札幌冬季五輪の誘致は再検討すべき 夢だけ語る時代ではない

　上田前札幌市長が、突如（？）として持ち出してきた札幌冬季オリンピック誘致の話ですが、すっかりお忘れの札幌市民も少なくないのではないかと思います。
「札幌市長ご乱心！　札幌にオリンピック招致!?」

　先日、北海道新聞で久方ぶりに札幌市民に対する世論調査が行われ、発表されていました。
「札幌五輪「賛成」減少し５５％　本社世論調査、財政負担に不安」（北海道新聞2015年11月11日）

　そうです、大分、賛成の割合が減ったのです。当初、札幌市民は「熱狂」したのです。
　しかし、この熱狂も冷め始めました。昨年度（ほぼ同時期）との比較です。
　賛成　　68％　→　55％
　反対　　30％　→　44％
　熱狂が冷めれば冷めるほど、この差は縮まり、さらには逆転することでしょう。
　オリンピックで儲かることはありません。支出に見合う経済効果などというものも期待してはいけないものです。
「札幌冬季オリンピックに経済効果を期待することなかれ」

　とにかく商工会のご年輩の人たちは、北海道新幹線もそうですが、どでかい「公共事業」に期待する向きがあります。もうそのような時代ではありません。
　他国でも冬季オリンピック誘致について積極的でなくなってきているのは、費用対効果を考えてのことです。
　札幌市だけでそのような算術もできないようでは困ったものです。


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