北海道電力の値上げと原発政策 事故の責任として私財没収と永遠の無限連帯責任を課そう

　東京電力の福島原発の事故をみれば、ひとたび事故が起きれば、原発の高コストは誰の目からみても明らかになります。
　しかし、今、原発を再稼働させようとしている人たちは、原発の事故は絶対に起きないかのような妄想を振りまいています。
　このような賠償を費用に見込んだら、とてもではありませんが、原発が低コストであろうはずもありません。
（核廃棄物の処理を考えたら莫大なコストがかかるのであり、原発が低コストなどというのは、そもそもが欺瞞に満ちたものなのです）
　そのような事故は起きない、安全で低コストだ、原発が動かないから値上げせざるを得ない、このような屁理屈で電気代の大幅な値上げをしようとしているのが北海道電力（河合社長）なのです。
　原発政策を推進し、巨額な無駄金を使ってきたことの責任が見事なまでに欠落しています。
　先般、東京電力の幹部に対する不起訴処分に対し、検察審査会が起訴相当という議決をしました。
（この検察審査会制度自体は、強制起訴手続きを導入してから非常に重大な欠陥をはらんでいてます
「強制起訴による相次ぐ無罪判決　検察審査会制度（強制起訴）は裁判員制度とならぶ愚衆制度」）
　高波や津波などにより容易に危機的な状態になるという指摘を受けていながら、それを放置、むしろ国や東電は安全は確保されていると強弁してきたのです。
　その結果、多くの甚大な被害を招いたのですが、誰も刑事責任を問われず、民事上の責任も問われていないのです。
　これは明らかな異常事態です。
　一切、誰も責任を負わないというこの体質のもとで、本当に原発の再稼働などあり得るのでしょうか。
　鹿児島県の川内原発でも、再稼働にあたっての責任の所在は不明確なまま、再稼働されようとしています。
　日本は不思議な国です。
　どのような失敗であろうともすべて集団で覆い隠し、自己保身を測る、その結果、多くの国民が犠牲になろうと知ったことではない無責任体質の極みです。
　そのような無責任体質の人たちが稼働させる原発がどのようなものなのか、推して知るべし、断じて原発の再稼働など許してはならないのです。

　そして、事故が起きた場合、どのように責任を果たすのかということを示してもらわなければならないのは当然です。
　本来であれば経営破綻して当然の東京電力は温存されました。破産手続きによって処理し、企業、役員及び全従業員がその責任を負うのは当然なのです。その責任すら免除してしまったのでは、無責任体質は一切、なくなりません。
　北海道電力の役員、従業員もどうせ「泊原発で事故が起きたってオレたちは安泰さ、北海道電力を潰せやしないよ」と内心では、舌を出している姿は目に浮かびます。
　本来であれば、福島原発の事故をみれば破産手続きですら甘いと言わざるを得ず、賠償に対しては無限連帯責任（免責なし）を負い、私財没収も当然です。それくらいの重大な責任を負っているという自覚は、電力関係者、従業員には皆無でしょう。
　また原発政策を推進する政治家たちも同様に責任を負うべきだし、そのような責任を負えないような無責任な発言を断じて許してはならないのです。

　福島原発の事故に対しては、これまで原発によって儲けた利益はすべてはき出すべきでしょう。政治家への献金部分などは論外です。
　この分野では朝日新聞の報道が力が入っていますが、そのような原発マネーにまみれて原発を推進しておきながら、その利益は得たままというのは政治家としての責任もモラルの欠如の甚だしいというべきでしょう。
　あれだけの事故が起きたんだから、少なくともリセットするためには、政治家も企業も自治体もこれまで得た利益はすべて戻す、当たり前のことです。
　利益だけ得て、事故が起きても知らん顔で通るはずがありません。
　ここにも無責任体質があります。
　誰も責任を負わない国、異常な国、日本。
　さて、今後の日本はどうなるのでしょう。

「北電の再値上げ　未だに原発に固執する原発の亡者ども」

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