合コンも会社の看板を背負っている？ 社会人の方がたちが悪い

　合コンといえば、会社で企画されるものではなく、間違いなく私的な飲み会、しかも男女の顔合わせの場です。
　しかし、以下の週刊誌記事では、会社名を実名で報じています。
　「合コンで女性が【身の危険を感じた企業】ワースト5」（週刊SPA！2014年9月23日）

　中に記載された問題行為は、犯罪の域に入っているものものもあれば、下品としかいいようがないものまでありますが、これが所属会社名ととも記載されているところに意味があります。その会社が名指しで批判されているのと同じだからです。

　直接、会社が不名誉なことをしたわけではありませんが、しかし、いかにも大手企業の社員が自分が所属する会社の看板をひけらかしてというか、態度が露骨という感じです。
　もちろん、そこに参加する女性も相手の男性が所属する会社の肩書きにつられているということもありますが、とはいえ、男性側の理不尽な行為が正当化される余地はありません。
　この記事では、学生のノリが抜けずとありますが、ここで指摘されているような人たちは、学生の頃から犯罪まがいの行為を繰り返してきたということでしょうか。

　学生の頃の飲酒の問題は、上下関係による強要、未成年者による飲酒です。
「東北大学　飲酒による全員退去要求は乱暴すぎないか」
「お酒を手にした未成年のあなたへ　明日を失う酒もある」

　犯罪まがいの事件（早稲田大学スーパーフリー事件2003年、慶応大学医学部生よる強姦事件1999年）もありましたが、このようなものは論外としても、上記週刊誌に叩かれるまでの行為が学生の飲酒行為の中で問題になっているようにも思えません。
　飲酒自体が問題とされているために、それ以上の問題は起きようがないということかもしれませんが（その意味では、それ以前にはこのような事件があったかもしれません）、報じられている社会人の行為が突出しているということです。
　それは決して学生のノリが抜けないというレベルのものではなく、さらに悪質化しているというべきでしょう。そこには、「オレの所属する会社の看板に釣られてきただろ」という見下した姿勢が現れています。
　そこには社会人としての常識の欠片も感じさせません。学生よりもたちが悪いというべきということでもあります。

　実名を上げられた会社は、社員に対する調査をすべきでしょう。会社の看板を利用して女性を集め、破廉恥行為を行い、それが週刊誌で報じられているのですから、社員に対する事実確認を行い、私的行為とはいえ、このような破廉恥行為が事実であれば、会社の名誉を害していることは間違いないわけですから、厳正に処分すべきでしょう。

　それにしても飲酒が入らなければ、かかる犯罪まがい、破廉恥な行為はできません。しらふでできたら相当なものです。
　このような飲酒行為自体、撲滅されなければなりません。
　しかし、他方で、参加する側も、実はそれを承知で参加しているだろう、という意識が参加する側（特に男性側）にあるわけですから、参加する女性もその点は深く自覚しなければなりません。
　もちろん、このような意識で他人を見下す人たちには、人として優しさなど一片もないでしょうし、その行為が正当化されることはありませんが、このような危険なところに近づかないということも重要です。

　このような酒の飲み方自体が下品であり、社会の恥ということです。


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