在特会、ネオナチだと分からなかった…、という言い訳が通用する？ 高市、山谷各氏の弁明

　高市早苗氏、稲田朋美氏は、ネオナチとのツーショット写真。
　山谷えり子氏は、在特会メンバーとの写真。
　これがマスコミに取り上げられ物議を醸しています。
「ネオナチ、在特会から羨望のまなざしで見られる安倍内閣女性閣僚たち　目指すは軍事大国化へ」

　それに対し、山谷氏は、在特会のメンバーとは知らなかったと弁明しているそうです。
「「在特会と知らなかった」＝幹部との写真撮影－山谷国家公安委員長」（時事通信2014年9月18日）

　竹島関連の行事ですから、相応の人たちが集まってくるでしょうし、島根県自体も取り組んでいることですから、在特会のような人たちだけが集う場ではなかったとは思います。山谷氏がいうように真実、知らなかったということはあり得る話です。その点の真相はわかりません。
　しかし、この問題は、何が重要かといえば、私が先のエントリーで書いたとおり、このような在特会のメンバーからエールを送られているという点です。
　しかも、この在特会のメンバーは、ホームページにまで掲載していたのです。
　この在特会メンバーもこのまま掲載を続ければ、山谷氏の足を引っ張ることになりかねない、だから撤去したというだけです。山谷氏は在特会から大いに期待されているのです。
　そして、山谷氏のような人物が安倍政権の広告塔だということです。

　高市氏も知らなかったという弁明をしていました。
「高市総務相と稲田政調会長「ネオナチ」とツーショット　「写真を撮りたいと言われて応じただけ」」（J-CASTニュース 2014年9月9日）
　「同氏が高市議員のもとを訪れたのは事実だが、それは「極秘会談」ではなく「雑誌のインタビュアーの補佐として」だったという。両者はほとんど会話を交わしておらず、取材修了後に「一緒に写真を撮りたい」と言われて応じたに過ぎないと説明した。山田氏が「ネオナチ団体の代表」だとは全く聞いておらず、それ以前にも以後も交流は一切ないと明言した。」

　しかし、削除依頼が同人に対する直接ではなく、関与した出版社を通じてのものということ自体、どうかと思います。記事の中では出版社名は明らかにされていません。その出版社もネオナチの素性について知らなかったというのでは、何か隠しているような、要は後からとってつけた弁明にしか、聞こえないということです。

　しかも、そもそも議員への面談など、そう簡単にはできません。
　私自身も色々な立場で議員に陳情を申し込むことがありますが、自民党、公明党は本当に陳情が困難です。
　政権与党時代の民主党議員ですら、多くの議員は陳情に応じてくれました。自民党、公明党は、陳情の内容が気に入らない（私の関与している陳情ですから、当然に相容れない内容のものばかりです）からでしょうが、そういう意味でも、なかなか陳情は容易ではありません。ほぼ秘書対応です。
　弁護士会として陳情に言ったときですら、あまり対応は変わらないと言って良い状態です。（もちろん、多少は良くなります。陳情に応じて頂いた議員の方々へは敬意を表します）

　普通であれば、利益団体（集票団体）でなければ陳情にも応じない自民党議員ばかりの中で、ネオナチとのツーショット写真ですが、議員会館の自らの議員室で、ネオナチが掲げる日の丸を背景にしている写真撮影に応じているわけです。
　知らなかったといっても説得力は感じません。
　問題なったから削除を要請したというだけのことでしょう。しかも、それが何故か出版社を通じてなのですが。



　そして、この問題は高市氏が知っていたかどうかということではなく、ネオナチから期待される存在だということです。高市氏の言動を見ていれば、ヘイトスピーチの規制の検討が何故か、国会周辺でのデモ規制にまで飛躍してしまう国家主義者ですから、高市氏の思想は、ネオナチの「国家社会主義日本労働者党」の発想とどこが違うのって言われても当然の人物なのです。

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