司法書士法人杉山事務所 この広告はいくら何でも品がないのではありませんか
- 2022/09/03
- 00:34

先日、折り込み広告でこのようなものが入って来ました。 「お詫びとお願い」 一体、何の広告かと思えば司法書士による過払い広告でした。 この広告の中には「お詫び」に該当するようなものはありません。釣り広告です。 どうかなと思うのがこの部分。 「なぜ? 杉山事務所は選ばれているのか」ということの答えがこれです。 「消費者金融が恐れる司法書士」のNo1に選ばれたからと強調しています。 しかし、実際の記事は...
退職代行サービスって何? トラブルにならない方が不思議
- 2019/08/29
- 03:04

会社勤めの人は正社員であれば、今の日本では終身雇用であり、定年まで勤務することができます。 しかし、途中で退職したい、要はその会社を辞めたいという場合も退職は自由です。但し、今日で辞める、明日から出社しないというやり方はダメです。民法第627条(期間の定めのない雇用の解約の申入れ)1 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用...
司法書士の権限拡大は「開かれた司法」が目的ではない 既に認定司法書士制度の役割を終えた以上、速やかに廃止されるべきもの
- 2016/07/02
- 12:23

先般、最高裁において認定司法書士の代理権の範囲についての判断が下り、司法書士会側の主張は排斥されました。「認定司法書士の代理権の範囲について最高裁が終止符を打つ しかし、弊害はこれではなくならい 司法「改革」の弊害のつけ」 ところがこの判断が時代に逆行するという批判が出されています。「弁護士に代わって司法書士が行える債務整理の…」「今後、140万円超の個別債権については、司法書士が担当できなくな...
認定司法書士の代理権の範囲について最高裁が終止符を打つ しかし、弊害はこれではなくならい 司法「改革」の弊害のつけ
- 2016/06/30
- 01:08

認定司法書士の代理権の範囲について、2016年6月27日、最高裁が判決を下しました。http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=85969 認定司法書士は簡裁代理権を取得したことによって140万円までは代理ができるとされてきましたが、その算定方法については長らく弁護士会側と司法書士会側の見解が対立していました。 最高裁は、司法書士会側が主張してきた依頼者の受ける利益=紛争の目的の価額という主張を排斥し、弁...
銀座国文館の広告 行政書士が家系図作成?? 行政書士会は不正を取り締まる気はあるのか
- 2015/07/13
- 09:51

2015年7月12日付の朝日新聞に1面全面広告が掲載されていました。「家系図」は、家の歴史を刻む貴家の家宝。信頼と実績を誇る銀座国文館の≪お誂え家系図≫ というものですが、ホームページはこちらになります。http://kokubunkan.co.jp/shouhin/S0171.htm さて、その家系図ですが、作成するために戸籍謄本、除籍謄本等々を役所から取り寄せ作成するというのです。 しかも、「現存する代から数えて5~7代、江戸時代末期ころま...
行政書士鷹悠会に対する苦情処理について
- 2014/04/10
- 17:14
当ブログでも紹介していました行政書士鷹悠会についてですが、埼玉で相談窓口ができたようですので、ご紹介しておきます。 ヤミ金融被害対策埼玉弁護団 【ご注意】ヤミ金事件の解決をうたう『行政書士法人鷹悠会』に関する苦情・相談が増加しています。過去の記事「日本詐欺解決センターを名乗る行政書士法人鷹悠会(代表高木幸聖行政書士)」「日本詐欺解決センターの件 高木幸聖行政書士からの電話?」ブログランキングに登...
「税理士紹介サイト」にご注意
- 2014/02/18
- 20:22

この「税理士紹介サイト」をご存知ですか。 私は、私のブログの中に設定しているアクセスランキングの中で知りました。 ここの35番のサイトです。 ここをクリックしたら、このサイトが開いたのです。 アドレスは、このように表示されます。 http://税理士無料紹介.com/ このサイトを見たのですが、私のブログへのリンクはありません。 意図的にアクセスランキングに跡をつけたのでしょう。 アクセスランキングから除外...
日本詐欺解決センターの件 高木幸聖行政書士からの電話?
- 2013/12/12
- 11:40
先般、「日本詐欺解決センターを名乗る行政書士法人鷹悠会(代表高木幸聖行政書士)」をエントリーしたところ、昨日12月11日、高木行政書士を名乗る方から電話がありました。 趣旨としては①非弁ではない、交渉ごとは顧問弁護士につないでいる、報酬はとっていない、②フェイスブックの写真は業者との交渉ではない、依頼者との電話のやり取りだ、放送でもそのようになっていた、なので、ブログ記事を削除してもらいたいというもの...
日本詐欺解決センターを名乗る行政書士法人鷹悠会(代表高木幸聖行政書士)
- 2013/12/09
- 09:37

日本詐欺解決センターを名乗る行政書士法人があります。 こちら 行政書士法人鷹悠会(代表高木幸聖行政書士)です。 コメント蘭に寄せられた情報で知りました。ひどい内容です。 「詐欺被害の解決は当センターへ(解決実績No1)」だそうですが、一体、何を根拠にこのよな「解決実績No1」を表示しているのでしょうか。 このような公的機関であるかのような胡散臭い名称を用いること自体、問題ですが、それ以上に根拠のない実績...
北海道ママさん行政書士の会
- 2012/10/16
- 17:31
北海道新聞2012年10月9日付朝刊に掲載されていましたが、「札幌の女性 仕事はつらつ」ということで、「北海道ママさん行政書士の会」が紹介されていました。 facebookに登録されているようです。 「MamaCiao」 北海道ママさん行政書士の会 行政書士の仕事についての記事は、以下のように紹介されています。 「北海道行政書士会によると、道内の行政書士は、(略)近年は「資格があれば結婚後も仕事が続けられる」と、20~3...
行政書士法改正に反対する日弁連の会長声明
- 2012/08/12
- 23:35
日弁連が2012年8月10日、「行政書士法改正に反対する会長声明」を出しました。 声明文 行政書士会は、性懲りももなく、「「行政書士が作成することのできる官公署に提出する書類に係る許認可等に関する審査請求、異議申立て、再審査請求等行政庁に対する不服申立てについて代理すること」及び「ADR手続において代理すること」を行政書士の業務範囲とすることを要望し、そのための運動を推進している。」そうです。 それぞ...
「会計士浪人」対策先送り 野党の反対論受け
- 2011/04/18
- 11:20
朝日新聞2011年4月17日配信 公認会計士試験の合格者大幅増のため、試験合格後も就職できず、資格を取得するための実務経験が積めないという状況になっています。 これも、弁護士人口と同じく、短絡的な予測のもとに大幅増とし、その結果が就職浪人でした。 そのための改正案が「企業財務会計士」だそうですが、いかにも場当たり的な資格です。 法科大学院卒業生に何らかの資格を与えようという動きもありますが、それも、司法...
司法書士の羅針盤 その5
- 2011/03/11
- 10:05
司法過疎問題-司法書士の存在と役割の再考執筆担当 齋木賢二司法書士 この章では、法曹人口の拡大との関連でも述べられています。要約。 司法書士会の独自の集計によると、全国の弁護士会の会員数はすべて増加しいている。 ところで、「国民の司法アクセスの充実」という点からは、「市区町村に存在する法律家の数」と考えるのが相当。 弁護士は、1998年で全市区町村の役15%に存在しているにすぎず、2008年でも32%にとどまる...
司法書士の羅針盤 その4
- 2011/03/08
- 14:49
多重債務救済-真の生活再建を執筆担当水谷英二司法書士 ここでは、司法書士の多重債務処理に対する関与について記述されています。 司法書士による多重債務事件の急増の背景として、①ヤミ金やサラ金に苦しむ被害者が急増し、この救済のために呼応する司法書士が増えた。②司法書士法、貸金業法の改正により、司法書士の多重債務整理に法的根拠が与えられた。③一部の司法書士による登記事務の寡占化が進んだことにより、新人司法...
司法書士の羅針盤 その3
- 2011/02/25
- 08:17
一般家事事件の支援 -代理権獲得のための第一歩を-執筆担当大貫正男司法書士 冒頭では、相続財産管理人、遺言執行者、成年後見人などでの司法書士の役割の増大を紹介しています。 これ自体は、就任資格があるわけではありませんから、もちろん問題ありません。それぞれの立場において活躍されているものと思います。 しかし、それに続く一般家事事件に関する記述は問題があるものと思われます。 著者は、一般家事事件を「本...
司法書士の羅針盤 その2
- 2011/02/23
- 00:29
引き続き、『司法書士の羅針盤』について論評します。 「本人訴訟支援 -単なる書類作成を超えた広い・深い支援」 執筆担当高木治通司法書士 ここでは、「本人訴訟支援」の意義について主張されています。①2008年度の司法統計では、原被告双方に弁護士がついたものは、約30.4%、一方のみについたものは44.5%、残りの25%は本人訴訟であり、何らかの支援が必要だ。②弁護士を依頼しないのは、主たる動機が費用の多寡であるが...
司法書士の羅針盤
- 2011/02/19
- 00:09
『司法書士の羅針盤』(日本評論社2010年8月発行、江藤 泰他編)を読みました(全部ではありません。)。 これまでも私は司法書士制度について意見を述べてきましたが、同書を読みましたので、改めて検討を加えてみたいと思います。「簡裁訴訟代理権とその問題点」「司法書士の簡裁訴訟代理権と裁量移送」 同書では、「司法書士に簡裁訴訟代理権が認められて以降(略)特に職権による移送の場合には、当事者に対する配慮が必...
『司法書士の実務と理論』を読んで
- 2010/08/12
- 12:49
私は、かねてより司法書士問題を取り上げてきましたが、その中で、種々の文献のご提示を頂いていたところです。 まず差し当たって『司法書士の実務と理論』(日本評論社1991年発行 江藤价泰編)を読みました。 他の文献もありましたが、それらを総合して大論文を書くというものではないので、それぞれ読んだ限りで、私なりのコメントを付していきたいと思います。 同書は、序論の中で、司法書士の基本的性格について、「代書...
何故、司法書士報酬が高いと批判するのか。
- 2010/07/16
- 00:18
前回のブログの続きです。 私が、司法書士報酬で高いと批判するのは、主には代理権のない分野です。 簡裁代理であれば、やることが同じであれば、弁護士と司法書士の報酬が同額でも当然にありうることです。(それでも控訴権のない司法書士の処理には限界があり(例えば、簡裁審理に不服があれば控訴を視野に対応するなど。)、外形上、同じでも似て非なる場合もあることは注意すべきです。) しかし、代理権がない分野であれ...
弁護士と司法書士の違い
- 2010/07/08
- 10:43
兵庫県弁護士会のホームページを見ていたら、 「弁護士と司法書士の違い」というページがありました。http://www.hyogoben.or.jp/about/index-06.html 弁護士会のホームページではめずらしいなと思いました。 弁護士会の側で、これまでこのテーマに公に触れることは、なかったと思います。 しかし、本来であれば、利用者のためにも、法律相談センターなどの宣伝広告の中にもきちんと、司法書士との違いは入れるべきでしょう...
報酬の自由化は、弊害しかない
- 2010/06/26
- 23:16
司法書士の報酬制限、先送り 過払い利息「あさり」問題朝日新聞10年6月26日配信 この問題は司法書士に限られず、弁護士も同様ですが、報酬の自由化がかえって高くなったという典型例です。 最低限を規制する必要はありませんが、最高額を規制するのが何故、問題なのか、理解しかねるところです。上限設定は利用者の利益にこそなれ、不利益になることがあるのでしょうか。 私自身は、その意味では報酬規定は必要だと思っていま...
弁護士と司法書士の住み分け
- 2010/06/04
- 08:58
弁護士の取り扱い業務の範囲は、「法律事務一般」(弁護士法3条)を行うことができます。 司法書士の取り扱い業務の範囲は、代理人になれると規定されているのは、登記、供託に関する手続き、それらに対する審査請求であり、その余は裁判所、検察庁に対する書類作成が主なものになります(司法書士法3条1項1号ないし5号)。 認定司法書士は、これに加えて簡易裁判所を管轄とする事案の代理業務が可能です(司法書士法3条...
司法書士の書類作成の実績について
- 2010/05/12
- 08:24
司法書士に認定制度が設けられたのは、それまでの司法書士の活動(書類作成)の実績が評価されたからだというご意見を頂きました。 そこで引用されている「自由と正義」や中央大学の住吉教授や元都立大学の江藤教授等の学者の研究ですが、残念ながら私の手元にはなく、直接、これらの文献は目にしていません。 もっとも、書類作成の実績から認定司法書士制度を勝ち取ったと言われても、やはり私にはピンと来ません。 むしろ、...
認定司法書士制度の役割
- 2010/05/08
- 21:46
先般、私がブログに司法書士制度、行政書士制度について記載したことから、いろいろなご意見、ご批判を頂きました。ありがとうございました。 それらのご意見・ご批判やあるいは質問なども含め、私になりに改めて整理してみました。●何故、認定司法書士制度ができたか、という問題について、司法書士の方をはじめとして、それまでの司法書士の果たしてきた役割、特に地方(弁護士過疎地)において果たしてきた役割が評価された...
何故、弁護士ではなく司法書士に依頼するのか
- 2010/04/28
- 09:00
ご指摘頂いたこの問題は、以前より指摘されている問題です。 よく言われていることは、①弁護士より司法書士の方が費用が安い(というイメージ)②弁護士は敷居が高い③その他(?)というところでしょうか。 広告の有無、影響については、私はよくわかりません。 ①はあくまでイメージに過ぎないと思います。弁護士は報酬が高いというイメージがあるようです(しかし、一昔前は確かに高かったと思います。但し、司法書士との比較...
前回に引き続き
- 2010/04/27
- 23:07
秘密コメントなども含め、色々とご意見を頂きました。ご意見を頂いた方に感謝申し上げます。今後ともご意見があれば、是非、お寄せ頂ければと思います。 そのようなご意見を基に、さらに私なりに整理し直しました。 まず、司法書士資格全般が不要という見解は、明らかな間違いでした(この点はお詫びします。)。むしろ、私の意見は、司法書士資格は、登記業務に限定すべきということになります。(なお、資格不要論は、決して...
公認会計士も就職難
- 2009/12/25
- 09:09
北海道新聞09年12月16日付夕刊によると、公認会計士は、3割以上の700人が就職できない事態になっているそうです。 その背景は、試験合格者が3年前から急増したことだそうで、弁護士会の状況と同じです。 しかも、増員の理由が「国際的な会計制度改革に対応できる人材が一般企業にも在籍するのが望ましい」だそうで、これまた司法審意見書に書かれた弁護士人口激増の理由とうり二つです。 どちらの激増路線も破綻していますが...
司法書士会の簡裁代理権要求は正当か?
- 2009/12/13
- 18:51
既に、司法書士は、認定司法書士であれば簡裁代理権を取得しています。 しかも、同時に事物管轄として、簡裁は90万円から140万円まで跳ね上がっています。要は、司法書士は140万円までの事件の訴訟代理権を得たわけです。 しかし、司法書士会はそれにあきたらず、簡裁の事物管轄を500万円まで引き上げること、簡裁の判決に対する控訴権までも要求しています。 もともと、司法書士会が簡裁代理権を要求したときは、...