先日(12月28日)、釧路でコンビニの店員(女性10代)に対し、言い掛かりをつけ、1時間に渡って正座、土下座をさせたということで4名が逮捕された事件がありました。
飲食店経営の男(38歳)、無職の女(21際)、無職の男(38歳)、会社役員の男(38歳)だそうです。
「
女性店員に「態度悪い」と土下座させた男女逮捕」(読売新聞2014年12月30日)
新聞では実名ですが、1人は容疑を否認し、「酔って覚えてない」だそうです。
飲酒をした上でのことですが、本当に悪質な事件です。人格そのものが出ていると言ってもよいでしょう。
10代の女性の店員が抵抗できないということを充分に認識しながら、このようなことができるのは心底、人間が曲がっているからです。飲酒してたからの行為だったのでしょうが、飲酒を言い訳にできるはずもありません。
そこで報じられる内容では、「若いやつ何十人も連れてくるわ」ですから、飲酒がなくても、そういうレベルの人たちです。
コンビニ客が110番通報の段取りをしたと報じられていましたが、
社会全体として、このような人たちの悪行を許さないということが大切なことです。
この事件の前には、警察内での事件の報道がありました。事件自体は本年7月8日ということでこの時期のものではありませんが、内容が衝撃的です。
「警部ら5人を書類送検=太ももなめさせ、暴行容疑―兵庫県警」(時事通信2014年12月19日)
「
送検容疑は、堺市の近畿管区警察学校に訓練入校していた7月8日夜、同校内で開かれた宴会中に、当時、甲子園署勤務だった警部が30代の男性巡査部長がまたずれの負傷を負った話を聞きつけ、服を脱いで傷口を見せるように命令。巡査部長が服を脱ぐと、20代の男性巡査に命じて患部をなめさせるなどした疑い。
同席していた警備課の男性警部補(33)=当時尼崎南署勤務=ら4人は、巡査部長の傷口に酒を吹きかけたり、股間を触ったりした疑い。」
未だにこのような戦前の軍隊のようなイジメレベルのものが警察組織内には蔓延っているということでしょう。
さらに飲酒の後にトナカイの仮装をして車を運転し、事故を起こし、同乗者が死亡したという事件が報じられていました。
「
乗用車が電柱に衝突、1人死亡 4人重軽傷」(TBS2014年12月25日)
「
居酒屋で5人で飲んだ後、クリスマスイブなので目立とうと相模原駅へ向かった。途中で盛り上げようと蛇行運転をしていたらスリップした」
蛇行運転自体、危険な行為であり、周囲の自動車や歩行者などにも害を及ぼす行為であり、断じて許されるものではありません。ましてや飲酒の上での行為ですから論外です。
ここでも5人の男が群れての行為であり、目立ちたいという普段、陽に当たることのない若者が歪んだ形で自分をアピールするというお粗末さが出ています。
このような事件で共通しているのは、どちらも飲酒と集団だという点です。誰も止めないどころか1人から始まった行為が周囲も助長しているのです。
最初から共謀があれば論外ですが、そのような事前の共謀がなかったとしても止める抑止が全くないばかりか、むしろ、助長しているという意味では、極めて恐ろしいことです。
しかも、飲酒が助長するということになればなおさらです。全く歯止めの利かない暴徒となります。
この事件の中では、19歳から20歳の若者については、まだ前途があり、未熟な思考の過程で起こしてしまった事件ともいえ、更正してもらいたいものです(1人が死亡したという現実は、他の4人がみな負うべき罪です。)。
とはいえ、根底には、社会の歪みも感じられます。
来年になればまた成人式。そこで、目立ちたいというだけの若者が飲酒の上での破廉恥行為が行われるのも毎年のことですが、この目立ちたいという行為が社会に迷惑を掛ける形でしか表せないのが今の若者の現実でしょうか。
ツイッターでとんでもない写真(コンビニのアイスボックスに入ってみたり、メガ盛りの下品なハンバーガーを作ってみたり)で注目されようとする様は、いかにも若者の居場所がないような感じです。
飲酒の問題もそうですが、それ以外にも若者が自分の居場所を実感できる社会にしたいものです。
「
今時の若者は~ は間違い?」
しかし、コンビニの店員に土下座させた38歳の男たちは、たちが悪すぎで、生涯にわたって飲酒はしてもらいたくありません。飲酒したら、地が出るようでは危なくて仕方ありません。飲酒する資格もない人たちです。
参照
「
お酒を手にした未成年のあなたへ : 断酒会会員と家族からの手紙」
この土下座事件であれば、実刑になる可能性は低いと思われますが、しでかしたことは人として最低レベルのものですから、自営もたたんで出直してもらう方がよいでしょう。
警察組織についていえば、相当、根が深いというべきでしょう。
「
酒が嫌なら参加しなきゃいい! これこそが酒飲みの発想だ」
飲酒による不始末は飲酒を言い訳にすることを絶対に許さない、という姿勢こそが必要です。
参照
北海道内の交通事故死では飲酒による原因がトップだそうです。
「
飲酒死亡事故が全国ワースト…致死率通常の5倍」(読売新聞2014年12月27日)
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