都議会自民党も舛添都知事に対する不信任決議案の提出を決めました。
議会解散を恐れる自民党は舛添氏の自主的な辞職を求めているようですが、舛添氏は拒否しています。
そこまでしてリオ五輪に出席したいのかということですが、その程度の理由ではもはや説得力はありません。
カネにせこいという程度のものではなく、高額な外遊も含めて都の財政の私物化ですから、カネを戻せば済むという話ではなく、辞職は当然のことです。
政策に問題があるから辞職を求めているわけではありません。
都議会自民党が動いたのは、はっきりと「世論」です。この「世論」によって参議院選挙への影響を懸念した自民党が観念したというところです。都議会、都庁や自民党への抗議の電話が多数、寄せられているようですが、こういった事情も無視しえなくなったことでもあります。
風見鶏の公明党は、さっさと決断しています。背景には公明党は都議会議員選挙には強いということ、つまり不信任決議案が可決され、知事が議会を解散しても何も怖くはないからです。
ところで、最近、辞職した人といえば宮崎謙介議員です。イクメンを宣言した最中での不貞行動でしたから、なお一層、世論の反発は強く、議員辞職に追い込まれ、おまけに自民党は補選で公認候補を立てられないところまできました。
しかし、同時期にカネまみれの問題で甘利明氏は、検察庁が不起訴処分にするまで引き籠もり、只ひたすら嵐が過ぎ去るのを待っていたという感じなのですが、実は宮崎氏に対する批判に比べたら、大した嵐でもありませんでした。
辞職すらもしないで済み、今や晴れ晴れとしています。このままでは次期選挙でも当選するでしょう。
責任の重さは、こんな感じなのです。
宮崎謙介氏
> 甘利明氏
舛添要一氏
「
議員としての問題行動の重さ ≠ 責任の取り方 自民党の論理は違う」
さらに比べたいのが石原慎太郎氏です。
この石原氏は、都庁にもほとんど来ず、外遊は頻繁、高級ホテルは当たり前、都の職員は、石原氏に怒鳴られることでビクビクしていたとも都知事現職時代にも報じられていました。
「
舛添より酷かった石原慎太郎都知事時代の贅沢三昧、登庁も週3日! それでも石原が批判されなかった理由」(リテラ)
しかし、大マスコミはほとんど報じず仕舞い。石原氏は、当時、圧倒的な支持率を背景にしていましたが、それでも何故、有権者は、石原氏との扱いがここまで違うのかということです。
今、舛添都知事のことで、都庁や自民党などに抗議の電話を入れている人たちが、石原都政時代に同じような抗議をしたのかということが問われているといえます。 確かに、舛添氏が弁明すればするほど、醜態をさらしていますし、それがマスコミを通じて広く知れ渡ったからということになるのですが、そのような動画なり印象を植え付けるようなものがなければ行動には移さないのか、それとも動画を見ることによって行動に駆り立てられてしまったのか、いずれにしてもこのような傾向は情報操作のもとでは危うい「世論」ということになります。
世論は一度、火が付くと止められない危うさがあり、今回の舛添氏の問題は、この危うさを露呈しています。
私たちは、舛添氏を辞職に追い込むだけでなく、それが何故、今回、このような舛添氏への批判の嵐になったのかを自らにも問うべきです。
ただの自己満足だけの行動ではあってはならないということです。
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