消費生活相談推進員体制、北海道における消費生活相談体制のあり方
- 2012/02/29
- 09:49
北海道は、今年3月末をもって、各振興局に設置された消費生活相談推進員を廃止しようとしています。 この消費生活相談推進員は、この広い北海道において、大小、多くの市町村がある中で、消費生活相談の中核として位置づけられるべきものであり、市町村の消費生活相談をバックアップするものです。 しかし、北海道は、既に道内の市町村のほとんどが独自に相談に対応することができるようになったということを根拠に、消費生活...
朝日新聞が、何故、ここまで日弁連会長選挙にこだわるのか
- 2012/02/27
- 10:00
朝日新聞は、2012年2月26日付で、 「日弁連会長選―利益団体でいいのか」という社説を掲載しています。 先日、紹介したように、朝日新聞は、日弁連会長選挙について「内向きの議論」と揶揄していましたが(過去ブログ)、いよいよ来月には日弁連会長選挙の決選投票(再投票)が行われるこの時期にまた改めて、日弁連会長のあり方について、再び、揶揄しているものです。 社説の内容から見てみましょう。「ここまでの論戦を見て...
弁護士人口論を「内向き議論」と揶揄する朝日新聞
- 2012/02/24
- 20:55
少々、記事は古いですが、朝日新聞2012年2月9日付が次のように報じています。「日弁連会長選挙 内向き議論」とし、日弁連会長候補4名について「司法試験合格者数の削減」など内向きなテーマに集中している。 2月10日の投票日前の記事ですが、このような論調は朝日新聞ならではの記事というです。 これまで朝日新聞は、従来の「基本的人権の擁護と社会正義の実現」を目的とした弁護士制度の破壊のため、弁護士人口激増政策を推...
検察審査会は機能するのか、陸山会事件
- 2012/02/23
- 09:22
小沢一郎氏の裁判では、石川知裕議員の供述調書、虚偽記載のあった検察官作成捜査報告書などが証拠から排除されています。 これらの証拠が検察審査会での小沢氏強制起訴の大きな判断材料の1つだったことから、強制起訴の正当性そのものが問われています。(その意味では、検察自身が小沢氏の「不起訴」を決定したことは、賢明な判断だったということになるのでしょうか。) 審査に用いられた証拠は何でもよい、その作成過程を...
白取祐司氏、法科大学院制度の「抜本改革」って?
- 2012/02/20
- 09:15
北海道新聞現代かわら版2012年2月18日付で、「弁護士取り巻く環境急変」という記事が掲載されましたが、本日は、白取祐司氏(北大法科大学院教授)のコメントの問題点を述べます。 白取氏は、「弁護士取り巻く環境急変」という状況の中で、次のように述べます。(要旨)「機能不全の法曹養成 抜本改革必要」 法科大学院は、全国に74校、定員も6000人になったので合格率が2割台で推移。 その結果、法科大学院の人気が落ち、優...
弁護士取り巻く環境急変
- 2012/02/18
- 13:15
北海道新聞2012年2月1日付「かわら版」では、「弁護士取り巻く環境急変」という記事が掲載されています。 私も道新記者(升田一憲さん)よりインタビューを受けましたが、私の名前で私が答えたとされる部分が掲載されています。 しかし、その内容は、私の話した趣旨とは全く違います。何故、違った内容になってしまったのでしょう。 記事の原文は以下のとおりです。 「事務所を開設して12年になる札幌の猪野亨弁護士(43)...
最高裁 逆転「無罪」判決の問題点
- 2012/02/17
- 12:32
最高裁は、2012年2月13日、一審千葉地裁が無罪とした覚せい剤営利目的の密輸事件について東京高裁が逆転有罪としたものを破棄し、「無罪」としました。 判決文 最高裁は、その理由の中で、控訴審の在り方を次のように述べています。 「刑訴法は控訴審の性格を原則として事後審としており,控訴審は,第1審と同じ立場で事件そのものを審理するのではなく,当事者の訴訟活動を基礎として形成された第1審判決を対象とし,これ...
日弁連会長選挙の結果をどのように見るか
- 2012/02/13
- 09:38
日弁連会長選挙は、第1回の投票では決着がつかず、上位2名による決選投票となりました。 結果は、以下のとおりです。 尾崎純理氏 3318(2単位会) 森川文人氏 1805(0単位会) 山岸憲司氏 7958(12単位会) 宇都宮健児氏 6608(37単位会) この結果をどのように見るかですが、 ①旧執行部派である山岸氏は、日弁連で検討されている法曹人口に関する提言「1500名」を取り込み...
ある少額事件訴訟(日本裁判官ネットワークブログ)
- 2012/02/08
- 09:37
日本裁判官ネットワークブログ「ある少額事件訴訟」(2012年2月7日配信)の記事について、極めて大きな違和感を感じますので、意見として述べておきます。※なお、本批判を掲載したところ、記事の作成者ご自身が内容を訂正されていますので、その旨、付記致します。 ここでは、住み込みで働いていた男女3人が、それぞれ賃金の請求を求めて少額訴訟を提起したというものです。 事例の内容はひどい。 そして、この記事の問題と...
古谷誠弁護士の「疑問」に答える
- 2012/02/06
- 09:55
私が先般、ブログに掲載した「菊間千乃氏を批判する。」という記事に対し、古谷誠弁護士がご自身のブログ上で、 「菊間千乃弁護士批判への疑問」をご自身のブログで、しかも、実名で表明されていますので、その疑問に対する私自身の見解を述べておきます。※リンクが切れているようですが、ブロゴスにも同文の批判意見が掲載されています。 ブロゴス「菊間千乃氏を批判する」「1. 批判に終始していること 現状に何がしか問題が...
菊間千乃氏を批判する
- 2012/02/03
- 12:33
菊間千乃氏のインタビュー記事が掲載されています。 ひと登場 元女子アナ弁護士・菊間千乃さん 仕事が楽しくて「毎朝起きるとワクワクするんです」(J-CASTニュース2012年1月22日配信) それまでアナウンサーとして活動してきた方が弁護士に転身されたというものですが、その骨子は、弁護士転身を一種の成功例として扱っているということでしょうか。 法曹(弁護士)を目指す学生たちにとって、このインタビュー記事が参考...