せっかくですので、本年1月5日付で札幌弁護士会の会員宛に配布したものをここに掲載しておきます。
「当会」は札幌弁護士会を指します。
司法試験合格者数の減員運動が功を奏しなかったとすれば、このような分裂と妨害を繰り返してきた鈴木秀幸氏の罪は大きいといわなければなりません。
他方で、
鈴木秀幸氏の分裂を目的とし、わがままな行動を周囲が黙認してきたことがこのような事態を招いたことを肝に銘じておく必要があります。
日弁連臨時総会開催の件
本年3月11日に日弁連臨時総会が開催されることが決まりました。この件については、まだ常議員会などでは議論になっておらず、会内議論はこれからになります。
従って、以下に述べることはあくまでも個人的意見であることをお断りしておきます。
昨年、連名でこの臨時総会招集に関する意見(請求に反対)を述べましたが、全国では300人の賛同者が集まり、臨時総会が開催されることになりました。
現在の日弁連の会員数かすれば300人で開催が請求できることはかなりハードルは低いと言えます。当会は会員数の4分の1以上の賛同がなければ臨時総会の招集請求ができませんが、750人としても188人の賛同が必要で、これと比べても日弁連の臨時総会招集手続のハードルの低さが実感できます。
この件については後日、改めて見解を述べることになるとは思いますが、この決議案の内容自体、極めて恥ずかしい内容で、到底、弁護士会の決議とすることはできないレベルのものです。
決議の理由は徹頭徹尾、弁護士の所得の減少について述べているものであり、要するに「このままでは食えないから何とかしてくれ」というものです。
このような決議は、内部受けはしたとしても外部に向かって主張しても全く相手にされないことは必至です。
司法改革推進本部で取り組んできた議員陳情ですが、その際、とある自民党議員から指摘されたことを紹介しておきます。
「今さら食えないから何とかしてくれなんてみっともないことは止め下さいよ。
票もカネも持って来ない弁護士会が食えないって言ってみたって、パワーバランスから言ったって他の業界団体(司法書士会、行政書士会)に勝てるわけでないでしょ。
理念で勝負しないでどうするんですか。」
朝日新聞は、弁護士に対しては食えないからプロボノ活動ができないのは脅しだというような趣旨で弁護士会を恫喝しています。
このような政治情勢の中で、「食えない論」の意見書を出してみても弊害しか生じません。
この臨時総会招集を行ってきた中心人物である愛知県弁護士会の鈴木秀幸氏は、このような実際の運動をしたことがないばかりか、当会も中心になって運動を進めてきた単位会の連携についても分裂策動ばかりを行ってきた許し難い人物です。

以下は、その鈴木氏の著作『世紀の司法大改悪』(花伝社)ですが、札幌弁護士会に対する誹謗・中傷まで行っています。

法律新聞2015年11月6日、13日号には、鈴木氏は次のように主張しています。
この時、司法改革に反対してきた者及び合格者減員運動を行ってきた者が、情況主義に陥り、文句は言い、戦う格好はするが、「司法改革」の実態を暴かず、日弁連執行部路線の間違いを告発せず沈黙するならば、会員から、日弁連執行部と同罪と見做される。 今、全会員に訴えず、黙っていて、いつ戦うのか。合格者減員運動側は、これまで何に備えてきたのであろうか。一般会員の期待に応え、一人ひとりが憤って立ち上がり、悲鳴を上げなければ、運動が尻すぼみになり、その先の展望がないと考えなければならない。 弁護士の合格者減員運動の一部が、日弁連執行部と対立せず、その「補完物である」と自己規定し、恰もバックアップの会か別働隊の如き位置付けをしてきた。そして、一般会員の意識と乖離し、会員に訴えて日弁連を変える運動を行わず、地方議会の請願、院内集会及び推進会議への弁護士過剰の危機が伝わらない申出のみを行ってきた。 |
一体、いつ当会が「補完物」と自己規定したというのですか。そういうことを言うのであれば、まずは自分が所属する愛知県弁護士会において、合意形成のために努力をし、それでまとめ上げるのが筋です。
多くの単位会がこの運動に参加できるようにするため、一致点に基づく合意を最優先で進めてきたこの運動に対し、愛知会すらまとめることのできない鈴木氏がかかる誹謗・中傷を行っているのです。
鈴木氏は自分の見解が受け入れられないとみるや今回の臨時総会招集請求を画策してきました。中部弁連以外の会員からも度重なる反対意見があったにも最初から無視する形でなされたのが今回の臨時総会招集請求です。
弁護士会・会員を分裂させること、そしてそれを自己満足のために行ったこの決議案に賛成できようはずもありません。
しかも、一番、重要なのは、この決議が仮に可決されたとして、この決議に基づき、どのような運動を展開するのかという観点が全く欠如していることです。この鈴木一派は、この質問には一切、答えません。ここにこの運動の無責任さが端的に表れています。
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