志桜里議員の著作を読みました。昨今、しきりに改憲論を主張していることや、今週末、札幌弁護士会主催での憲法問題を考えるシンポにお越し頂くということで、私も読んでみました。 これは小泉政権から脈々と続く憲法9条の実質改憲が現在の安倍政権になり、集団的自衛権の行使を認める解釈改憲、さらには安保法制(戦争法)の制定によっていよいよ憲法が無力化してし...
『戦後労働組合と女性の平和運動「平和国家」創生を目指して』(山本真理著)
- 2018/12/11
- 02:51

『戦後労働組合と女性の平和運動「平和国家」創生を目指して』(山本真理著)青木書店 戦後の労働運動の状況、流れが整理されており、まだ途中ですが、とても参考になります。 まだ半ばまでしか読んでいないのですが、この時点で改めて、これまでの労働運動であったり、革新運動について考えてみました。 今の労働組合の置かれた状況とは全く異なりますが、当時、多くの労働者、大衆が政治状況に危機感を持ち、自発的に立ち...
『地獄の日本兵 ニューギニア戦線の真相』(飯田進著)
- 2018/12/09
- 22:27

コメント欄でお薦めのあった『地獄の日本兵 ニューギニア戦線の真相』(飯田進著)を読みました。 まさに実体験として語られている悲惨な戦場がありました。 無謀な作戦の中で多くの兵士が餓死させられたということがどう考えてもその怒りの矛先は戦争指導者たちに向かっているというものです。 殺されていった人たちの無念は、これを「英霊」といって祭り上げるなどは侮辱の限りということがよくわかりました。ブログラ...
『翼は心につけて』(関根庄一編著)
- 2018/12/01
- 23:53

『翼は心につけて』(一光社)を懐かしく見返しました。 書籍として購入したのは、大学1年生のときですが、映画化されたのをみたのは確か小学校の高学年のときです。 当時、結構、ショックでした。 書籍になったものを読んで、改めて15歳の女の子やその家族が病気と向き合うことの重さを感じました。「がん患者に対する告知はどこまですべきなのか 病名告知か余命告知か」 小学校5年生、6年生の担任の先生からこのお話...
『穴から穴へ13年 劉連仁と強制連行』(早乙女勝元著)
- 2018/12/01
- 23:26

『穴から穴へ13年 劉連仁と強制連行』(草の根出版) 戦時中に中国から4万人にも及ぶ中国人を強制的に日本に連行し、奴隷労働に従事させた事件がありました。 劉連仁さんはその被害者の1人です。 たくさんの写真とともに青島での家族の様子なども伝えるもので、雰囲気が伝わってきます。 いつだったかは覚えていませんが、息子の劉愌新さんが札幌に来られたことがあったことを思い出されました。 このような歴史は語り...
『激流中国』(NHKスペシャル取材班)
- 2018/11/20
- 22:55

『激流中国』(NHKスペシャル取材班)を読みました。 2008年の書籍なので少々、古いのですが、当時、テレビでみて結構、衝撃を受けました。格差社会は日本の比ではないし、環境破壊は…同じかなあと思いつつ、読みました。 発展の影は絶対に無視してはならないものです。他人事ではありません。ブログランキングに登録しています。 クリックをお願いいたします。にほんブログ村人気ブログランキング...
『誰が一木支隊を全滅させたのか ガダルカナル戦と大本営の迷走』(関口高史著)
- 2018/11/06
- 23:22

『誰が一木支隊を全滅させたのか ガダルカナル戦と大本営の迷走』(関口高史著)を読みました。 北海道新聞で、ガダルカナル戦について新たな視点と割と大きく書かれていたために読んだのですが、内容としては戦記物という感じで、目新しいことはありませんでした。 一木支隊長の人間像に迫ろうとしたところでしょうか。 戦記物として物語風に書かれてしまうと、どこまでが史実で、どこからが「想像」なのかがわからなくな...
『小林多喜二伝』(倉田稔著)
- 2018/10/23
- 19:05

『小林多喜二伝』を読み始めました。全部で900ページにも及ぶ大作です。 小林多喜二の小樽にいた頃を詳しく記したもので、三浦綾子さんの『母』を読んでとても親近感が湧いてきていましたので、とても楽しみです。 小林多喜二のみならず、当時の世相もよく伝わってきます。 「母」 2018年9月24日撮影ブログランキングに登録しています。 クリックをお願いいたします。にほんブログ村人気ブログランキング...
『ブラックボックス』(伊藤詩織著)
- 2018/10/02
- 12:01

伊藤詩織さんの著作『ブラックボックス』を読みました。 今回の一連の不起訴処分に至る状況がよくまとめられています。 何故、中村格氏が逮捕状の執行を止めたのか。 山口氏が送信した「北村」とは誰のことなのか。 捜査させるまでの苦労と、現場の捜査にあった刑事の努力がにじみ出ています。 この問題をうやむやにすることは許されません。これは政治問題です。「「準強姦事件逮捕状執行停止問題」を検証する超党派の...
『ポピュリズムと司法の役割』(斎藤文男著)
- 2018/09/23
- 02:01

『ポピュリズムと司法の役割 裁判員制度にみる司法の変質』を読みました。 今、司法に求められる役割は、民意の反映ではないということ、つまり、裁判所は大衆迎合的であってはならないとする当たり前のことを裁判員制度の問題点を織り交ぜながら紹介されています。 裁判官に対する官僚統制についても興味深く解説されています。 法曹の独善化は防ぐべき、しかし、法曹が独善化し、風通しが悪くなるのは、法曹が官僚化し...
『グローバル化する靖国問題』(早瀬晋三著)
- 2018/08/27
- 23:44

『グローバル化する靖国問題』(早瀬晋三著) 内閣総理大臣が靖国神社に参拝したとき、中国、韓国は反発するが、それ以外の東南アジアの国々が反発することはない、そうした神話が右翼層では語り継がれていますが、実態はどうなのでしょう。 カネで黙らせていただけではないのか。 あるいは、東南アジアの国々がどのように考えているのか伝わってきていない(報道されていない)だけではないのか。 そういった疑問に答えて...
『14歳からの靖国問題』(小菅信子著)
- 2018/08/16
- 21:07

小菅信子先生の『14歳からの靖国問題』を読みました。 14歳の娘さんとのやり取りから始まり、そしてこの著作を読んだその14歳の娘さんとのやり取りで終わります。 靖国問題を考える上ではとても読みやすいです。 戦争を遂行する上で避けて通れない戦死の問題をどのように乗り越えさせるのかということが課題になります。誰も好き好んで死を受け入れたりしません。 欧米との比較も興味深いものがありました。 今後...
『トミーの夕陽』(鶴島緋沙子著)
- 2018/08/03
- 10:05

『トミーの夕陽』(鶴島緋沙子著) 発達に遅れのある子とカーサンの挌闘のお話です。 山田洋次監督の「学校Ⅲ」の原作ですが、時代は少々前になるので、私自身には馴染みがありました。 ユーモラスに書かれていますが、実際にはとても苦労しているんだということもよく伝わってきます。ブログランキングに登録しています。 クリックをお願いいたします。にほんブログ村人気ブログランキング...
『モンスターマザー』(福田ますみ著)
- 2018/07/31
- 11:42

『モンスターマザー 長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い』(福田ますみ著)を読みました。 ここで出てくる「モンスターマザー」は普通であれば、ここまでこと詳細に書籍化されることはないような事件です。対象となった人は全く無名なのですから。 しかし、マスコミの報道の仕方によっては小さなものがとてつもなく大きくなってしまうんだと考えさせた著作です。 弁護士としての関わり方を考える上でも参考...
『蒋介石』(保阪正康著)
- 2018/07/23
- 00:26

保阪正康さんの『蒋介石』を読みました。 とても詳しく記述されているのですが、蒋介石を美化するために書かれたような感じがして今一つ物足りなさを感じました。 第二次世界大戦(日中戦争)時は、中国国内では盤石のような感じで記述されていながら、その後の国共内戦ではあっけなく敗退してしまったことの流れがまったくわかりませんでしたし、そのあたりの記述ははっきりと薄いように思います。ブログランキングに登録...
『脱大日本主義』(鳩山友紀夫著)
- 2018/07/20
- 08:15

『脱大日本主義』(鳩山友紀夫著)を読みました。 とても読みやすく、とても納得できる内容です。鳩山政権を批判するならば、まずこの著著を読むべきです。批判は読んでからにして欲しいと思います。 米国一辺倒、ただ追従するだけの政策に一矢報いようとした鳩山政権でしたが、圧力の前に退陣に追い込まれました。 鳩山政権が目指そうとしていたものは、今なお生きています。構造改革路線を転換しようとし、軍事力に頼らな...
『3億人の中国農民工 食いつめものブルース』(山田泰司著)
- 2018/07/04
- 02:10

『3億人の中国農民工 食いつめものブルース』(山田泰司著) 現在の中国の人たちが置かれた状況というものがとてもよく伝わってきます。 農民工によって支えられた中国の経済成長ですが、その農民工の生活はあまりに悲惨です。 日本も同様に1970年度の高度経済成長は、地方の労働力によって支えられ、反面、地方は衰退していきました。公害の発生も同じです。かつての日本を見ているようです。 ただ日本以上の格差社会であ...
『現役弁護士が司法試験を解いてみた AI時代にこれでいいのか』(ロースクールと法曹の未来を創る会著)
- 2018/06/24
- 00:32

『現役弁護士が司法試験を解いてみた AI時代にこれでいいのか』(ロースクールと法曹の未来を創る会著) 司法試験のあり方について疑問を呈するものです。著者は、法科大学院制度こそ法曹養成のあるべき姿であるという主張です。「ロースクールと法曹の未来を創る会 法科大学院制度の破綻語っているようなもの」 司法試験のあり方に対する疑問として指摘されているのはおおよそ以下の点です。1 短時間で書かせる量が多す...
『自民党改憲案にどう向き合うか』(清末愛砂、石川裕一郎、飯島滋明、池田賢太編著)
- 2018/05/15
- 00:27

『自民党改憲案にどう向き合うか』現代人文社(清末愛砂、石川裕一郎、飯島滋明、池田賢太編著) 安倍自民党による改憲策動が続く中で、これにどのように向き合うのかという観点から書かれたもので、この時期に合わせて緊急出版されたものです。 改めて安倍自民党がめざす改憲には道理がないことなどがよくわかるものです。 私も気付かなかったところもなるほどなと思いなら読みました。 ご一読ください。ブログランキング...
山口敬之氏は安倍「総理」とはツーカーの「お友達」だったのね
- 2018/04/20
- 02:55

山口敬之氏の著作『総理』を読んでみました。 安倍氏ととても近い関係にあることの自慢話でした。 最初に言い訳から始まっています。「「取材対象との距離が近い=不適切」という類の批判には私は断固反対する。」 安倍氏に電話をしたらほぼ毎回出てくれる、出られないときも必ずコールバックがあると自慢です。 あとがきでも、安倍氏を総理にしたくないというのであれば根拠を示せと言ってしまうべったりぶりです。 みな根...