野党４党による臨時国会の開催請求を支持する 憲法を遵守できない安倍政権に憲法改正を口にする資格はない

　野党４党は、臨時国会の開催請求を行っていくことで一致しました。
「野党４党、臨時国会を要求へ　加計学園問題」（朝日新聞2017年6月21日）
「民進、共産、自由、社民の野党４党は２１日、憲法５３条に基づく臨時国会の召集を要求する方針を固めた。学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐり、萩生田光一官房副長官の関与を示す新たな文書がみつかり、真相解明に向けた審議が必要と判断した。」

　安倍政権は、閉会中審査を拒否し、誠実に疑問に答えるということを自ら放棄しています。
　これほどまでに往生際の悪い首相が未だかつていたでしょか。
　もう誰もが真っ黒としか思っていない加計学園問題ですが、ここに来て新たに萩生田氏の関与を示す新たな文書が見つかったにも関わらず、それに対して何ら説明をしようともしなければ調査もしないというのです。
　松野文科相も、文科省でのこれ以上の調査は行わないと宣言しています。
　しかも、萩生田氏に気遣いまでみせて正確性に難があるなどというのですから、文科省のトップとして部下への裏切り、人として最低なことをしています。

政権の黒い人たちが共謀している国


　疑惑解明のために野党4党が臨時国会の開催を請求するのは当然のことです。
　これは憲法に規定があるものですから、安倍内閣は、憲法の規定に従って臨時国会を開催する義務があります。しかも遅滞なくです。
　閉会中審査を拒否した安倍内閣ですから、当然に野党から臨時国会の開催要求が来ることは織り込み済みでしょう。
　最初から無視するということは決め込んでいることでしょう。都議選を前に臨時国会を開催するなどということは自滅行為にしかならないからです。
　以前、野党が求めた臨時国会の開催要求を拒否するという前科がある安倍政権ですが、これを憲法を平気で踏みにじるようでは、もはや政権担当能力がないことを如実に示しています。
「安倍氏に憲法「改正」とは滑稽だ　臨時国会を召集しないのは議会制民主主義の蹂躙と憲法破壊」

　議院内閣制のもとでは内閣と与党が一体化しますから、野党による臨時国会の開催要求権は、最低限の議会による内閣のコントロールを担保する規定です。
　この臨時国会の要求を無視するということは、安倍内閣は、議会制民主主義を破壊したということになります。

　その安倍政権が憲法を変えろと声高に叫んでいるのです。
　自ら憲法を守らない安倍氏が、憲法「改正」を声高に叫ぶ、恐ろしくはありませんか。
　これでは、まるで自分のための憲法にしろと言っているようなものです。
　議会制民主主義を破壊する安倍政権が軍事大国化を目指しているのです。
　このような安倍内閣のもとで憲法改正など許されようはずもありませんし、疑惑に蓋をするような安倍内閣には総退陣してもらわなければなりません。

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