稲田朋美防衛相が辞任しました。
稲田氏は、国会の閉会中審査に出席することを拒んでいます。
何でも「行きたくない」からだそうです。
自身が日報隠蔽に関わったのか否か、防衛監査本部による特別防衛監査結果では全く曖昧なままに「終結」させています。事の真相が明らかになったわけではないのです。
その報告に合わせる形での辞任表明でしたが、要は引責辞任ではなく、これ以上、防衛相として国会で質疑を受けたくない、というだけの幕引き辞任だったということです。
稲田氏はともかく、自民党が野党側からの稲田氏の招致を拒否しています。
「
自民、稲田氏招致応ぜず=野党「疑惑隠し」と反発―PKO日報問題」(時事通信2017年7月31日)
「竹下氏は、民進党が求める衆院安全保障委員会への稲田朋美前防衛相の参考人招致には応じられないと通告。山井氏は反発し、この後記者団に「疑惑隠し、稲田隠し以外の何物でもない」と強調した。」
稲田氏が辞職すればそれで終わりという案件ではありません。安倍氏の任命責任が消えるわけでもありません。
安倍氏は、稲田氏の辞任に伴い、「お詫び」と言っていますが、何をお詫びしたいのか全くわかりません。
「
「国民のみなさまに心からおわびを申し上げたい」 安倍晋三首相ぶらさがり全文」(産経新聞2017年7月28日)
任命責任について「閣僚の任命責任についてはすべて総理大臣たる私にあります。国民の皆様の閣僚に対する厳しいご批判については、私自身、真摯に受け止めなければならないと思っております。こうした結果となりましたことについて改めておわび申し上げたいと思います」
説明責任について「稲田大臣としては稲田大臣の責任として特別防衛監察を行い、自らも説明し、自らの立場について監察に対して協力、説明をし、全容解明を行い、そして再発防止策を講じ、関係者の処分を行うことによって責任を、職責を果たしてきたと考えております。いずれにせよ、国会のご要請については、国会からご要請があれば政府として協力、対応していくことは当然のことであります」
任命責任は自分にあるが、しかし、稲田氏は防衛大臣としての職責を果たしてきた、というだけですから、一体、何をお詫びしているのか、全く意味不明なのです。
その安倍自民党が稲田氏の招致を拒否しているのですから、そこには「反省」など存在していないし、招致によって明るみに出ては困る事実があるからということでしかありません。徹底的な疑惑隠しです。
思えば、安倍氏にとって稲田氏はお友達ということもありますが、安倍内閣の男女共同参画の象徴人事でした。
女性だからという理由での抜擢については大いに疑問のあるところですが、それでも女性の大臣の大抜擢ということによって女性票を獲得しようという魂胆でした。
それがよりによって稲田防衛相だったわけですから、これが男女共同参画ですか、と大いに疑問に思ったものです。
「
稲田朋美氏が防衛相という露骨な人事 タカ派優遇と男女参画の虚像」
その稲田氏が失脚しました。今時の世論調査では女性層の支持が激減していますから、皮肉なものです。
それに代わる女性閣僚が誰なのか、週刊誌レベルですが、何と三原じゅん子氏の名前が出てくるから驚くではありませんか。
「
8月の内閣改造、目玉は「三原じゅん子厚労大臣」 “女性活躍”の看板で」(デイリー新潮2017年7月27日)
「普通なら大臣の椅子に座ることはあり得ません。でも、安倍総理は内閣改造の目玉にする腹積もり。少子化担当大臣が妥当との説もありますが、厚労大臣が有力視されている。三原さんは子宮頸がんを患った経験から厚労政策をライフワークにし、今国会でも受動喫煙防止に積極的に取り組んでいた。受動喫煙防止の原理主義的な厚労省案に拘った挙げ句、法案提出もできなかった塩崎恭久厚労相には不満噴出で、交代は既定路線になっています」
なるほど、三原氏は、受動喫煙防止法案については厚労省案を強く推していました。ニコチン中毒の自民党議員に対して身体を張って抗議していた姿は印象的です。
この三原氏を厚労相に抜擢して、厚労省案で自民党内をまとめる、それによって強い統率力を演じさせることができます。
女性票の獲得を考えれば、すごい手っ取り早い構想です。
三原氏がこの暴言議員を押さえ込む演出か
しかし、塩崎厚労相が何としても厚労省案を通そうとしても安倍氏は黙りを決め込んでいました。だから厚労省案で通すことができなかったのです。
「
自民党議員のみなさん、もの言うのが受動喫煙防止法案だけというのは恥ずかしくないですか。」
今回は三原氏を厚労相にして、自民党内のニコチン中毒派の自民党議員を安倍氏が黙らせ、まとめ上げようという
シナリオということになります。
どのみち中小の飲食店などに対して「冷たい仕打ち」をしたところで、大きな女性票よりは下ですし、どのみち、今まで自民党を支持してきた飲食店経営者たちが他の政党に流れるはずがないがないと踏んでいるのでしょう。
この程度のことで政権浮揚が図れるとでも思っているのだとしたら、もう救いようのない末期症状です。
今井絵理子氏までもが何らかの役職につけいようなどという構想もあったようです。
「
今井絵理子と“不倫疑惑”が発覚したイケメン市議は「チャラ男」だった」(週刊朝日2017年7月30日)
「自民党の官僚経験者は残念そうに言った。
「大臣政務官か、党の女性局長などの要職につけるつもりだったんですが。ぽしゃってしまいました」」
何だか学級会のような人事構想…、安倍内閣の終焉です。
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