米軍駐留問題と移民問題を意図的にすり替える橋下徹氏 風俗外交をしていたのにね

　先般、沖縄で起きた米軍属による凶悪な犯罪行為は、またしても沖縄が今なお米軍によって支配され続けていることをみせつけてくれました。
　誰もが憤り、このような蛮行を憎み、それは米軍基地が置かれ続けていることにこそ原因があることを誰もが知っています。
　米軍基地と米軍関係者は日本から撤収してもらうべき存在です。

　これに対し、橋下徹氏がツイッターで、ものすごい暴論を述べています。

外国人が犯罪を犯したらその外国人を排斥する。これこそ移民排斥のロジックと同じ。朝日・毎日、その一派は移民や難民に優しいきれいごとを言って、米軍軍属など外国人が犯罪を犯せば外国人は日本から出て行け！とのロジック。きれい事ばかり言う人権派の典型例。

— 橋下徹 (@t_ishin) 2016年5月21日

　移民には優しく、米軍には出ていけがおかしいという主張ですが、ことの本質を全く理解していないのか、わかっていてこのようなすり替えの論理を展開した言い掛かりをつけているのか、どちらにせよ、あからさまな暴論です。

　米軍は、日米安保条約により特別の地位が認められ、地位協定によってもさまざまな特別扱いが許容されています。

参考　日弁連の提言（PDF）


　このような特権の上に居座っているのが米軍ですから、何ら特権もない、むしろ強制送還（国外追放）の可能性を常に内包している移民とは全く立場が異なります。
　そもそも日本政府は移民を正面からは受け入れていません。難民もしかりです。
　橋下氏の主張の趣旨からすると「移民」ではなく、「難民」のような気もするのですが、それはともかく、米軍属の立場との違いを無視したこの立論は到底、許されるものではありません。

　橋下氏といえば、かつて米軍による性犯罪については性風俗を利用しろと、わざわざ米軍関係者に営業活動をしてきた実績にある人物です。
「慰安婦が必要？　軍隊ってところはどんなところ？」
「当時は軍の規律を維持するため必要だった」
「あれだけ銃弾が飛び交う中、精神的に高ぶっている猛者集団に必要なのは誰だって分かる」
「在日米軍幹部に、海兵隊員による風俗業者の活用を求めたことも明らかにした。」

　ここでは橋下氏は、軍隊のようなところはストレスから性エネルギーの発散が必要だと説いているわけですが、この発想からすれば、今回のような事件はある意味では必然でしょう。元海兵隊ということでは「現役」ではありませんが、精神状態は除隊後も同様に精神上のストレス、疾患は生じますから、この点でも移民とは全く違うということになります。

　そうですね、危険な存在なのです。

　このような橋下氏のツイートに少なくない人たちが賛同しているのも嘆かわしい限りです。


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