小泉進次郎氏は、言わずと知れた二世議員です。小泉純一郎氏から地盤を引継ぎ、盤石な支持を得ています。
この小泉進次郎氏のどこが支持されているのか、若いからというだけで、群がってくる中高年の女性も多いとかで中身は伴っているかは別です。
さて、この小泉氏ですが、かつてTPPは、若者にチャンスを与えるものと言っていたそうです。
「
進次郎議員TPPは「若い人にチャンス」(日刊スポーツ2011年11月21日)
「自民党の小泉進次郎衆院議員が20日、東京・武蔵野市の成蹊大で講演し、賛成の立場を示す環太平洋連携協定(TPP)参加について「後ろ向きに考えず、若い人はチャンスだと思ってほしい」と呼び掛けた。「新しいルールができれば、既得権益にとらわれず新たなフィールドで活躍できる」と強調」
すべての人に将来を語れるほどの平等な機会は保障されているのでしょうか。
典型的な新自由主義の発想です。チャンスと言ってみたところで圧倒的多数の若者には無縁です。しかもそのチャンスというのはビジネス的な成功のみが語られるのですから拝金主義そのものからきます。
このたび小泉進次郎氏は、「健康ゴールド免許」なるものの提言をしています。
「
健康ゴールド免許・勤労者皆保険… 小泉進次郎氏ら提言」(朝日新聞2016年10月26日)
「定期検診などで健康管理に努めた人を対象に、医療保険の自己負担を3割から2割に引き下げる「健康ゴールド免許」導入などの施策を打ち出した。」
本文はこちらです。
「人生100年時代の社会保障へ (メッセージ)」
http://shinjiro.info/20161026message.pdf これに関しては私の弁護士ドットコムのインタビュー記事が掲載されました。
「
進次郎氏提言「健康ゴールド免許」、弁護士「憲法の理念に逆行」「構造改革そのもの」」
痛みを伴う改革だそうですが、小泉改革のときも同じフレーズが使われました。
この痛みというのは、庶民や低所得者層に押し付ける痛みです。
決して、大企業が負う痛みではありません。この提言では、解雇規制の緩和など財界が求めている要求が並んでいます。
解雇規制を緩和して痛みを庶民に押し付けるわけです。
「健康ゴールド免許」なるものも、健康診断を受けたことへのご褒美として、自己負担割合を3割から2割へと引き下げるというのですが、これでは皆保険制度の自己否定です。
病気や怪我をすれば、その都度、高額な医療費を支払っているのですから、好き好んで病気になりたい、怪我したいなんていう人はいないわけで、健康診断を受けないということにもそれぞれ事情があるわけです。
そうであればこそ、健康診断を受けた人へのご褒美などという発想はあからさまな自己責任論であって、むしろ、誰もが健康診断を受けられるようにするためにはどうすべきかという視点こそが求められているのです。
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