地方ならではと思うのですが、与党議員候補からは中央とのパイプなどという言い方がされることがあります。
首長選挙では、与党とのパイプ
公正選挙では、中央とのパイプ
以前であれば、地元の有力与党議員が新幹線を引っ張ってくるとか、地元に駅を作らせるとか、露骨な利益誘導型政治が行われていました。
このようなかつての露骨な土建国家時代が未だに続いているということでしょうか。
だから政権与党の候補者である自分を当選させてください、という趣旨なのですが、このパイプの論理って、実はよくよく考えてみると、あまりにも空虚な掛け声だけなのです。
例えば、大間原発問題ですが、函館市を中心とした選挙区で自民党候補が自分が盾になって政権中枢に中止させると絶叫していた候補者がいます。
「
口先だけなら何とでも言える典型例 大間原発中止できるの? 私が盾となる!」
しかし、現実には誰もそのようなことができるわけがないのです。
農業団体が、それでも中央とのパイプなどと称して、自民党の集票マシーンに成り下がっていますが、それで自分たちの声が国政に届いたでしょうか。
「
自民党安倍首相によるTPP交渉参加と業界団体の怪」
中選挙区時代ならまだしも、小選挙区制になってから個々の与党議員を自分たちの選挙区から当選させたことによって、その議員を通して国政に反映させたなどということはありません。
その典型例が沖縄です。
2年前の選挙では、辺野古移設反対と言って当選した与党議員たちは、反対のために身体を張ることはありませんでした。断固、阻止するという姿勢はひとかけらも見せなかったわけです。誰に対する公約なのかという発想は全くなく、
本来であれば自民党から除名されても公約を守ることこそが求められていたのです。これは、
沖縄自民党が党本部とは異なる独自の公約を掲げた以上、最低限の人としての道理です。
逆に仲井真知事も含め、与党議員たちはこぞって「転向」し、裏切り行為を働き、県民の意思を踏みにじっているではありませんか。
というよりは最初から嘘つき人間だったということなのですが。
中央とのパイプなんて、こんな程度のものです。目詰まりを起こしているどころか、辺野古移設への先兵になっているのが与党議員であり、
パイプは逆流しているのです。
地方が地方として生き残るため、自分たちの政策を実現させたいのであれば、それを実現できるのは与党ではありません。
地方の有権者も野党候補の当選こそが政権に衝撃を与えるということを、そろそろ学んでも良さそうなのですが。
え? 野党候補には力がないって。
ではその選挙区の与党候補に政権の政策を変えさせる力があるの?
逆流を起こしているパイプにいつまでしがみついていても意味がないどころか、濁流にのまれて死んでいくだけですよ。
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