自動車依存社会のつけ 高齢者による事故
- 2013/09/30
- 14:37
現代社会では移動手段は自動車が主流となっていますが、元々、それは政策的なものであり、自動車産業を潤すことがその背景にあります。 道路行政は、必要性があるのかどうかもわからないままにきれいになっていきました。 しかし、他方で安全対策は置き去りです。 交通戦争と言われていた時期に比べれば死亡者数自体は減少に向かっていますが、それでも年間4,400人という死者数は、この現代においては驚異的な数字です。しか...
JR北海道の危機の根源は労働組合潰し
- 2013/09/30
- 09:55
JR北海道の安全管理が危機的な状況が露呈し、それが経営体質の問題であったり、経営基盤の問題というように言われています。 年齢構成がいびつとか、技術が伝承されていないというような指摘はかねてよりあったと思いますが、レールの異常の放置など安全面が放置されてきたことは、今回の貨物列車の脱線、負傷者0と最悪の事態には至らなかっただけで重大な事態です。 JR北海道は以前より、車両故障などによる遅れや運休が...
奇っ怪な国の答弁 裁判員の辞退を認めている?
- 2013/09/28
- 22:51
裁判員制度は、2009年より実施されていますが、国民の義務として制定され、これまでも多くの国民を動員してきました。 今年3月、死刑判決に関与した60歳代の女性裁判員がPTSDを発症したとして、8月、国に対し、損害賠償請求訴訟を提起しました。「遺体写真見たくない! 当たり前のこと」 その第1回口頭弁論期日が9月24日、福島地裁で行われました。 読売の報道(2013年9月25日)によれば、そこでの国の答弁が非常に奇っ怪で...
ブログが移転しました
- 2013/09/27
- 09:39
従来、DTIブログを利用していましたが、同社のブログ閉鎖に伴い、当ブログに移転しました。 今後ともよろしくお願い申し上げます。 なお、ブログ記事の中のリンク先がまだ旧ブログのものになっているところが多々ございます。ご不便をお掛けしますが、順次、修正していきます。 また一部のコメントは手動で移動したため、投稿日が本日となっていることをご了承ください。ブログランキングに登録しています。 クリックをお...
東京オリンピックで共謀罪??
- 2013/09/25
- 13:23
東京オリンピック開催については胡散臭いということを繰り返し主張してきました。「東京五輪招致、大震災復興に関連づけることに不快感」「オリンピックが決まった途端にこうなっちゃうの!?」 東京オリンピックが決まった途端に消費税大増税という状況は、東京オリンピックがすべての悪政を覆い隠す役割を演じているということです。 それが今度は、何と「共謀罪」の再提出を目論んでいます。「国際犯罪を防止するための条約に...
繰り返される自動車による事故とスポーツカー
- 2013/09/25
- 09:48
また登校中の児童の列に暴走した自動車が突っ込み、重大な結果が発生しました。 何故、このようなことが繰り返されるのでしょうか。 今回の運転者は18歳であり、やはり若年者です。 今回のこの少年に対する怒りなどの感情が沸き上がっていくことでしょう。また厳罰を求める声が大きくなっていくことでしょう。 しかし、実際にこの少年を厳罰にしたからといって、児童が元通りになるわけでありません。また、このような厳罰に...
リニアにも浮かれてしまう?
- 2013/09/24
- 11:43
リニア建設に何故か浮き足立っている風潮が出てきました。 安全性もまだこれからというレベルのもの、また採算性の問題も不透明な話で、「夢の超特急」の再来のような浮かれようには、東京オリンピックの浮かれようと同様、ウンザリさせられます。 東京オリンピックに間に合わせての開業! なんていう声は一蹴されましたが、当たり前の話です。 突貫工事で造ったリニアなど、どんな事故が起きるやら、恐ろしくて誰も乗れたも...
やっぱり消費税増税の目的は法人税減税 そして労働者の切り捨てへ
- 2013/09/21
- 14:02
安倍総理は、来年4月から消費税を8%にするということを決断しましたが、それだけでなく、法人税の減税だそうです。 その規模は1兆3000億円(復興増税分も含む)。 財政再建のための称して消費税大増税の道筋を昨年8月に自民、民主、公明で決めましたが、これでは消費税大増税によって法人税減税の財源を作ったという露骨な構図そのものでしょう。 財界は、かねてより法人税減税のために消費税の大増税を主張していま...
口元チェックの中原徹府教育長や「維新」の権力を笠に着た人たち
- 2013/09/20
- 09:35
大阪府の中原徹府教育長が今度は、文書で通知を出し、口元チェックだそうです。 文書そのものが報道されているわけではありませんが、毎日新聞2013年9月19日付によると、「教職員の起立と斉唱をそれぞれ現認する。目視で教頭や事務長が行う」「起立斉唱しているかの判断基準は「総合的に現認し、公務の信頼性を維持するため、十分な誠意ある態度をとっているかどうかで判断すべきだ」とした。判断が困難な場合は、詳細を報告し...
カジノ誘致? 言葉の言い換え、賭博場誘致という下品な政策は止めて下さい!
- 2013/09/19
- 10:06
北海道新聞2013年9月13日報道によると小樽市(中松義治市長)がカジノ誘致に受けて始動だそうです。 「カジノ」なんていう言い方をしていますが、賭博のことです。 この賭博ですが、表現がどんどん変わりますが、本当に胡散臭いです。 賭博 → ギャンブル → カジノ 「賭博場誘致」なんて表現したら、暴力団・ヤクザの臭いがプンプン、誰もが嫌悪感を持ちますから、だから「カジノ誘致」なんでしょうが、発想が低俗です。...
東京オリンピックに賛成しないのは非国民!
- 2013/09/18
- 09:33
2020年の東京オリンピックが決まり、政府、マスコミと一部の国民が盛り上がっています。それはあたかも東京オリンピックに賛意や祝意を示さないのがおかしいという雰囲気です。 そうです、東京オリンピックに賛意や祝意を示さないのは「非国民」扱いなのです。 自分が嬉しいと思うのは勝手として、それを何故、他人に強要しようとするのか、おぞましさを感じざるを得ません。 先日も、東京オリンピックに対する疑問を述べたエ...
はだしのゲン閲覧制限の結末 さて下村文科相は?
- 2013/09/13
- 12:14
松江市教育委員会から端を発したはだしのゲンの小学校図書館での閲覧制限。 世論からの批判の前に、松江市教育委員会は閲覧制限の要請を撤回しました。 松江市教育委員会は、先日この件について陳謝しています。「はだしのゲン閲覧制限陳謝…多大な迷惑かけた」(読売2013年9月13日)「松江市教委が漫画「はだしのゲン」の閲覧制限を市立小中学校に要請した問題で、松江市教委は12日、市議会の教育民生委員会で「(教育現場な...
司法試験合格者数が2000人を超えたことについて
- 2013/09/12
- 13:14
今年の司法試験合格発表が9月10日にありました。 合格者数は2049名と今年も2000名を超えました。極めて問題のある合格者数です。 法科大学院制度擁護のためだけの司法試験合格数の維持は極めて問題です。 あの法科大学院制度を擁護する立場の日弁連ですらも今回の司法試験合格数については「平成25年司法試験最終合格発表に関する会長談話」の中で「急増ペースに沿うものであり極めて遺憾」としました。 先般7月16日には法...
オリンピックが決まった途端にこうなっちゃうの!?
- 2013/09/11
- 12:24
2020年の東京オリンピック開催が決まりました。 しかし、私は、この東京オリンピックについては胡散臭いものとしか感じていません。「東京五輪招致、大震災復興に関連づけることに不快感」 この東京オリンピックによって消費税大増税路線が規定路線になったと思いましたが、やっぱり自民党を中心に消費税大増税は規定路線となりました。「消費税増税の追い風に 政府高官「上げない理由を探す方が大変」」(産経2013年9月9日)...
東京五輪招致、大震災復興に関連づけることに不快感
- 2013/09/09
- 10:01
2020年のオリンピック開催地が東京と決まりました。 私自身は、東京招致には反対でしたので、この結果自体は極めて残念です。 招致のためにカネを使い、また招致が決まれば決まったで、その開催のために莫大なカネがかかる、今の日本でどれだけの負担になると思っているのか、そのようなカネがあるなら震災復興のためにカネを回したらどうだ、としか思えないからです。 それから私があまり共感が持てないのが、招致が決まった...
高裁で裁判員裁判の有罪に逆転無罪、最高裁が無罪を支持
- 2013/09/06
- 12:24
最高裁は、2013年9月3日、福岡高等裁判所が一審(裁判員裁判)の有罪判決を破棄し無罪とした判決(2011年11月2日判決)に対し、上告を棄却しました。「放火事件、逆転無罪確定へ=裁判員判決を二審破棄―最高裁」(時事通信2013年9月5日) 裁判員裁判で有罪の判決に対し、高裁で破棄、無罪とした事件で最高裁が無罪判決を支持するのは初になります。 2011年10月18日には、同じ福岡高裁で、一審の有罪判決に対し、同じように逆転...
家制度って何だろう? 婚外子差別違憲判決
- 2013/09/06
- 09:44
2013年9月4日、最高裁が民法の婚外子差別規定に対して憲法違反の判決を下しました。 遅すぎたとはいえ画期的です。 婚外子というその子にとっては全く関係のない事情で相続分が半分にされてしまうという不平等な取り扱いを受けることは言われなき差別であり、このような扱いが否定されることは当然のことです。 本来、同じ子であるにもかかわらず、差があることがおかしいのです。 これに対する敗訴した側のコメントが衝撃的...
今時の若者は~ は間違い?
- 2013/09/05
- 10:44
インターネットの世界では、若者による問題ある写真投稿が止まるところを知りません。 今また餃子店である王将の店舗で撮られたいかがわしい写真が投稿されたことが話題になっています。 もっともこの写真、合成写真だという主張もあるようであり、実際の店舗かどうかはその真偽はわかりませんが、いずれにしても、そのような迷惑な写真であることに変わりなく、企業にとっても同店の利用者にとっても多大な迷惑、不快感、損害...
シリアへの米国の違法な軍事介入に安倍総理はどう反応?
- 2013/09/02
- 14:44
シリアのアサド政権が化学兵器を使用し自国民を虐殺したのではないかという疑惑が持ち上がっています。 しかし、所詮は「疑惑」レベルのもので、未だアサド政権が化学兵器を使用したという確たる証拠が示されているわけではありません。 それにも関わらず、米国、英国、フランスがシリアへの武力攻撃を企図しました。 その中の英国が議会での承認が得られず離脱しています。 しかし、米仏両国は、武力攻撃を撤回せず、むしろ...
『誰が法曹業界をダメにしたのか もう一度、司法改革を考える』その4(終わり)
- 2013/09/02
- 09:51
『誰が法曹業界をダメにしたのか もう一度、司法改革を考える』その3からの続きです。「弁護士を広く行きわたらせることが急務」(48ページ)「日本は「企業内弁護士が1000人もいない」のは、丸腰で戦争しているようなものである。」 企業が雇用したければ雇用すれば済む話です。 しかも、急ごしらえのように弁護士を増やしたとしても戦力にはほど遠いでしょう。「弁護士のどこかダメか」(55ページ以下) この章の特徴は、い...
『誰が法曹業界をダメにしたのか もう一度、司法改革を考える』その3
- 2013/09/02
- 09:47
『誰が法曹業界をダメにしたのか もう一度、司法改革を考える』その2からの続きです。「業界間の人材争奪戦」(39ページ) 法曹として求められる人材の最大公約数は「頭がよくて、常識もあり、人柄もよく、正義感のある人」だそうそうですが、そのような人材は、どんな業界からも引っ張りだこだそうです。 「正義感のある人」を企業が本気で求めているとは思いませんが(むしろ、組織に順応し、組織のためであれば自己を投げ出...
『誰が法曹業界をダメにしたのか もう一度、司法改革を考える』その2
- 2013/09/02
- 09:42
前回の「『誰が法曹業界をダメにしたのか もう一度、司法改革を考える』その1」の続きです。「職業選択の自由」(35ページ) 岡田氏の論調の特徴は、職業選択の自由という範ちゅうで捉えているという点です。 その背景には、「学力低下なんて問題ではない」(42ページ)という思想があります。 この点の主張は、弁護士人口激増推進派たちの主張より堂々としています。弁護士人口激増推進派たちは決まって法科大学院修了した...
『誰が法曹業界をダメにしたのか もう一度、司法改革を考える』その1
- 2013/09/02
- 09:39
先般、『誰が法曹業界をダメにしたのか もう一度、司法改革を考える』(中公新書、2013年8月10日、岡田和樹+斎藤浩著)が出ましたので、早速、読みました。 岡田和樹先生については、私の過去のブログでも意見を述べています。「ザ・ロイヤーズ2010年12月号」 その後は当ブログに対し、先生からコメントを頂き(実名のコメントです。)、私としても法曹人口問題について色々と考えました。 さて、今回の著作ですが、もちろ...