市民のための司法と日弁連をつくる会のパンフレット
- 2009/12/31
- 14:19
宇都宮健児氏が率いる「市民のための司法と日弁連をつくる会」のパンフレットが送られてきました。 ざっと目を通しましたが、これまでの主張と変わり映えがありません。 法曹人口問題、特に弁護士人口問題については、これまでの政策の誤りを認めていない点で問題です。 宇都宮健児氏がいうひずみは、当初から予想されていたことであって、それにもかかわらず反対論に耳を貸すこともなく、これまで与党的立場で司法改革を推進...
新時代を担う若手の会ニュース第3号
- 2009/12/28
- 20:41
新時代を担う若手の会ニュース第3号がFAXされてきました。 頻繁にがんばっていますね。資金力も一番、豊富だからでしょうね。 ところで、そこで記載されている若手対策は非常に問題があるものばかりです。 会費は、現在、登録2年目までには日弁連会費が半額になっていますが、これもおかしな話です。 弁護士である以上、登録1年目であろうが、2年目であろうが、それ以上であろうが対等に扱われます。 会運営も同様です...
法科大学院の学生に責任を負うのは誰か?
- 2009/12/28
- 15:01
法科大学院制度は、明らかに失敗でした。当初から問題点を指摘されながら、ごり押しで創設されたものです。 しかも、合格率8割などという言葉が一人歩きしました。 就職難のおり、資格を取れば収入が得られるという発想から、社会人などからも法科大学院になだれこんで来ました。 しかし、実際には、合格率3割、弁護士資格を得ても就職もない状況でした。 考えてみれば、当然のことです。誰もが得られる資格であれば供給過...
何故、激増反対を言えない?
- 2009/12/26
- 09:50
山本剛嗣氏を始め、宇都宮健児氏も弁護士人口激増反対を言いません。 何かというと「ギルド」と批判されるから、というようなことが言われます。年輩の弁護士に多いのが特徴です。 しかし、考えてみれば、そのようなことを言う人たちは、「ギルド」として、弁護士資格があるというだけで巨額の富を得ていた世代ではないでしょうか。 だから、「ギルド」という批判に正面から反論できないのだと思います。 弁護士が在野法曹として...
公認会計士も就職難
- 2009/12/25
- 09:09
北海道新聞09年12月16日付夕刊によると、公認会計士は、3割以上の700人が就職できない事態になっているそうです。 その背景は、試験合格者が3年前から急増したことだそうで、弁護士会の状況と同じです。 しかも、増員の理由が「国際的な会計制度改革に対応できる人材が一般企業にも在籍するのが望ましい」だそうで、これまた司法審意見書に書かれた弁護士人口激増の理由とうり二つです。 どちらの激増路線も破綻していますが...
新時代を担う若手の会ニュース その2
- 2009/12/24
- 20:40
新時代を担う若手の会ニュース第2号が来ました。 そこでは、色々と激増に賛成していった経緯が言い訳がましく記載されています。 私の理解する経緯は、以下の通りです。(何故、日弁連が裁判員制度に賛成するに至ったか)http://www.ac.auone-net.jp/~inolaw/saibannin-mondai-nichibenren.html(何故、日弁連は変質するに至ったか)http://www.ac.auone-net.jp/~inolaw/saibannin-mondai-nichibenren-hensitu.html 要は、左...
新時代の司法と日弁連を担う会の賛同要請
- 2009/12/23
- 16:46
全会員向けと思われますが、「新時代の司法と日弁連を担う会」から賛同人になることを要請するFAXが送られてきました。 そこでは、弁護士人口について、「数(2000名)にこだわらず、更なる削減の方向の提言も含めて対応」とありますが、昨日、送られてきたパンフレットには、世間に訴えることには「慎重」とあるにもかかわらず、FAXにはその記載はありません。弁護士人口激増に不安を抱く層を釣ろうとしているようですが、...
新時代を担う会 その2
- 2009/12/23
- 10:08
昨日の私のブログに下記のコメントがつきました。『少数派>少数者の人権を守ることを使命とする弁護士会 なるほど、国民の中では少数である弁護士の利権を守るということですね。 それをギルドというんです。 弁護士の利権に固執すればするほど国民は弁護士会や日弁連に批判的になり、ついには解体の話まで出てきます。利権に固執するほうこそ危険です。利権にしがみついていれば、玉砕どころか外部から解体されてしまいますよ...
新時代を担う会
- 2009/12/22
- 12:08
山本剛嗣氏からパンフレットが郵送されてきました。 ざっと目を通しましたが、相変わらずの無内容です。 弁護士人口については、今年度の2000名にこだわらずに削減を言いつつ、他方で、削減を訴えることについては、「慎重」であるべきとします。 ホームページも見ましたが、結局、司法審路線が決めた5万人は維持するというものでした。(もっと無責任と思ったのは、これまでのことを総括するつもりはないという発言です。)...
宇都宮健児氏と高山俊吉氏が政策協定?
- 2009/12/19
- 12:56
日弁連会長選挙で、宇都宮健児氏と高山俊吉氏が協議し、宇都宮健児氏一本化という話があったが、高山俊吉氏がやっぱり選挙に出ると言い出し、一本化に失敗した、といううわさ話を聞きました。 どうにも真実味がありません。 宇都宮健児氏の政策を見ても、高山俊吉氏とは相容れない内容だからです。 法曹人口問題、裁判員制度問題、全く異なります。これで一本化できようはずもありません。 宇都宮健児氏は、刑事弁護はやった...
新時代を担う若手の会ニュース
- 2009/12/18
- 17:58
会長選挙の事前運動、山本剛嗣氏の若手向けニュースがFAXされてきました。 一体、何を主張したいんだか、全く無内容なニュースです。 経歴も簡単に記載されているようですが、それによって何を示したいのかよくわかりません。 政策なし、「人柄」だけが勝負と言ったところでしょうか。 よく、これだけ無内容なものを送れるのか不思議でなりません。やはり、「主流派」の余裕でしょうか。 はっきりわかったのは、法曹人口激...
裁判員制度実施凍結を求める集会
- 2009/12/18
- 08:24
12月16日、裁判員制度実施凍結を求める集会を開催しました。http://www.ac.auone-net.jp/~inolaw/saibannin-syuukai091216.html 伊藤塾塾長・弁護士の伊藤真さん、札幌学院大学教授の清水雅彦さんを招きました。 憲法の視点から、裁判員制度の問題点をわかりやすくお話頂き、参加者からも好評でした。 この集会の案内は、札幌弁護士会所属の弁護士にも送付しましたが、弁護士の参加はほとんどありませんでした。残念なことで...
法曹倫理委員会
- 2009/12/17
- 16:44
札幌弁護士会では、理事者が「法曹倫理委員会(仮称)」の設置を提案したそうです。 おそらく、現職副会長の不祥事(覚醒剤使用等)で有罪判決を受けてのことではないかと思います。 しかし、それに対する対応であれば、全く筋違いです。 何年か前にも札幌弁護士会では、預り金の横領などの不祥事が多発しましたが、その時も、「倫理研修」として、人のものを取ってはいけません、という小学生に対する教育のようなことが行わ...
裁判員裁判で弁護士会は?
- 2009/12/15
- 09:58
今日で、札幌地裁では第4回目の裁判員裁判になりました。 北海道裁判員制度を考える会では、それぞれの初日に、候補者を中心に当会のパンフレットを配布し、裁判員制度の問題点を訴えています。 札幌弁護士会は、第1回の初日こそ札幌弁護士会作成のパンフレットを配布していましたが、第2回以降は、姿が全く見えません。 あのようなパンフレットは、あまりにお粗末な内容で恥ずかしい限りのもので(というより内容が虚偽で...
司法書士会の簡裁代理権要求は正当か?
- 2009/12/13
- 18:51
既に、司法書士は、認定司法書士であれば簡裁代理権を取得しています。 しかも、同時に事物管轄として、簡裁は90万円から140万円まで跳ね上がっています。要は、司法書士は140万円までの事件の訴訟代理権を得たわけです。 しかし、司法書士会はそれにあきたらず、簡裁の事物管轄を500万円まで引き上げること、簡裁の判決に対する控訴権までも要求しています。 もともと、司法書士会が簡裁代理権を要求したときは、...
札幌弁護士会インフォメーションセンター その2
- 2009/12/12
- 14:31
最近、札幌弁護士会のインフォメーションセンターについて、会員である弁護士と話題に上ることが多くなってきたように思います。 コメント頂いたラベンダさん(11月29日)だけでなく、廃止を求める声は、圧倒的多数の声のようにも見受けられます。 少なくとも、存続すべきだという意見は聞いたことがありません。 廃止した後、その跡地をどうするかは色々議論はあるでしょうが、その後をどうするかが決まられなければ、廃...
法曹人口激増は、質を下げるか
- 2009/12/11
- 20:33
法曹人口の激増に伴い、司法研修所における卒業試験の不合格者が増加しており、質の低下が指摘されています。 まず人数を増やせば、質が下がることは当然のことです。今まで不合格であった人も合格することになるからです。 また、修習期間の短縮も質を下げます。私のときの修習は2年間であり、一クラス60名程度でした。今では、1年、しかも、もっと多い人数ということです。 私は、修習時代、出来が悪く、教官からは赤ペ...
高山俊吉氏の政策
- 2009/12/11
- 12:59
高山俊吉氏の政策「今こそ「司法改革」に断を」が送られてきました。 一読して感じることは、「革命思想」のようなものです。 政権を目指す政党であれば、このような内容でもよいと思うのですが(それぞれの主義主張だからです。)、何故、日弁連会長選挙において、ここまで主張する必要があるのかは、疑問と言わざるを得ません。 司法改革の柱であった①法曹(弁護士)人口の激増、②法科大学院、③裁判員制度は、ことごとく失...
弁護士バー
- 2009/12/11
- 10:07
11月29日の報道によると、若手弁護士が「弁護士バー」の設立を検討したところ、弁護士会から待ったがかかったそうです。 「弁護士バー」とは、大分、品位を欠くというか、法律相談を酒を飲みながらするものだろうか、という疑問はありますが、それはさておいても、このような発想をすること自体、弁護士業界の終焉が近いのかなと思わざるを得ません。 つまり、若手の「斬新」という評価はできないということです。 単なる集客...
白取教授に疑問
- 2009/12/09
- 15:35
09年12月7日付北海道新聞では、これまでの裁判員裁判について、白取教授のコメントが掲載されています。 「裁判員裁判では被告が置き去りにされるのでは」というものですが、そのようなことは、当初から指摘されてきたことであり、何故、今頃になって、白取祐司氏は、そのような「懸念」を表明しているのでしょうか。 白取祐司氏は、これまで裁判員制度を推進してきたのですから、責任をとって頂きたいものです。 白取祐司さ...
日本共産党に期待する
- 2009/12/03
- 12:40
日本共産党は、裁判員制度については、昨年の8月に延期を主張し、今年8月には、制度の凍結を主張しています。 選挙公約でもありました。 日弁連(札幌弁護士会)内共産党員弁護士には全く期待できないどころか、裁判員制度大推進の立場を取っていますが(それか黙り)、それを押しのけ、「凍結」を主張した日本共産党には大いに期待しています。 是非、凍結に向けて尽力して頂きたい。ブログランキングに登録しています。 ...