札幌テレビ放送報道部記者のコメント
- 2010/04/30
- 16:42
札幌弁護士会会報2010年4月号に「記者席から」というコーナーに札幌テレビ放送報道部の記者のコメントが掲載されていました。 題して、「ロックのリズムで…」として、裁判員裁判について論じています。 「裁判員裁判は私の心を大きく震わせます。それは「ロックの魂」を垣間見ることができるからです。ロックはただの音楽のジャンルを表した言葉ではなく、社会に対するメッセージをオリジナリティ溢れる手法で伝えていく、そう...
検察審査会の恐ろしさ
- 2010/04/29
- 18:01
小沢一郎民主党幹事長に対する政治資金規制法違反の件について検察庁は不起訴処分(嫌疑不十分)としましたが、検察審査会は、起訴相当決議をしました。 この全文が紹介されていました。こちら。 非常にお粗末な内容です。決議要旨とはいえ、これだけの分量で済む話でしょうか。理由というよりは結論しか記載されていないのと同じです。 しかも、その理由たるや疑わしいという推論の域を出ないもので、何故、これで認定しうる...
何故、弁護士ではなく司法書士に依頼するのか
- 2010/04/28
- 09:00
ご指摘頂いたこの問題は、以前より指摘されている問題です。 よく言われていることは、①弁護士より司法書士の方が費用が安い(というイメージ)②弁護士は敷居が高い③その他(?)というところでしょうか。 広告の有無、影響については、私はよくわかりません。 ①はあくまでイメージに過ぎないと思います。弁護士は報酬が高いというイメージがあるようです(しかし、一昔前は確かに高かったと思います。但し、司法書士との比較...
前回に引き続き
- 2010/04/27
- 23:07
秘密コメントなども含め、色々とご意見を頂きました。ご意見を頂いた方に感謝申し上げます。今後ともご意見があれば、是非、お寄せ頂ければと思います。 そのようなご意見を基に、さらに私なりに整理し直しました。 まず、司法書士資格全般が不要という見解は、明らかな間違いでした(この点はお詫びします。)。むしろ、私の意見は、司法書士資格は、登記業務に限定すべきということになります。(なお、資格不要論は、決して...
司法書士、行政書士に存在意義があるのか
- 2010/04/27
- 11:38
先般、大阪弁護士会がとある行政書士を非弁行為で告発しましたが、産経新聞(2010.4.27)によると、行政書士会側が業務妨害だと騒いでいるそうです。 業務の境界があいまいということが原因という記載ですが、そのようなことはありません。 弁護士が対象とする業務は、法律事務一般であり、行政書士がそれを犯しているという構図です。 そもそも行政書士に存在意義があるのでしょうか。在留資格等の取り次ぎは今でもその役割...
クレーマー
- 2010/04/26
- 18:36
先日、郵便局の夜間受付に行ったときのこと、私より前の客が郵便局員に難癖をつけていました。 原因はわかりません。しかし、その者の態度が非常に問題で、原因について述べるのではなく、郵便局が民営化される前まではお前らは公務員だったのか、とか民営化されていなくなれという趣旨の誹謗中傷であり、難癖以外何者でもないものでした。 大型高級車で乗り付けており、態度が丸でヤクザなもので、非常に不快でした。 もっと...
事業仕分け 一番の無駄は?
- 2010/04/25
- 17:43
独立行政法人を対象に事業仕分け第2弾が行われたと報じられています。 民主党のパフォーマンスという評価もありますが、無駄の排除であればやらないよりましといったところでしょうか。もちろん必要な予算まで削るのは論外ですが。 ところで、税金の無駄遣いというのであれば、その筆頭には「裁判員制度」こそが上がらなければなりません。 これほどの無駄遣いは、他の制度に比べても突出しています。①裁判員の旅費日当に要...
宇都宮健児氏は本当に弁護士人口激増を止める決意があるのか?
- 2010/04/24
- 00:29
日弁連会長選挙で、宇都宮健児氏は、主流派の山本剛嗣氏を破り、今期の日弁連会長となりました。 その原動力は、政府に追随し、弁護士人口激増を推進してきた日弁連執行部に対する批判です。地方単位会では圧倒的に宇都宮健児氏を支持し、大単位会でも大阪では宇都宮健児氏が山本剛嗣氏を上回るまでに至りました。 今回の日弁連会長の選挙結果は、弁護士人口激増に対して明確にノーを示したことにあります。 ところで、その宇...
裁判員制度に合憲判決 新倉修氏の堕落
- 2010/04/22
- 16:22
本日、東京高裁で裁判員制度を合憲とする判決がありました。 極めて残念な判決です。判決文そのものはまだ読んでいませんが、通り一辺倒な内容です。 特に憲法76条3項については、明確に裁判官の独立を規定しているにもかかわらず、裁判官の人数を超える評決権を持つ裁判員が加わることを、どう頑張っても合憲と理屈づけることはできません。死刑判決に関わることを強制することがどうして憲法18条、19条に違反しないと...
新事務所に移転して1ヶ月
- 2010/04/20
- 13:12
新事務所に移転してから、早1ヶ月が立ちました。 事務所家賃も25万円から8万円になりましたが、 それ以外にも 駐車場代 23,100円 → 18,900円 ガス代 15,000円 → 7,000円(冬場) 水道代 5,000円 → 2,000円 電気代 23,000円 → 10,000円となりました。 今まで多くの無駄があったのだと痛感しました。ブログランキングに登録しています。 クリッ...
企業内弁護士が何故必要か。
- 2010/04/18
- 13:48
弁護士の就職難のおり、自治体や企業での雇用があるではないかという意見があります。もちろん弁護士人口激増推進論者の意見です。 ところで、ここで言う弁護士とは一体、何を指しているのかは、実は判然としません。 弁護士は、登録資格を持つ者(通常は、司法修習修了者)が日弁連に登録をして初めて弁護士としての活動ができるという制度になっています。 従って、企業内弁護士という場合は、弁護士会に登録し、弁護士会費...
弁護士は人権救済に有益か?
- 2010/04/15
- 08:59
弁護士法1条には、弁護士の使命として基本的人権の擁護と社会正義の実現が規定されています。この目的のために働く弁護士が激増すれば、基本的人権は守られ、社会正義は実現するのでしょうか。 弁護士は民間自営業者であり、当然のことながら費用(コスト)がかかりますが、基本的には依頼者負担です。 基本的人権が侵害され、それを弁護士に依頼すれば、それを回復するためにもコストがかかり、それは自己負担ということにな...
無知丸出しの質問 朝日新聞山口栄二氏
- 2010/04/13
- 15:14
2010年4月8日付朝日新聞では、宇都宮健児氏に対するインタビュー記事が掲載されています。 インタビューをしているのは、山口栄二氏です。 その中で、「仕事にあぶれるほどの弁護士がいれば、国民の権利救済に役立つはずです。就職難だから司法試験合格者を減らせ、というのはあまりに供給者の論理ではないですか。都会で仕事がなければ、弁護士の少ない地方に行けばいいのでは? そうすれば地方の人たちの権利が守られます。...
平野晋氏 もうちょっとましな議論を!
- 2010/04/12
- 17:35
産経ニュース2010年4月11日付で、「弁護士は多すぎる?少なすぎる? 日弁連新会長誕生で再燃」という記事が掲載されています。 その中でとんでもない暴言を吐いているのが平野晋(ひらのすすむ)氏(中央大学教授)です。 曰く、「弁護士は甘えていると思う。もし、法律事務所を維持できないなら、サラリーマンになればいい。弁護士だからといってお高くとまっているから、そういう発想になる」だそうです。 もともと弁護士...
強姦致傷立件を見送り…被害者が裁判員裁判嫌う
- 2010/04/09
- 16:31
読売新聞2010年4月9日付で、以下のような報道がありました。 「強姦致傷立件を見送り…被害者が裁判員裁判嫌う」 そのため警察は致傷を落とし、強姦のみで立件するということで被害者を説得したそうです。 当然のことでしょう。不特定多数の見せ物になる裁判員制度で裁かれたと思う被害者がいるでしょうか。 裁判員制度自体が重大な問題を抱えていますが、性犯罪の取扱いもその問題の中の1つです。その意味では、裁判員制度...
弁護士バー その2
- 2010/04/07
- 10:12
道新2010年4月4日付朝刊によると、「弁護士バー」が弁護士会の警告にもかかわらず、開店したそうである。 しかし、何ともいえず、いかにも軽っぽい。これが弁護士が身近になったと評価すべきとはとても思えない。 このような現象は、弁護士人口激増がもたらしたものといえるが、医師の世界で起きている弊害と何ら変わらない。医師不足と言いながら医学部の定員を増やしても、地方や勤務医、産婦人科医、小児科医は増えず、美容...
村井敏邦氏のデタラメ
- 2010/04/05
- 19:21
毎日新聞2010年2月19日付報道によると、2週間に及ぶ長期の裁判員裁判について、龍谷大学法科大学院教授の村井敏邦氏は、次のように述べています。 「分かっているふりをして証人に質問しない生半可な裁判官よりも、正しい判断になる可能性がある。」 しかし、全くのデタラメの論旨というべきでしょう。 そもそも制度として考えるときに、裁判員の「可能性」と言ってしまうところが重大な問題です。何故、無作為抽出の6名が裁...
佐藤幸治氏や高木剛氏は退場せよ
- 2010/04/02
- 08:34
2010年3月12日付法律新聞の報道によると、元司法審会長佐藤幸治氏、同委員高木剛氏らが、「合格3000人堅持を要求」する意見書を首相に提出していたそうです。 その言わんとするところは、①法曹の重要性が増しているにもかかわらず、相変わらず訴訟活動偏重の意識から脱却しておらず、②社会においても法曹の果たす役割の理解が進まなかった、だそうです。 不見識も甚だしいと言わざるを得ません。自分たちがまとめた意見書(200...
高崎暢前会長の詭弁、強弁
- 2010/04/01
- 13:58
3月31日付で、高崎暢会長の名で、理事者ニュースが配布されました。 その中で、「法曹人口の検証を実践することができました。」だそうです。 詭弁、強弁もいいところで、高崎暢氏は、許し難い存在と言わざるを得ません。 ただシンポジウムを開催したことによって、何の意味があるのでしょうか。 何か結論が出たとでもいうのでしょうか。それによって何か行動をしたとでもいうのでしょうか。 ただいたずらに時間や弁護士...