違憲と主張するのは憲法学者だけではない 歴代内閣法制局長官も違憲と表明
- 2015/06/22
- 02:03
かつて警察予備隊が発足したとき、憲法学者はこぞって憲法違反だと主張した、しかし、今では自衛隊は合憲として定着したということを高村正彦自民党副総裁は主張しています。
「戦争法案の合憲性 何十年か後には憲法学者は合憲というはずという傲慢さ」
「高村氏は、54年の自衛隊創設当初もほとんどの憲法学者は違憲だと主張していたと指摘。「自衛隊や日米安全保障条約が抑止力として働き、平和と安全を維持してきた」と述べ、今回の法案も将来的に国民の支持を得られるという自信をにじませた。」
しかし、今回、決定的に異なるのは、自民党政権(一時は民主党政権時代もありましたが)を支えてきた歴代の内閣法制局長官も違憲を表明したことです。
「歴代法制局長官5氏の見解要旨」(東京新聞2015年6月20日)
大森政輔氏 第1次橋本内閣 1996年1月11日~1996年11月7日
第2次橋本内閣 1996年11月7日~1998年7月30日
小渕内閣 1998年7月31日~1999年8月24日
津野修氏 小渕内閣 1999年8月24日~2000年4月5日
第1次森内閣 2000年4月5日~2000年7月4日
第2次森内閣 2000年7月4日~2001年4月26日
第1次小泉内閣 2001年4月26日~2002年8月8日
秋山収氏 第1次小泉内閣 2002年8月8日~2003年11月19日
第2次小泉内閣 2003年11月19日~2004年8月31日
阪田雅裕氏 第2次小泉内閣 2004年8月31日~2005年9月21日
第3次小泉内閣 2005年9月21日~2006年9月26日
宮崎礼壹氏 安倍内閣 2006年9月26日~2007年9月26日
福田康夫内閣 2007年9月26日~2008年9月24日
麻生内閣 2008年9月25日~2009年9月16日
鳩山由紀夫内閣 2009年9月16日~2010年1月15日
これら元内閣法制局長官にとっては、安倍自民党政権のしていることは自分たちが苦労してやってきた努力をすべて否定するようなものですから、怒り心頭でしょう。
第2次安倍内閣が発足したときの内閣法制局長官であった山本庸幸氏は当然に違憲論を踏襲していましたから、左遷されました。
左遷先は最高裁判事ですから、人事的には左遷といえるのかどうかはありますが、明らかに安倍氏にとっては内閣法制局長官では都合が悪かったからです。
その山本氏も最高裁判事の就任時に集団的自衛権容認への解釈改憲に疑問を呈する発言をしました。
「山本最高裁判事の発言に苛立つ菅官房長官 戦争国家が作れないよ~」
それでもなお安倍自民党政権は、砂川事件最高裁判決が~とか、憲法学者は~、と屁理屈ばかりをこね回して戦争法案をごり押ししようというのですから、政権自体が狂っているとしか言いようがありません。
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「戦争法案の合憲性 何十年か後には憲法学者は合憲というはずという傲慢さ」
「高村氏は、54年の自衛隊創設当初もほとんどの憲法学者は違憲だと主張していたと指摘。「自衛隊や日米安全保障条約が抑止力として働き、平和と安全を維持してきた」と述べ、今回の法案も将来的に国民の支持を得られるという自信をにじませた。」
しかし、今回、決定的に異なるのは、自民党政権(一時は民主党政権時代もありましたが)を支えてきた歴代の内閣法制局長官も違憲を表明したことです。
「歴代法制局長官5氏の見解要旨」(東京新聞2015年6月20日)
大森政輔氏 第1次橋本内閣 1996年1月11日~1996年11月7日
第2次橋本内閣 1996年11月7日~1998年7月30日
小渕内閣 1998年7月31日~1999年8月24日
津野修氏 小渕内閣 1999年8月24日~2000年4月5日
第1次森内閣 2000年4月5日~2000年7月4日
第2次森内閣 2000年7月4日~2001年4月26日
第1次小泉内閣 2001年4月26日~2002年8月8日
秋山収氏 第1次小泉内閣 2002年8月8日~2003年11月19日
第2次小泉内閣 2003年11月19日~2004年8月31日
阪田雅裕氏 第2次小泉内閣 2004年8月31日~2005年9月21日
第3次小泉内閣 2005年9月21日~2006年9月26日
宮崎礼壹氏 安倍内閣 2006年9月26日~2007年9月26日
福田康夫内閣 2007年9月26日~2008年9月24日
麻生内閣 2008年9月25日~2009年9月16日
鳩山由紀夫内閣 2009年9月16日~2010年1月15日
これら元内閣法制局長官にとっては、安倍自民党政権のしていることは自分たちが苦労してやってきた努力をすべて否定するようなものですから、怒り心頭でしょう。
第2次安倍内閣が発足したときの内閣法制局長官であった山本庸幸氏は当然に違憲論を踏襲していましたから、左遷されました。
左遷先は最高裁判事ですから、人事的には左遷といえるのかどうかはありますが、明らかに安倍氏にとっては内閣法制局長官では都合が悪かったからです。
その山本氏も最高裁判事の就任時に集団的自衛権容認への解釈改憲に疑問を呈する発言をしました。
「山本最高裁判事の発言に苛立つ菅官房長官 戦争国家が作れないよ~」
それでもなお安倍自民党政権は、砂川事件最高裁判決が~とか、憲法学者は~、と屁理屈ばかりをこね回して戦争法案をごり押ししようというのですから、政権自体が狂っているとしか言いようがありません。
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