豊田真由子議員の暴言と離党という自民党の常套手段 党に迷惑を掛けないというのが大事な視点

　豊田真由子衆議院議員が、秘書に対する暴言、暴行で自民党を離党しました。
　豊田氏が行ったとされる暴言の数々が秘書によって録音され、それがマスコミ（週刊誌）に持ち込まれてしまったのですから、既に議員としての生命は終わりました。
　醜態も甚だしいところではありますし、今度の選挙で立候補しても、自民党の公認は得られないでしょうし、仮に立候補を黙認されたとしてもあの録音された声が撒き散らされては、さすがに当選の可能性は皆無です。
　今やどこかに雲隠れしてしまっており、閉会中だったからまだ目立ちませんが、議員としてはもはや致命的です。ｌ
　どうやらいつものパターンで「入院」されたそうですが、代わり映えがありません。

　それにしても自民党はいつも「離党」で終わりです。例外もありますが、自民党の責任の取り方は「離党」なのです。
　本当のところ、豊田議員自身は議員辞職でもしたかったのではないでしょうか。破廉恥レベルでは宮崎謙介氏よりは劣りますが、五十歩百歩でしょうし、今後、気合いを入れても安倍自民党の応援団では、上西小百合議員のような吹っ切れたような議員活動はできないし、もうずっと影にいるしかないからです。
「議員としての問題行動の重さ　≠　責任の取り方　自民党の論理は違う」

　それとも議員歳費が欲しいのでしょうか。
　いずれにしても、今、はっきりしているのは自民党にとって豊田氏に議員辞職をされてしまっては困るということです。
　埼玉4区では、今、補選となれば自民党は負けます。当然のように野党共闘（候補者の一本化）はなされるであろうし、逆風（暴風雨だとか）の中で勝てるはずもないからです。



　結局、自民党はそういうことばかりが優先してしまうのでしょう。宮崎謙介氏を辞職させたのは、補選で負けても、議員で居続けるよりはまだましだからにすぎません。
　自民党にとっては、離党か議員辞職かは、党に迷惑を掛けない方法はどっちという次元でしかなく、そこには有権者に対する「けじめ」という言葉は存在しないということです。



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