こんな日弁連に誰がした?
- 2010/02/26
- 08:52
先日、上記タイトルの本が平凡社より送られてきました(以下、「同書」と言います。)。著者小林正啓氏からの贈り物のようで、この場では何ですが、御礼申し上げます。 さっそく読みました。 なるほどとよくわかる内容です。私は、以前、大川真郎(自由法曹団弁護士)著「司法改革 日弁連の長く困難なたたかい」を読みましたが、読んでいて破り捨てたくなるくらい、日弁連の屈服路線についての合理化と言い訳にみちた最悪の書...
弁護士会副会長
- 2010/02/23
- 09:33
昨年、札幌弁護士会では、現職の副会長が覚醒剤使用で有罪となり、弁護士資格も失いました。 ところが最近、札幌弁護士会では副会長の担い手がなくなってきています。これは他の単位会でも同様の状況のようです。 そのため会長となる弁護士が必至に副会長にならないかと勧誘しています。次年度の副会長も定員4名のところ、3名しか立候補がなく、補欠選挙が行われました。 副会長の担い手がなくなってきたことの一番の大きな...
札幌弁護士会 次期役員
- 2010/02/22
- 10:31
今朝、次期副会長八十島保氏より電話がありました。 この時期、恒例の来期の委員会の人事の件です。 要旨は、消費者保護委員会の副委員長を降り、次期は、民事訴訟の運営に関する委員会の副委員長というものでした。 私は、消費者保護委員会の副委員長は、既に6年になっており、長いことから、そろそろ交代の時期であるとは思っていました。 また、日弁連の消費者委員会についても、日弁連会長選挙では、宇都宮健児氏が立候...
消費者事件は増えている?
- 2010/02/22
- 08:26
消費者事件が増えているかどうかはわかりません。以前から悪徳商法は多かったし、最近になって増えてきているわけでもないからです。しかし、泣き寝入りしたくないという人は増えていると思います。 しかし、そのすべてを弁護士が対応するのは、例え、弁護士をどんなに激増させても無理というか、ありえません。 消費者事件として埋もれているのは、事件の額としては数千円から数万円単位のものだと思われますが、その事件処理...
事務所移転
- 2010/02/20
- 10:48
私の事務所は、今年3月に移転することにしました。 今の事務所で独立開業したのが2000年9月1日、それから既に10年近くがたったことになります。 移転する理由は、ただ1つ、事務所の賃料を安くするためです。 現在のところでは月額25万円がかかっています。今度、移るところは月額8万円、ほぼ3分の1にまでなりました。 もちろん、今のところは利便性が高く、また移ること自体の労力や時間の問題もありますが、...
法曹の質、能力について
- 2010/02/17
- 14:55
最近、法曹人口の激増に伴い、法曹の質、能力の低下が言われるようになりました。 研修所の卒業試験(いわゆる二回試験)に落ちる修習生の数が多くなったこと、最高裁が修習生の現状について報告書を出しましたが、その中で述べられているものは、そもそも司法試験に合格して良かったのかというレベルのものまでもありました。 現在、司法修習は1年間ですが、私が修習した頃は、2年間でした。しかも、クラスの人数は60名程...
辻公雄氏の見解について
- 2010/02/12
- 16:06
本日、FAXで大阪弁護士会の辻公雄氏から「日弁連選挙の争点は”弁護士人口論”」と題する書面が来ました。 なるほどと思ったのは、東京三会、大阪の四大会には、50人以上、100人以上、200人以上の巨大事務所が約30件(?)あるという記述です。 確かに大きな組織票であり、この票が宇都宮健児氏に流れるとは思えません。 全体の中のどの程度の割合かなど考えてもみませんでしたが、東京、大阪での得票差を考えると、なるほど...
弁護士は批判されることに慣れていない?
- 2010/02/11
- 18:52
私は、以前より、弁護士の言動に対し、実名で批判を行い、それをビラの形にして弁護士会の内部で配布したり、ブログやホームページに掲載しています。 批判を受けた方々の中には、ショックを受けた方もいるようです。 しかし、公の立場(例えば、会長)であったり、あるいは、公に意見表明を行った場合に、それが批判の対象となるのは当然のことです。 これまで、弁護士会内部では、相互間の批判を敢えて避けてこなかったでし...
落合洋司氏の珍論 人口論が争点は誤り?
- 2010/02/08
- 08:25
落合洋司氏のブログより 落合洋司氏は、そのブログの中で、「そもそも、国民の代表でもないのに、自らが決定すべき権限もない法曹人口問題が争点になる、というのもおかしな話」だと述べています。 しかし、その団体が論じるのが何故、おかしいのでしょう。国民の代表というのであれば、憲法の規定からすれば国会(議員)を指しているのでしょうが(というより国民の代表はそれ以外には、ありえないと思います。)、今時の司法...
日弁連会長選挙 山本剛嗣氏は辞退すべき!
- 2010/02/06
- 12:28
昨日、日弁連会長選挙(投票)がありましたが、結果は再選挙だそうです。 山本剛嗣氏(執行部路線承継派)が宇都宮健児氏(非主流派)を得票数では上回ったものの、52ある弁護士会では、42の弁護士会が宇都宮健児氏が多数をとり、規定により当選がなく、再選挙となったものです。 山本剛嗣氏が多数となったのは、主には東京、大阪などの大都市部だけでした。山本剛嗣氏への投票の多くは、東京、大阪の大票田で獲得されたも...
鯰越溢弘(なまずごしいつひろ)氏は、本当に弁護士か?
- 2010/02/04
- 09:00
鯰越溢弘(なまずごしいつひろ)氏(弁護士・新潟大学法科大学院教授)の裁判員制度に対するコメントが朝日新聞2010年1月30日付に掲載されています。http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000001001300005 そこでは、 『裁判員制度は司法参加を望む国民の権利」として、憲法違反ではないと主張する。鯰越教授は、憲法37条1項で定めた「公平な裁判所」について、「本来の意味は、市民によって選ばれた裁判所のこ...
弁護士人口激増に寝返った人たち 高崎暢氏
- 2010/02/03
- 12:57
高崎暢氏は現在、札幌弁護士会会長ですが、1年前の公聴会では、弁護士人口論については珍論を述べていました。 それまでは、激増反対であったにもかかわらず、会長に立候補するや否やその主張を撤回し、2000名検証論なるものを言い出し始めました。 それに対しては、札弁内に批判文として札弁会員に配布しました。 高崎暢次期会長の姿勢を批判する(PDF) 2000名検証論なるものは、全く内容が伴わない、いわば「...
日弁連会長選挙 終盤
- 2010/02/02
- 09:24
両候補から、広報ハガキが送られてきました。 H22.1.29付法律新聞には両候補のアンケート結果が掲載されています。 この時期にきて、宇都宮健児氏は、1500名へ減らすと言い出しました。 明確なスタンスを取ってこなかったことの批判が大きかったからではないでしょうか。 また、裁判員制度については、被告人の選択権、裁判員就任義務の撤廃を述べていますが、もとよりそれが実現すれば現行裁判員制度の廃止(凍結)と評価す...
検察審査会の恐ろしさ
- 2010/02/01
- 08:23
2010年1月29日の報道によれば、兵庫県明石市の歩道橋事故で、検察庁が2度に渡って不起訴(嫌疑不十分)にした事件について、再度、起訴すべきという議決に基づき、「民意」として起訴されることになりました。 これは裁判員制度の施行(09年5月21日)に併せて改正された制度です。 この事件は、業務上過失致死傷ですから、裁判員裁判の対象にはなりません。 しかし、これが裁判員裁判の対象だったら、どうなるのでしょうか。...