安倍総理のカジノに期待という発想そのものがおかしい 特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案に反対する
- 2014/05/31
- 11:47
国際観光産業振興議員連盟(通称「IR議連」)が目指すカジノ推進法案(特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案)が現在、国会に提出されていますが、シンガポールを訪問中の安倍総理がカジノ構想を推進したいなどと述べたと報じられています。「首相 カジノ含む観光施設の導入に意欲」(NHK2014年5月30日) 安倍総理の動機が報じられている内容からはどのように理解したらよいのでしょう。 順に拾ってみると、「初...
学問の自由が脅かされる 従軍慰安婦の講義を「学生の声」を利用し、誹謗する産経新聞
- 2014/05/30
- 09:31
産経新聞が恐ろしいキャンペーンを張っています。「講義で「日本の蛮行」訴える韓国映画上映 広島大准教授の一方的「性奴隷」主張に学生から批判」(産経2014年5月21日) この広島大学の准教授は、講義の中で従軍慰安婦問題を扱い、「韓国映画「終わらない戦争」。元「慰安婦」の証言をもとに構成された60分のドキュメンタリー映画」を題材に使ったものです。 この産経新聞の記事は、この准教授についてわざわざ「韓国籍」...
憲法がハイジャックされてしまう! 安倍自民党政権による憲法破壊の行き着く先
- 2014/05/29
- 09:49
弁護士ドットコムのこの見出しが刺激的でした。「「憲法がハイジャックされている」 憲法学者ら「集団的自衛権」を考える団体結成」(2014年5月28日) その表現のとおりです、まさに憲法が理不尽にも政府国家権力によって踏みにじられ、ハイジャックされようとしているのです。 憲法改正という手続きを経ることなく、解釈の変更ということで憲法の原理を変えることができるのであれば憲法がないのと全く同じだということであり...
外国人排斥 大人の歪んだ社会が与える少年に対する影響
- 2014/05/29
- 09:21
本当に嘆かわしい、恥ずかしい犯罪が少年によって引き起こされました。「暴行容疑:留学生に卵投げつけ、少年3人逮捕 佐賀・鳥栖」(毎日新聞2014年5月27日) 日本語学校に通うネパール、ベトナム、スリランカ人に対して「自転車で通行中に大型の乗用車が近づいてきて幅寄せし、止まった留学生に、乗用車の男らが「あなた、どこから来た?」「何人?」などと尋ね、国名などを答えると生卵10+件を投げつけたり、マヨネーズをか...
相撲界は終焉 蒙古襲来、外国人を排除せよ! 軍国主義だけが蔓延る社会
- 2014/05/25
- 08:46
相撲界では横綱はモンゴル出身の力士が占めるようになり、多くの外国人力士が活躍する場となりました。 私が若い頃の外国人力士といえば高見山。大柄で人気もあり、あの頃はよくテレビ中継も見ていました。 それが現代では日本人での相撲希望者は激減。外国から力士をカネで買ってこないと成り立たないところまで来ています。 これに対し、相撲界の1人、舞の海秀平氏の暴言が報じられています。「“昭和天皇万歳”集会で――舞の...
札幌弁護士会 秘密保護法廃止を求める総会決議
- 2014/05/25
- 07:12
5月23日、札幌弁護士会では定期総会が開催され、秘密保護法廃止を求める総会決議が圧倒的多数をもって承認されました。反対は一桁代です。 「特定秘密の保護に関する法律の廃止を求める総会決議」 この総会では議決の場面では初めてのようですが、マスコミが同席し、テレビ局のカメラも入りました。 これまでも札幌弁護士会は秘密保護法に反対する声明を出してきましたが、法律として成立した以降も廃止に向けた運動を弁護士...
石破茂自民党幹事長が政教分離論? 公明党は原点に立ち返れるか!
- 2014/05/23
- 09:54
集団的自衛権の解禁を解釈改憲でやってしまえという安倍自民党。 憲法の平和主義を敵視し、憲法9条を解釈改憲という禁じ手を使ってまで軍事路線を突き進もうとしています。 自民党と連立を組む公明党がこのような解釈改憲に踏み込んでいくのかが問われています。 この動きに対し、公明党の支持母体である創価学会が解釈改憲を認めない立場を表明しています。 もともと創価学会の理念からすれば当然のことです。 これに対し...
福島原発事故 待機命令に従わず 人による安全体制に限界はないのか 大飯原発再稼働認めず
- 2014/05/22
- 09:31
東日本大震災が発生し、福島原発が大事故を起こした際、当時の責任者であった故吉田氏の調査調書の内容を朝日新聞が報じています。「福島第一の原発所員、命令違反し撤退 吉田調書で判明」(朝日新聞2014年5月20日) 「第一原発にいた所員の9割にあたる約650人が吉田氏の待機命令に違反し、10キロ南の福島第二原発へ撤退していた。」 ほとんどの所員が待避してしまったことになります。故吉田氏はこの時点では放射線漏...
香川大学法科大学院の募集停止 全国適正配置の「理念」は実現不可能に
- 2014/05/20
- 12:52

香川大学法科大学院の募集停止が公表されました。「四国ロースクール廃止へ 合格率伸びず入学者減」(愛媛新聞2014年05月20日) これで四国地方からは法科大学院がなくなることになります。 香川大学法科大学院への入学者数(3名)からしても募集停止は時間の問題でした。 それ以外にも入学者数、補助金の削減などで早晩、行き詰まるのではないかと思われるのが次の法科大学院です。 白鴎大学(栃木県) 静岡大学 神奈川...
集団的自衛権の解禁で自分を守る 自衛官や息子たちの命を差し出す
- 2014/05/18
- 00:00
集団的自衛権の行使の解禁(解釈改憲)に向けて安倍内閣が重大な一歩を踏み出しました。 解釈によって憲法を踏みにじり破壊するという暴挙を行う、憲法無視の安倍内閣は戦後、最悪の内閣といえます。 集団的自衛権の行使の解禁の目的は日本の防衛とは無縁の地球規模での米軍が展開する戦争に加担しようというものです。「集団的自衛権。それは、外国のために戦争をすること」「「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」報...
カジノ構想に断固、反対する 経済的に見合わないギャンブル
- 2014/05/15
- 10:29

国際観光産業振興議員連盟(通称「IR議連」)が目指すカジノ推進法案(特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案)が現在、国会に提出されています。 日弁連がこれに反対する意見書を出しました。「「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案」(いわゆる「カジノ解禁推進法案」)に反対する意見書」(2014年5月9日) 日弁連意見書が指摘する問題点は以下の通りです。カジノ解禁推進法案の問題点(1) カジノに...
「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」報告書にみる軍国主義思想
- 2014/05/14
- 09:35
安倍総理の私的諮問機関である「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」の報告書の概要が明らかになったと報じられています。 「集団的自衛権「9条の範囲」 法制懇、憲法より安保優先」(朝日新聞2014年5月14日) 最初から解釈改憲という結論ありきの私的諮問機関ですが、このような体裁を整えて報告させるという方法自体に全く意味はありません。「集団的自衛権を限定的に解禁? 限定などありえません!」 安倍総理...
経済同友会の提言 予備試験の廃止と法科大学院制度 その2
- 2014/05/13
- 13:06
前回に引き続き経済同友会の提言についてです。「経済同友会の提言 予備試験の廃止と法科大学院制度」 この提言の中で非常におもしろいのは、基本的人権という単語がところどころに用いられているのですが、それがどのような意味で使われているのかが全く不明な点です。 抜粋してみましょう。以下の2カ所のみです。このような社会において、法治国家として基本的人権を守り、また、事前規制の緩和によって生ずるリスクを払拭...
選挙前に辺野古着工とは 民意を盾に取る安倍総理が選挙結果を踏みにじる
- 2014/05/11
- 14:00
辺野古移設問題は、先般、市長選挙が行われ、反対派が勝利しています。「稲嶺進氏当選、安倍自民党政権は辺野古移設を断念せよ、仲井真氏は辞職せよ」 この反対派の勝利は、汚らしい利益誘導をはねのけての勝利ですから確固たるものです。「軍事基地の強要が民主主義の結末なのか? 辺野古押し付けは日本の恥」 しかし、安倍自民党政権はこのような住民の意思など全く眼中になく、着工を強行しようとしています。 しかも、そ...
経済同友会の提言 予備試験の廃止と法科大学院制度
- 2014/05/11
- 12:49
経済同友会が法曹養成制度に関する提言を出しました。「社会のニーズに質・量の両面から応える法曹の育成を」 この提言の特徴は以下のとおりです。①司法試験合格者を3000人に引き上げる②法科大学院を統廃合して法科大学院の修了者をほぼ司法試験に合格させる③予備試験は廃止④司法修習も将来的には廃止 司法審意見書(2001年6月)に出された内容をそのまま引き写したような内容です。 司法審が提起した司法試験年間合格者数3000...
『絶望の裁判所』 司法「改革」の意味を問い直す
- 2014/05/09
- 09:33
この『絶望の裁判所』は、元裁判官である瀬木比呂志氏の著作です。 司法官僚制度を批判する内部(但し、退官後ですが)告発本として法曹界では話題になっていました。 そこで私も遅ればせながら読んだ次第です。 実体験に基づいている点はよくわかるのですが、内容としてはかなり愚痴っぽい書き方で「分析」という感じはほとんどしませんでした。 それはともかく、瀬木氏の分析は、最高裁は裁判所に対する「改革」を逆手にと...
法科大学院に対する共通到達度確認試験(仮称)の導入について
- 2014/05/06
- 08:36
文科省は、法科大学院の合格率が低迷していることから、共通到達度試験(仮称)を導入することを決めたと報じられています。 「課題を把握して教育内容の改善に生かすほか、成績の悪い学生に、別の進路を検討してもらう際の資料にもしたい意向だ。早ければ本年度末から複数校で試行を始め、数年以内に本格導入する。 多くの法科大学院で学生の司法試験合格率が低迷していることを受け、進級させるかどうかを厳格に判定すること...
集団的自衛権。それは、外国のために戦争をすること。
- 2014/05/02
- 10:33
「集団的自衛権。それは、外国のために戦争をすること。」というキャッチフレーズは、日弁連のリーフレットのものです。 リーフレットここから 集団的自衛権の行使の意味が端的に示されています。 日本の防衛のためのものではありません。あくまで米国が世界で展開する戦争に加担するためのものです。 尖閣問題などで中国の脅威を煽り立て、集団的自衛権の行使容認という世論を作り出そうとしていますが、このようなプロパガン...
検察の嫌疑不十分に対する強制起訴事件で初の有罪判決 柔道の危険性を改めて訴える
- 2014/05/01
- 09:19
検察官が嫌疑不十分として不起訴にした事件で、強制起訴による初の有罪判決が下りました。 長野地裁平成26年4月30日判決、禁錮1年、執行猶予3年(求刑禁錮1年6月)「元柔道指導員に有罪判決 強制起訴事件、検察の判断を初否定」(産経2014年4月30日) 事案としては、小学6年生の児童に対し、投げ技をかけ重度の障害が残るけがを負わせたというものです。 被告は控訴するでしょうからこれで確定ということにはならないと...