安倍晋三氏が首相の座に異様に固執 一旦、決まった代表の解任は難しい 党を牛耳る安倍、前原、小池氏の私党 このような人たちに将来は託せない

　選挙が始まりましたが、安倍氏は自公で過半数を取れば政権を継続すると宣言しています。
「首相、自民大幅減でも続投意向　「内輪もめ駄目」」（北海道新聞2017年10月10日）
「与党が過半数を維持すれば、自民党の獲得議席が大幅に減っても自身の続投を党が支持すべきだとの考えを示した。「与党が過半数を取れば国民が政治の安定を求めたと考える。党で内輪もめすることはあってはならない」と述べた。」

　内輪もめすることはダメというのは、自民党内に向けた言葉なのでしょうが、「国難突破解散」だとか勝手に命名して大義なき解散を行っておきながら、自公で90議席を減らしても「信任」だと主張するのは、過半数が選挙結果ですから有権者との関係では過半数を得たと強弁できたとしても、自民党内では理解が得られないのは当然です。だから「内輪もめ」などと党内を牽制しているわけですが、辞めるという気はさらさらないようです。

　もともと自民党の290議席というのは小選挙区制により水ぶくれした議席数であり、少数政党の死票の上に成り立っているだけの政権ですから、そもそも過半数といったところで政権の正当性には疑問符だらけなのですが、自民党内では安倍氏を解任できる手続などあったとしても実効性のないものでしょうから、総裁が辞任するとでも言わない限りは任期までは「安倍総裁」は続きます。党内で代表選挙の結果で選出されてしまうと反面、解任は大変になります。
　その代表例が民進党の前原誠司代表です。誰もが解任したいと思っていたでしょうが、実際には手続き的にも期間の問題もあり無理な話で、自爆テロを起こして解体させてしまったのだから、代表というだけで、こんな暴挙に出るなどひどい話です。
「前原誠司氏の政治生命は終わった。気に入らない民進党と自爆したのだから　前原さんは引退が筋、さようなら」

極右って、選挙になるとバラマキ政策を言い出すんだよね



　自民党総裁も同じようなもので、その座に固執してしまうと周囲は如何ともし難いという状況では、有権者の意向が反映するなどというのは幻想の中の幻想だということです。
　安倍氏にしてみれば、小池新党の準備不足を狙っての解散でしたし、準備ができてしまったら、それこそ過半数割れになる可能性もありました。
　しかし、このような危機状況を招いたのは、自らが森友学園、加計学園疑惑を隠し通しているからです。だから自民党を勝利に導きたいということであれば、最善の策は、内閣総辞職をすること、総裁の地位を別の領袖に明け渡すことでした。
　それをせずに90議席も減らしたなら、安倍政権を支持しないものにとっては自業自得ということになりますが、このような人がトップであり続ける自民党という組織は、相当、劣化しているということです。
　しかも安倍氏は言うに事欠いて「森友、加計学園問題に関する説明責任を衆院選後も果たすと重ねて強調した。」（前掲北海道新聞）だそうですが、臨時国会冒頭で解散しておきながら、このようなことを言ってしまうとは、あまりにも居直りが酷すぎます。

　自民党のみならず、前原民進党、小池新党もそうですが、トップがすべてを牛耳って、そのトップがいずれも独裁体質なので、必然的にその独裁者の私党になっているのですから、政党としての体をなしていません。
　それでもその政党にトップの任期があるならまだましということでしょうか。その意味では小池新党は、小池氏の文字通りの私党です。
　このような独裁者に指導される政党に日本の政治を託すわけにはいきません。


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