コメント
こうなるともう勝てない
今回の杉田議員の小論をめぐる議論で意外に思ったのは、自民党が「性的な多様性を受容する社会の実現を目指す」と公言していること。
「性的指向・性自認に関する正しい理解の増進を目的とした議員立法の制定」を選挙公約にしていたことなど、全く知らなかった。(みなさんご存知でした?)
自民党なら、過去の憲法改正草案にあるように「伝統的な家族のあり方を大事にします」と主張するのが当たり前だと思っていた。
正直、杉田議員を励ましていた自民党の先輩議員など、「伝統的な家族」重視派であって、決して「性的多様性受容」派ではないだろう。
「本音(「伝統的な家族」重視)」と「建前(「性的多様性受容」)」のねじれの中で、LGBTQ団体のデモにビビって、自民党が白旗を揚げたというのが現在の立ち位置か。
「性的な多様性を受容する社会の実現を目指す」というのは、本音では認めたくなくとも、無視できない先進国ではデファクトになってしまっているのかもしれない。
アメリカ在住の友人にこのLGBTQ問題について聞いたところ、「これはもう決着した問題だ」と言われたことがある。
LGBTQ問題とはアメリカでは「21世紀の公民権問題」だそうだ。
こうなるともう勝てない。
ハーヴェイ・ミルクの誕生日である5月22日が、キング牧師の誕生日と同様に祝日になる日も近いかもしれない。
「性的指向・性自認に関する正しい理解の増進を目的とした議員立法の制定」を選挙公約にしていたことなど、全く知らなかった。(みなさんご存知でした?)
自民党なら、過去の憲法改正草案にあるように「伝統的な家族のあり方を大事にします」と主張するのが当たり前だと思っていた。
正直、杉田議員を励ましていた自民党の先輩議員など、「伝統的な家族」重視派であって、決して「性的多様性受容」派ではないだろう。
「本音(「伝統的な家族」重視)」と「建前(「性的多様性受容」)」のねじれの中で、LGBTQ団体のデモにビビって、自民党が白旗を揚げたというのが現在の立ち位置か。
「性的な多様性を受容する社会の実現を目指す」というのは、本音では認めたくなくとも、無視できない先進国ではデファクトになってしまっているのかもしれない。
アメリカ在住の友人にこのLGBTQ問題について聞いたところ、「これはもう決着した問題だ」と言われたことがある。
LGBTQ問題とはアメリカでは「21世紀の公民権問題」だそうだ。
こうなるともう勝てない。
ハーヴェイ・ミルクの誕生日である5月22日が、キング牧師の誕生日と同様に祝日になる日も近いかもしれない。
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No title
>>>「本音(「伝統的な家族」重視)」と「建前(「性的多様性受容」)」のねじれの中で、LGBTQ団体のデモにビビって、自民党が白旗を揚げたというのが現在の立ち位置か。
↑まぁ、そういうことですね。与党だけでなく、野党も同一の立場であろう。
私は反対だがな。
↑まぁ、そういうことですね。与党だけでなく、野党も同一の立場であろう。
私は反対だがな。
No title
ま、なごやんさん的に言うと「ソドムとゴモラ」だな(^^♪。(関係ないが)
LGB問題で皆様が勘違いしているのは、彼らは非常に身近な存在で、しかも放置していればバイ菌と同じく増殖するという事です。
最近は大阪でも、ゲイマッサージ店なども多くなってきましたが、こういうのを増やしてはいけません。少数派保護の一環で「彼らに必要以上の人権を!」と叫ぶ人が増えてきましたが、その怖さ(キモさ)を知らないだけです。無知ですね。
まさに、フィールドワークのなさ、ここに極まれりです。
LGB問題で皆様が勘違いしているのは、彼らは非常に身近な存在で、しかも放置していればバイ菌と同じく増殖するという事です。
最近は大阪でも、ゲイマッサージ店なども多くなってきましたが、こういうのを増やしてはいけません。少数派保護の一環で「彼らに必要以上の人権を!」と叫ぶ人が増えてきましたが、その怖さ(キモさ)を知らないだけです。無知ですね。
まさに、フィールドワークのなさ、ここに極まれりです。
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相談です
性的少数派に対する差別断じて許せません…が宗教を理由にする人がいるのですがこれにはどう対処すべきでしょうか?自民のバカ議員のように断罪してもいいのか?アプローチを変えるべきか?変えるとしたらどのようにすべきでしょうか?
No title
イタバサミさん
*宗教を理由にする人がいるのですがこれにはどう対処
簡単ですよ。
無宗教の自由は憲法第19条の思想の一種ですので、不可侵の基本的人権である。
*宗教を理由にする人がいるのですがこれにはどう対処
簡単ですよ。
無宗教の自由は憲法第19条の思想の一種ですので、不可侵の基本的人権である。
イタバサミさんへ
>性的少数派に対する差別断じて許せません…が宗教を理由にする人がいるのですがこれにはどう対処すべきでしょうか?
↑
わたしはまさに「宗教を理由にする人」に該当するだろう。
>自民のバカ議員のように断罪してもいいのか?アプローチを変えるべきか?変えるとしたらどのようにすべきでしょうか?
↑
あなたの思うようにされたらよい。
わざわざアプローチを変える必要はない。
思うまま、考えつくまま、ご自身の見解をコメントすればいいと思う。
続けての投稿を期待します。
↑
わたしはまさに「宗教を理由にする人」に該当するだろう。
>自民のバカ議員のように断罪してもいいのか?アプローチを変えるべきか?変えるとしたらどのようにすべきでしょうか?
↑
あなたの思うようにされたらよい。
わざわざアプローチを変える必要はない。
思うまま、考えつくまま、ご自身の見解をコメントすればいいと思う。
続けての投稿を期待します。
わかりました
同性愛を差別する人間は真のムスリムではない!今度また差別的な発言をしたらはっきりいってやります。イスラム教全面に出されて怯んだ私にも非があったようだ…
インシャラー
イラン革命の父、故ホメイニ師が少年愛にふけっていたのは公然の秘密。ホメイニ師だけではなく、イスラム神学生が男色や少年愛に走るのは珍しいことではない。極度に禁欲的な生活を強いられるとこうなるのは、キリスト系の修道会などでもよくあることだ。神父や牧師が性的にリベラルすぎて問題になることもしばしば。
わけないと
同性愛と少年愛は同じではないと思います。ホメイニ師が実際少年愛者だったかは分かりませんが…
在京4紙社説を読む ~ LGBTQ問題 ~ 3-1
【ポイント】
朝日・東京:自民党は性的多様性受容を本気で進めろ
毎日:杉田氏は公序良俗に反する。自民党は空々しい。
日経:杉田氏の認識は誤っている
(読売・産経は当該社説なし)
自民党の杉田議員の小論から始まった直近のLGBTQ問題。
在京6紙では反応がハッキリと別れてしまった。
毎日は社説3本、朝日2本、東京1本、日経1本、それに対して読売・産経は0。
バランスが良くないので社説を読むシリーズでは取り上げてこなかったが、どうも関心の高い人が多いいようだ。
わたしはこの問題については、明確に反対の立ち位置であり、世間一般のあり方と違う。
議論をよびそうだが、本件を取り上げた4紙について読んでいこう。
LGBT 自民の認識が問われる(朝日7/25)
異性のカップルであっても、子どもを産むか産まないかは、個人の選択である。それを「生産性」という観点で評価する感覚にぞっとする。自民党はもともと伝統的な家族観を重んじる議員が多い。(杉田氏を擁護する発言)こちらが自民党の地金ではないかと疑う。
少数者も受け入れ、多様な社会を実現する気が本当にあるのか。問われているのは、一所属議員だけでなく、自民党全体の認識である。
LGBT 自民の本気度を疑う(朝日8/4)
今回の党見解は、一昨年の参院選と昨年の衆院選の公約に掲げた「性的指向・性自認に関する正しい理解の増進を目的とした議員立法の制定」に取り組んでいることを強調している。しかし、法案づくりは足踏みを続けているのが実情だ。「性的な多様性を受容する社会の実現」を目指しているというなら、まずは党内をまとめ、議員立法を提出したらどうか。それができないとすれば、党の公約も見解も、うわべだけの言葉と言わざるをえない。
↑
朝日の社説は、杉田議員の小論が公表された直後と、自民党による見解発表があった後の2本。
杉田氏の見解を厳しく指弾すると同時に、自民党としてはどう考えるのか問うたのが1本目。
2本目は自民党が「性的な多様性を受容する社会の実現」を目指しているのなら、議員立法を提出すべきと勧めている。
ある意味、「伝統的な家族観」は全否定が当然であり、人権尊重の視点から「性的多様性受容」を全く疑っていない。
「伝統的な家族観」重視派からすれば、これはそもそもの前提が違うように見える。
(つづく)
朝日・東京:自民党は性的多様性受容を本気で進めろ
毎日:杉田氏は公序良俗に反する。自民党は空々しい。
日経:杉田氏の認識は誤っている
(読売・産経は当該社説なし)
自民党の杉田議員の小論から始まった直近のLGBTQ問題。
在京6紙では反応がハッキリと別れてしまった。
毎日は社説3本、朝日2本、東京1本、日経1本、それに対して読売・産経は0。
バランスが良くないので社説を読むシリーズでは取り上げてこなかったが、どうも関心の高い人が多いいようだ。
わたしはこの問題については、明確に反対の立ち位置であり、世間一般のあり方と違う。
議論をよびそうだが、本件を取り上げた4紙について読んでいこう。
LGBT 自民の認識が問われる(朝日7/25)
異性のカップルであっても、子どもを産むか産まないかは、個人の選択である。それを「生産性」という観点で評価する感覚にぞっとする。自民党はもともと伝統的な家族観を重んじる議員が多い。(杉田氏を擁護する発言)こちらが自民党の地金ではないかと疑う。
少数者も受け入れ、多様な社会を実現する気が本当にあるのか。問われているのは、一所属議員だけでなく、自民党全体の認識である。
LGBT 自民の本気度を疑う(朝日8/4)
今回の党見解は、一昨年の参院選と昨年の衆院選の公約に掲げた「性的指向・性自認に関する正しい理解の増進を目的とした議員立法の制定」に取り組んでいることを強調している。しかし、法案づくりは足踏みを続けているのが実情だ。「性的な多様性を受容する社会の実現」を目指しているというなら、まずは党内をまとめ、議員立法を提出したらどうか。それができないとすれば、党の公約も見解も、うわべだけの言葉と言わざるをえない。
↑
朝日の社説は、杉田議員の小論が公表された直後と、自民党による見解発表があった後の2本。
杉田氏の見解を厳しく指弾すると同時に、自民党としてはどう考えるのか問うたのが1本目。
2本目は自民党が「性的な多様性を受容する社会の実現」を目指しているのなら、議員立法を提出すべきと勧めている。
ある意味、「伝統的な家族観」は全否定が当然であり、人権尊重の視点から「性的多様性受容」を全く疑っていない。
「伝統的な家族観」重視派からすれば、これはそもそもの前提が違うように見える。
(つづく)
在京4紙社説を読む ~ LGBTQ問題 ~ 3-2
杉田水脈議員の差別思考 国民の代表とは呼べない(毎日7/25)
性的指向や障害によって人は差別されてはならない。先進民主主義国に共通する社会規範と言ってよい。そもそも、子供を持つかどうかで人の価値を測り、「生産性」という経済の尺度で線引きするなど、許されることではない。特定の少数者や弱者の人権を侵害するヘイトスピーチの類いであり、ナチスの優生思想にもつながりかねない。明らかに公序良俗に反する。杉田氏の言動を放置してきた自民党の責任は重い。同時に、杉田氏の寄稿を掲載した出版社の対応にも問題があるのではないか。
自民党が杉田議員を「指導」 形だけ取り繕う空々しさ(毎日8/4)
(杉田氏の)寄稿内容は特定の少数者や弱者の人権をあからさまに侵害するヘイトスピーチの類いであり、理解不足などというレベルの話ではない。
一連の動きからくみ取れるのは、自民党内の人権感度の鈍さではないか。多様性を尊重する世界的な潮流から取り残されているように思えてならない。(自民党の見解は)批判をかわそうと形だけ取り繕うから、余計に空々しく聞こえる。
偏見が消えない社会 誰も排除されないために(毎日8/6)
障害者や少数者に厳しい視線を向け、排除しようとする。そんな空気が社会に暗く広がっている。かつての優生思想が、過度に自己責任を求める競争社会の中で再び姿を現しているかのようだ。多様な価値観と深い洞察をもって社会を考えることが、優生思想の広がりを防ぐことにつながる。弱者や少数者への偏見は社会に不安と息苦しさをもたらすだけだ。
↑
毎日は3本も社説で取り上げている。
問題発覚直後、自民党による見解発表時、そして他の障害者差別も含めた自己責任・競争社会批判の3本。
全体としては、朝日よりさらに厳しくなっている。
1本目では杉田氏の見解は公序良俗に反すると主張し、自民党はおろか、出版社にまで責任を問うている。
2本目でも自民党の対応を「空々しい」と表現し、追及の手を緩めていない。
3本目は、やや抽象的な論調になっている。
LGBTQの権利擁護という点では、朝日同様全くブレていないが、障害者差別も同一視しているようなところは、猪野先生から見て「批判としてはずれているのでは」と疑問符がつくかもしれない。
(つづく)
性的指向や障害によって人は差別されてはならない。先進民主主義国に共通する社会規範と言ってよい。そもそも、子供を持つかどうかで人の価値を測り、「生産性」という経済の尺度で線引きするなど、許されることではない。特定の少数者や弱者の人権を侵害するヘイトスピーチの類いであり、ナチスの優生思想にもつながりかねない。明らかに公序良俗に反する。杉田氏の言動を放置してきた自民党の責任は重い。同時に、杉田氏の寄稿を掲載した出版社の対応にも問題があるのではないか。
自民党が杉田議員を「指導」 形だけ取り繕う空々しさ(毎日8/4)
(杉田氏の)寄稿内容は特定の少数者や弱者の人権をあからさまに侵害するヘイトスピーチの類いであり、理解不足などというレベルの話ではない。
一連の動きからくみ取れるのは、自民党内の人権感度の鈍さではないか。多様性を尊重する世界的な潮流から取り残されているように思えてならない。(自民党の見解は)批判をかわそうと形だけ取り繕うから、余計に空々しく聞こえる。
偏見が消えない社会 誰も排除されないために(毎日8/6)
障害者や少数者に厳しい視線を向け、排除しようとする。そんな空気が社会に暗く広がっている。かつての優生思想が、過度に自己責任を求める競争社会の中で再び姿を現しているかのようだ。多様な価値観と深い洞察をもって社会を考えることが、優生思想の広がりを防ぐことにつながる。弱者や少数者への偏見は社会に不安と息苦しさをもたらすだけだ。
↑
毎日は3本も社説で取り上げている。
問題発覚直後、自民党による見解発表時、そして他の障害者差別も含めた自己責任・競争社会批判の3本。
全体としては、朝日よりさらに厳しくなっている。
1本目では杉田氏の見解は公序良俗に反すると主張し、自民党はおろか、出版社にまで責任を問うている。
2本目でも自民党の対応を「空々しい」と表現し、追及の手を緩めていない。
3本目は、やや抽象的な論調になっている。
LGBTQの権利擁護という点では、朝日同様全くブレていないが、障害者差別も同一視しているようなところは、猪野先生から見て「批判としてはずれているのでは」と疑問符がつくかもしれない。
(つづく)
在京4紙社説を読む ~ LGBTQ問題 ~ 3-3
LGBT施策 自民は真剣に取り組め(東京8/9)
「生産性」によって人間の価値をはかるなど、人権侵害の差別的発想であることは言をまたない。(今回の自民党の対応は)具体的な処分もなく「問題としました」と、形だけ取り繕ったにすぎないのではないか。
自民党は、直近の参院選、衆院選で、LGBTへの理解増進法の議員立法の制定を公約しているが、議員個々の人権感覚は鈍いままではないのか。今回の党見解では、そうした公約を基に「性的な多様性を受容する社会の実現」を目指すと強調した。ならば、議員立法の実現に向けて具体的な議論を急ぐのが筋だ。
多様な性に理解を深めよう(日経8/6)
性的少数者への理解はまだ途上だ。いじめによる不登校、自傷や自殺未遂経験者の割合が高いという調査がある。発達段階に応じ、教育現場で正しい知識を学ぶ機会を設けること、ハラスメントの防止や、誰もが使いやすいトイレの整備など、課題は多い。
自民党の杉田水脈衆院議員が、性的少数者のカップルについて、「彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がないのです」などと月刊誌に寄稿した。明らかに誤った認識である。
↑
東京の社説は、ほぼ朝日の2本目の社説と重なる。
日経は、お茶の水女子大学がトランスジェンダーの学生を受け入れる話、国際基督教大学・早稲田大学での性的少数者への配慮の話しなどがある中に、杉田議員の寄稿を取り上げ、「明らかに誤った認識」と一言断じている。
自民党に対する批判は全くない。保守系の新聞としてはこれぐらいが限度なのだろうか。
以上、LGBTQ問題について、在京4紙の社説を読んできた。
ここで気になるのが、読売・産経の保守系2紙の沈黙。
他紙がここまで言及しているということは、この2紙も全く考えていないということはないと思う。
しかし、この問題ももうそろそろ落ち着き始めており、これから社説で取り上げることは考えづらい。
(産経は7/13付主張でお茶大へのトランスジェンダー学生の入学問題を取り上げているが、杉田議員の件には一言も触れていない。)
要は、まともに向き合うと進歩系3紙のような自民党批判につながりかねず、読売・産経の2紙は「華麗にスルー」するほうが得策と判断したのだろう。
ある意味、この問題は「こうなるともう勝てない」と私がコメントしたように、進歩系3紙の見解が濃淡はあるにしてもデファクトであり、杉田氏に同情しようものなら、ネオナチ・KKKと同様のレイシストとよばれても仕方のない段階にきているのかもしれない。
わたし個人は杉田氏に同情は全くしない。
杉田氏のような考え方でLGBTQ問題に相対しているわけではない。
同性愛に対して否定的であるという表向きは同じように見えるが、よって立つ根本が違うので、向き合い方も着地点も異なると考える。
だが、・・・
【在京4紙社説を読む ~ LGBTQ問題 ~:完】
「生産性」によって人間の価値をはかるなど、人権侵害の差別的発想であることは言をまたない。(今回の自民党の対応は)具体的な処分もなく「問題としました」と、形だけ取り繕ったにすぎないのではないか。
自民党は、直近の参院選、衆院選で、LGBTへの理解増進法の議員立法の制定を公約しているが、議員個々の人権感覚は鈍いままではないのか。今回の党見解では、そうした公約を基に「性的な多様性を受容する社会の実現」を目指すと強調した。ならば、議員立法の実現に向けて具体的な議論を急ぐのが筋だ。
多様な性に理解を深めよう(日経8/6)
性的少数者への理解はまだ途上だ。いじめによる不登校、自傷や自殺未遂経験者の割合が高いという調査がある。発達段階に応じ、教育現場で正しい知識を学ぶ機会を設けること、ハラスメントの防止や、誰もが使いやすいトイレの整備など、課題は多い。
自民党の杉田水脈衆院議員が、性的少数者のカップルについて、「彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がないのです」などと月刊誌に寄稿した。明らかに誤った認識である。
↑
東京の社説は、ほぼ朝日の2本目の社説と重なる。
日経は、お茶の水女子大学がトランスジェンダーの学生を受け入れる話、国際基督教大学・早稲田大学での性的少数者への配慮の話しなどがある中に、杉田議員の寄稿を取り上げ、「明らかに誤った認識」と一言断じている。
自民党に対する批判は全くない。保守系の新聞としてはこれぐらいが限度なのだろうか。
以上、LGBTQ問題について、在京4紙の社説を読んできた。
ここで気になるのが、読売・産経の保守系2紙の沈黙。
他紙がここまで言及しているということは、この2紙も全く考えていないということはないと思う。
しかし、この問題ももうそろそろ落ち着き始めており、これから社説で取り上げることは考えづらい。
(産経は7/13付主張でお茶大へのトランスジェンダー学生の入学問題を取り上げているが、杉田議員の件には一言も触れていない。)
要は、まともに向き合うと進歩系3紙のような自民党批判につながりかねず、読売・産経の2紙は「華麗にスルー」するほうが得策と判断したのだろう。
ある意味、この問題は「こうなるともう勝てない」と私がコメントしたように、進歩系3紙の見解が濃淡はあるにしてもデファクトであり、杉田氏に同情しようものなら、ネオナチ・KKKと同様のレイシストとよばれても仕方のない段階にきているのかもしれない。
わたし個人は杉田氏に同情は全くしない。
杉田氏のような考え方でLGBTQ問題に相対しているわけではない。
同性愛に対して否定的であるという表向きは同じように見えるが、よって立つ根本が違うので、向き合い方も着地点も異なると考える。
だが、・・・
【在京4紙社説を読む ~ LGBTQ問題 ~:完】
マンハッタン宣言
先般の社説を読むシリーズでちょっと気になる部分がある。
>さまざまな性的指向を認めれば、「兄弟婚を認めろ、親子婚を認めろ、それどころかペット婚や、機械と結婚させろという声も出てくるかもしれません」という主張に至っては、噴飯物というしかない。(朝日新聞7月25日付社説)
この部分は猪野先生も記事本文で取り上げている。
>すごいなと思うのが多様性を受け入れて同性婚を認めたら、兄弟婚、親子婚を認めろとか、ペット婚や機械と結婚させろと、「例外」で歯止めが利かなくなるという主張です。
>(過去に日本で異母兄弟間で結婚が行われたことを上げて)これ自体は社会の中の合意の問題です。この場合は同性であることは前提としていませんし、その意味ではLGBTの問題とは全く関係のない視点のものであり、例え話にしても全くずれてしまっています。
↑
実を言うとここで思い出したのが「マンハッタン宣言」
マンハッタン宣言は、2009年にアメリカのプロテスタント(福音派)・聖公会・カトリック・オーソドックスの指導者が、同性婚・中絶・安楽死などに反対し、すべてのキリスト者に「市民的不服従」を呼びかけたドクトリン。
この中に同性婚を認めることは、一夫多妻制や近親婚を認めることにつながるとの表現がある。
ある意味、朝日新聞が「噴飯物」、猪野先生が「全くずれている」と主張している点について、「マンハッタン宣言」の起草者150名は、「いや、その点は杉田議員の意見に一理ある」と賛同しているようなものだと思う。
この「歯止めが利かなくなるという主張」は、保守的なキリスト教会では一般的だと思ってもよい。
と言うのも、聖書自体に、同性愛と並べて、近親姦・獣姦を「忌み嫌うべきもの」と並列して記述している箇所がある。
(一夫多妻制は同列ではないが、神さまが結婚を制定した意味から言えば一夫一婦制が正しいとされる。)
私は前コメントにあるように杉田議員には全く共感しないが、このように部分的には「一理ある」と思える箇所がないわけではない。
<参考サイト・記事>
マンハッタン宣言(ウィキペディア)
https://ja.wikipedia.org/wiki/マンハッタン宣言
「マンハッタン宣言」米キリスト教指導者150人共同署名(クリスチャントゥデイ2009年11月26日)
https://www.christiantoday.co.jp/articles/4461/20091126/news.htm
米キリスト教指導者、同性婚反対で共同宣言(クリスチャントゥデイ2009年11月23日)
https://www.christiantoday.co.jp/articles/4444/20091123/news.htm
>さまざまな性的指向を認めれば、「兄弟婚を認めろ、親子婚を認めろ、それどころかペット婚や、機械と結婚させろという声も出てくるかもしれません」という主張に至っては、噴飯物というしかない。(朝日新聞7月25日付社説)
この部分は猪野先生も記事本文で取り上げている。
>すごいなと思うのが多様性を受け入れて同性婚を認めたら、兄弟婚、親子婚を認めろとか、ペット婚や機械と結婚させろと、「例外」で歯止めが利かなくなるという主張です。
>(過去に日本で異母兄弟間で結婚が行われたことを上げて)これ自体は社会の中の合意の問題です。この場合は同性であることは前提としていませんし、その意味ではLGBTの問題とは全く関係のない視点のものであり、例え話にしても全くずれてしまっています。
↑
実を言うとここで思い出したのが「マンハッタン宣言」
マンハッタン宣言は、2009年にアメリカのプロテスタント(福音派)・聖公会・カトリック・オーソドックスの指導者が、同性婚・中絶・安楽死などに反対し、すべてのキリスト者に「市民的不服従」を呼びかけたドクトリン。
この中に同性婚を認めることは、一夫多妻制や近親婚を認めることにつながるとの表現がある。
ある意味、朝日新聞が「噴飯物」、猪野先生が「全くずれている」と主張している点について、「マンハッタン宣言」の起草者150名は、「いや、その点は杉田議員の意見に一理ある」と賛同しているようなものだと思う。
この「歯止めが利かなくなるという主張」は、保守的なキリスト教会では一般的だと思ってもよい。
と言うのも、聖書自体に、同性愛と並べて、近親姦・獣姦を「忌み嫌うべきもの」と並列して記述している箇所がある。
(一夫多妻制は同列ではないが、神さまが結婚を制定した意味から言えば一夫一婦制が正しいとされる。)
私は前コメントにあるように杉田議員には全く共感しないが、このように部分的には「一理ある」と思える箇所がないわけではない。
<参考サイト・記事>
マンハッタン宣言(ウィキペディア)
https://ja.wikipedia.org/wiki/マンハッタン宣言
「マンハッタン宣言」米キリスト教指導者150人共同署名(クリスチャントゥデイ2009年11月26日)
https://www.christiantoday.co.jp/articles/4461/20091126/news.htm
米キリスト教指導者、同性婚反対で共同宣言(クリスチャントゥデイ2009年11月23日)
https://www.christiantoday.co.jp/articles/4444/20091123/news.htm
No title
2018年8月1日
自由民主党
わが党のLGBTに関する政策については、「性的指向・性自認に関する特命委員会」において議論され、平成28年5月、「性的指向・性自認の多様なあり方を受容する社会を目指すためのわが党の基本的な考え方」が取りまとめられ、同年7月の参議院選挙及び昨年の衆議院総選挙の公約に明記されたところです。わが党は、公約に掲げたように性的な多様性を受容する社会の実現を目指し、性的指向・性自認に関する正しい理解の増進を目的とした議員立法の制定に取り組んでいます。
今回の杉田水脈議員の寄稿文に関しては、個人的な意見とは言え、、≪問題への理解不足≫と関係者への配慮を欠いた表現があることも事実であり、本人には今後、十分に注意するよう指導したところです。
わが党は、今後ともこの課題について、各国の法制度等を調査研究しつつ、真摯かつ慎重に議論を進め、議員立法の制定を目指していく所存です。
皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
杉田氏は、
性的志向LGBT(先天性障害)を
性的嗜好(後天的好み)と誤解?しているのでは??
自由民主党
わが党のLGBTに関する政策については、「性的指向・性自認に関する特命委員会」において議論され、平成28年5月、「性的指向・性自認の多様なあり方を受容する社会を目指すためのわが党の基本的な考え方」が取りまとめられ、同年7月の参議院選挙及び昨年の衆議院総選挙の公約に明記されたところです。わが党は、公約に掲げたように性的な多様性を受容する社会の実現を目指し、性的指向・性自認に関する正しい理解の増進を目的とした議員立法の制定に取り組んでいます。
今回の杉田水脈議員の寄稿文に関しては、個人的な意見とは言え、、≪問題への理解不足≫と関係者への配慮を欠いた表現があることも事実であり、本人には今後、十分に注意するよう指導したところです。
わが党は、今後ともこの課題について、各国の法制度等を調査研究しつつ、真摯かつ慎重に議論を進め、議員立法の制定を目指していく所存です。
皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
杉田氏は、
性的志向LGBT(先天性障害)を
性的嗜好(後天的好み)と誤解?しているのでは??
No title
杉田議員は寄稿で、
「LGBは、性的嗜好の話です。以前にも書いたことがありますが、私は中高一貫の女子高で、まわりに男性がいませんでした。女子高では、同級生や先輩といった女性が疑似恋愛の対象になります。ただ、それは一過性のもので、成長するにつれ、みんな男性と恋愛して、普通に結婚していきました。マスメディアが『多様性の時代だから、女性(男性)が女性(男性)を好きになっても当然』と報道することがいいことなのかどうか」「『常識』や『普通であること』を見失っていく社会は、『秩序』がなくなり、いずれ崩壊していくことにもなりかねません。私は日本をそうした社会にしたくありません」
などと主張していた。
「LGBは、性的嗜好の話です。以前にも書いたことがありますが、私は中高一貫の女子高で、まわりに男性がいませんでした。女子高では、同級生や先輩といった女性が疑似恋愛の対象になります。ただ、それは一過性のもので、成長するにつれ、みんな男性と恋愛して、普通に結婚していきました。マスメディアが『多様性の時代だから、女性(男性)が女性(男性)を好きになっても当然』と報道することがいいことなのかどうか」「『常識』や『普通であること』を見失っていく社会は、『秩序』がなくなり、いずれ崩壊していくことにもなりかねません。私は日本をそうした社会にしたくありません」
などと主張していた。
No title
自民党の議員がLGBTへの無理解を示し、また批判が相次いでいる。
谷川とむ衆院議員(42)は7月29日、「千原ジュニアのキング・オブ・ディベート」(Abema TV)に出演し、”同性愛は趣味””同性婚を認める法律を作る必要はない”と発言したのだ。
”無知”が自民党を席巻しているのかしら??
自民党総裁は、けじめをつけるために、除名処分が必要ですね。
自縄自縛??になりかねない。
谷川とむ衆院議員(42)は7月29日、「千原ジュニアのキング・オブ・ディベート」(Abema TV)に出演し、”同性愛は趣味””同性婚を認める法律を作る必要はない”と発言したのだ。
”無知”が自民党を席巻しているのかしら??
自民党総裁は、けじめをつけるために、除名処分が必要ですね。
自縄自縛??になりかねない。
No title
>自民党総裁は、けじめをつけるために、除名処分が必要ですね。
その必要はないでしょう。
日本は高齢化社会。LGBTに対して理解する国民は少数です。
自民党の支持率に影響するなら除名や離島の動きがあるはずで、同和や在日や日医などのマイノリティに加担するとろくなことにならないのは歴史が証明しています。
その必要はないでしょう。
日本は高齢化社会。LGBTに対して理解する国民は少数です。
自民党の支持率に影響するなら除名や離島の動きがあるはずで、同和や在日や日医などのマイノリティに加担するとろくなことにならないのは歴史が証明しています。
No title
イーグルとコヨーテ さん
*高齢化社会。LGBTに対して理解する国民は少数です。
51歳の女性議員と42歳の男性議員が無知をさらけ出しているわけで、
指導的立場の幹部が、基本的人権思想に不案内で、
両者に容認・遠慮するような政党では行く末が知れていますね。
外交の安倍で鳴らしていると自認しているようですが、
相手国は、基本的人権思想なき政治家を軽視又は蔑視するでしょうね。
*高齢化社会。LGBTに対して理解する国民は少数です。
51歳の女性議員と42歳の男性議員が無知をさらけ出しているわけで、
指導的立場の幹部が、基本的人権思想に不案内で、
両者に容認・遠慮するような政党では行く末が知れていますね。
外交の安倍で鳴らしていると自認しているようですが、
相手国は、基本的人権思想なき政治家を軽視又は蔑視するでしょうね。
再読愚考:マンハッタン宣言 再考 3-1
>LGBTの方々が異様なものを見るような目で、気持ち悪いとかいうように言われたり、好奇な目で見られたりと社会の中で偏見をもたれ、居場所がないという状況に置かれていることはどう考えても社会常識ではないでしょうか。
↑
そうですなあ。セクシャルマイノリティーの人々から見れば、間違いなくなごやんは偏見を持っている人間の一人であり、このブログのコメント欄を見ても、必ずしも理解者が多数派とは言い難い。
<なごやんのコメント>
自民党なら、過去の憲法改正草案にあるように「伝統的な家族のあり方を大事にします」と主張するのが当たり前だと思っていた。
↑
この「伝統的な家族のあり方」→自由意思により婚姻した男女、および未婚の子女による家族をアメリカのキリスト教会では「ナチュラルファミリー」と呼ぶ場合がある。
これはこの形式に当てはまらない家庭が増えすぎてしまったがゆえに、わざわざこんな言い方をするようになってしまった。
<なごやんのコメント>
アメリカ在住の友人にこのLGBTQ問題について聞いたところ、「これはもう決着した問題だ」と言われたことがある。LGBTQ問題とはアメリカでは「21世紀の公民権問題」だそうだ。こうなるともう勝てない。
↑
この友人はクリスチャンではない。わたしが疑問を呈したところ、「いまだに日本ではこの程度のことが議論になるのか?」とやや呆れられた。
しかしながら、そのアメリカではキリスト教福音派に媚びを売るトランプ氏が保守派の最高裁判事を任命したことで、法的などんでん返しが起きるのではという事態になっている。
中絶の非合法化、同性婚の否定ということもありえない話しではない。
なお、コメントにあるハーヴェイ・ミルク氏は、アメリカではじめてゲイであることを公表して当選した元サンフランシスコ市議会議員。
<追記>
米政権、胎児組織使う研究打ち切りへ 中絶反対派配慮か(朝日6/7)
https://digital.asahi.com/articles/ASM6725L9M67UHBI006.html?rm=419
↑
最近、トランプ政権が胎児組織を使う公的研究を打ち切るとの報道がなされた。これなどもキリスト教福音派に阿った政策。「受胎から自然死するまで、命の尊厳を促進するのが、トランプ政権の最優先事項だ」とのこと。
イスラエルの横暴を黙認し、イラン核合意から離脱、地球温暖化にもそっぽを向くトランプ政権の言うことなのかとも思うが、これはこれでありなのだろう。
<体制派さんのコメント>
LGB問題で皆様が勘違いしているのは、彼らは非常に身近な存在で、しかも放置していればバイ菌と同じく増殖するという事です。
↑
セクシャルマイノリティーは通説によれば全人口の5~7%。20人に1人以上と言うことは、40人学級の小中学校の教室に2人はいる計算になる。たしかに「非常に身近な存在」だといえる。
ただ、「(LGBは)放置していればバイ菌と同じく増殖する」というのは、いくらなんでもダメだろう。猪野先生が記事本文で言っていたLGBTに対する偏見を社会常識と指摘したことの正しさをみごとに証明してしまっている。
また、この言い回しは「人を人として扱う」というなごやんのポリシーに全面的に反する。体制派さんのコメントでは、LGBは、まるで「ゾンビ」のようなモンスターではないか。
(つづく)
↑
そうですなあ。セクシャルマイノリティーの人々から見れば、間違いなくなごやんは偏見を持っている人間の一人であり、このブログのコメント欄を見ても、必ずしも理解者が多数派とは言い難い。
<なごやんのコメント>
自民党なら、過去の憲法改正草案にあるように「伝統的な家族のあり方を大事にします」と主張するのが当たり前だと思っていた。
↑
この「伝統的な家族のあり方」→自由意思により婚姻した男女、および未婚の子女による家族をアメリカのキリスト教会では「ナチュラルファミリー」と呼ぶ場合がある。
これはこの形式に当てはまらない家庭が増えすぎてしまったがゆえに、わざわざこんな言い方をするようになってしまった。
<なごやんのコメント>
アメリカ在住の友人にこのLGBTQ問題について聞いたところ、「これはもう決着した問題だ」と言われたことがある。LGBTQ問題とはアメリカでは「21世紀の公民権問題」だそうだ。こうなるともう勝てない。
↑
この友人はクリスチャンではない。わたしが疑問を呈したところ、「いまだに日本ではこの程度のことが議論になるのか?」とやや呆れられた。
しかしながら、そのアメリカではキリスト教福音派に媚びを売るトランプ氏が保守派の最高裁判事を任命したことで、法的などんでん返しが起きるのではという事態になっている。
中絶の非合法化、同性婚の否定ということもありえない話しではない。
なお、コメントにあるハーヴェイ・ミルク氏は、アメリカではじめてゲイであることを公表して当選した元サンフランシスコ市議会議員。
<追記>
米政権、胎児組織使う研究打ち切りへ 中絶反対派配慮か(朝日6/7)
https://digital.asahi.com/articles/ASM6725L9M67UHBI006.html?rm=419
↑
最近、トランプ政権が胎児組織を使う公的研究を打ち切るとの報道がなされた。これなどもキリスト教福音派に阿った政策。「受胎から自然死するまで、命の尊厳を促進するのが、トランプ政権の最優先事項だ」とのこと。
イスラエルの横暴を黙認し、イラン核合意から離脱、地球温暖化にもそっぽを向くトランプ政権の言うことなのかとも思うが、これはこれでありなのだろう。
<体制派さんのコメント>
LGB問題で皆様が勘違いしているのは、彼らは非常に身近な存在で、しかも放置していればバイ菌と同じく増殖するという事です。
↑
セクシャルマイノリティーは通説によれば全人口の5~7%。20人に1人以上と言うことは、40人学級の小中学校の教室に2人はいる計算になる。たしかに「非常に身近な存在」だといえる。
ただ、「(LGBは)放置していればバイ菌と同じく増殖する」というのは、いくらなんでもダメだろう。猪野先生が記事本文で言っていたLGBTに対する偏見を社会常識と指摘したことの正しさをみごとに証明してしまっている。
また、この言い回しは「人を人として扱う」というなごやんのポリシーに全面的に反する。体制派さんのコメントでは、LGBは、まるで「ゾンビ」のようなモンスターではないか。
(つづく)
再読愚考:マンハッタン宣言 再考 3-2
<体制派さんのコメント>
最近は大阪でも、ゲイマッサージ店なども多くなってきましたが・・・
その怖さ(キモさ)を知らないだけです。無知ですね。
まさに、フィールドワークのなさ、ここに極まれりです。
↑
性風俗の実態となると、体制派さんのほうが圧倒的に詳しいだろう。それは認める。
ただ、LGBTQである個人を性のみの視点で語るのはどうか。まるで新宿歌舞伎町だけを訪問して「日本って、エロエロのウタマロの国なんだぜぇ!」とわかった風な口をきく外国人のように思える。また、ダリの「セックスアピールの亡霊」を見ているような過剰感がある。
<なごやんのコメント>
マンハッタン宣言は、2009年にアメリカのプロテスタント(福音派)・聖公会・カトリック・オーソドックスの指導者が、同性婚・中絶・安楽死などに反対し、すべてのキリスト者に「市民的不服従」を呼びかけたドクトリン。この中に同性婚を認めることは、一夫多妻制や近親婚を認めることにつながるとの表現がある。
↑
朝日新聞が「噴飯物」、猪野先生が「全くずれている」と主張する兄弟婚、親子婚、ペット婚、機械婚など、たしかに私も荒唐無稽のように思える。
しかしながら、猪野先生が子供のころ、同性同士の結婚が現実にありえるなど想像できただろうか?40年~50年後には、今では全く考えもつかなかった結婚形態がありうるのかもしれない。
また、そこまで突飛ではなくとも、一夫多妻制なら、世界中に現に存在し、日本でも本妻・妾といった形だが昔も今もある。
キリスト教には一夫一婦制であるべき根拠がある。
しかし、宗教抜きの民主主義には一夫一婦制である明確な理由付けはあるのだろうか?
両性の平等?イヤ、その当時者同士(男性1人+女性複数、あるいは女性1人+男性複数、男性だけ、女性だけ複数もある?)すべてが同意の上、「幸福追求権」を主張したらどうなるのか。
「神さまのいない世界」では、結局、「人間の幸せ」が最上の価値となり、「やりたいことをやる」ことになる。
<イーグルさんのコメント>
日本は高齢化社会。LGBTに対して理解する国民は少数です。
↑
それはどうかな。
「本人同士が好きあっているなら、それでいいじゃないか。誰に迷惑をかけているわけでもないし。」となる可能性のほうが高いとわたしは見ている。
<参考コメント>
再読愚考:主の忌み嫌われるおぞましい行為<2018/08/06(06:27)>
http://inotoru.blog.fc2.com/blog-entry-2319.html
(つづく)
最近は大阪でも、ゲイマッサージ店なども多くなってきましたが・・・
その怖さ(キモさ)を知らないだけです。無知ですね。
まさに、フィールドワークのなさ、ここに極まれりです。
↑
性風俗の実態となると、体制派さんのほうが圧倒的に詳しいだろう。それは認める。
ただ、LGBTQである個人を性のみの視点で語るのはどうか。まるで新宿歌舞伎町だけを訪問して「日本って、エロエロのウタマロの国なんだぜぇ!」とわかった風な口をきく外国人のように思える。また、ダリの「セックスアピールの亡霊」を見ているような過剰感がある。
<なごやんのコメント>
マンハッタン宣言は、2009年にアメリカのプロテスタント(福音派)・聖公会・カトリック・オーソドックスの指導者が、同性婚・中絶・安楽死などに反対し、すべてのキリスト者に「市民的不服従」を呼びかけたドクトリン。この中に同性婚を認めることは、一夫多妻制や近親婚を認めることにつながるとの表現がある。
↑
朝日新聞が「噴飯物」、猪野先生が「全くずれている」と主張する兄弟婚、親子婚、ペット婚、機械婚など、たしかに私も荒唐無稽のように思える。
しかしながら、猪野先生が子供のころ、同性同士の結婚が現実にありえるなど想像できただろうか?40年~50年後には、今では全く考えもつかなかった結婚形態がありうるのかもしれない。
また、そこまで突飛ではなくとも、一夫多妻制なら、世界中に現に存在し、日本でも本妻・妾といった形だが昔も今もある。
キリスト教には一夫一婦制であるべき根拠がある。
しかし、宗教抜きの民主主義には一夫一婦制である明確な理由付けはあるのだろうか?
両性の平等?イヤ、その当時者同士(男性1人+女性複数、あるいは女性1人+男性複数、男性だけ、女性だけ複数もある?)すべてが同意の上、「幸福追求権」を主張したらどうなるのか。
「神さまのいない世界」では、結局、「人間の幸せ」が最上の価値となり、「やりたいことをやる」ことになる。
<イーグルさんのコメント>
日本は高齢化社会。LGBTに対して理解する国民は少数です。
↑
それはどうかな。
「本人同士が好きあっているなら、それでいいじゃないか。誰に迷惑をかけているわけでもないし。」となる可能性のほうが高いとわたしは見ている。
<参考コメント>
再読愚考:主の忌み嫌われるおぞましい行為<2018/08/06(06:27)>
http://inotoru.blog.fc2.com/blog-entry-2319.html
(つづく)
再読愚考:マンハッタン宣言 再考 3-3
ここで一度、視点をLGBTQの当時者およびアライの視点に切り替える。
セクシャルマイノリティーに対する偏見について、その根拠を体制派さんは「フィールドワーク(=自分の経験)」に持ってきている。なごやんは「宗教(=聖書)」を基準にしている。どちらがより「悪質」か?
わたしは、なごやんのほうが「悪質」だと思う。
というのは、LGBTQの当時者およびアライからすれば、体制派さんは性的少数者について「無知」なだけであり、世間一般と同様、LGBTQの現実を啓蒙していけば考え方を改める可能性がある。
ところがなごやんは宗教を根拠にしているため、いくら現実を見せても変化しない。
キリスト教を棄教させるか、聖書の解釈を変更させるかしないと無理。
これはかなり面倒なこと。しかもそんな人間が億単位で世界中におり、活発に活動しているわけだから、ウザイことこのうえない。
もう実質的には死文化したビクトリア朝時代のソドミー法を持ち出して、途上国での同性婚に対する否定圧力を強化するなど、こんなエグイことを実行するのはキリスト教福音派ぐらいしかいないだろう。
<追記>
マンハッタン宣言にはキリスト者が反対すべきことの一つとして「安楽死」を上げている。
私も同様に反対だが、最近、NHKのドキュメンタリーを観て、いろいろと考えている。
また、猪野先生の記事についた弁護士さんのコメントのリンク先を読んで、危機感を持ったりしている。
「安楽死は基本的人権の一つである。尊厳死を認めないのは憲法違反。」
そういった議論がそのうち起こらないだろうか?
<参考サイト・コメント>
「彼女は安楽死を選んだ」(NHKスペシャル)
https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20190602
弁護士さんのコメント<2019/06/05(19:07)>
http://inotoru.blog.fc2.com/blog-entry-4057.html
【再読愚考:マンハッタン宣言 再考:完】
セクシャルマイノリティーに対する偏見について、その根拠を体制派さんは「フィールドワーク(=自分の経験)」に持ってきている。なごやんは「宗教(=聖書)」を基準にしている。どちらがより「悪質」か?
わたしは、なごやんのほうが「悪質」だと思う。
というのは、LGBTQの当時者およびアライからすれば、体制派さんは性的少数者について「無知」なだけであり、世間一般と同様、LGBTQの現実を啓蒙していけば考え方を改める可能性がある。
ところがなごやんは宗教を根拠にしているため、いくら現実を見せても変化しない。
キリスト教を棄教させるか、聖書の解釈を変更させるかしないと無理。
これはかなり面倒なこと。しかもそんな人間が億単位で世界中におり、活発に活動しているわけだから、ウザイことこのうえない。
もう実質的には死文化したビクトリア朝時代のソドミー法を持ち出して、途上国での同性婚に対する否定圧力を強化するなど、こんなエグイことを実行するのはキリスト教福音派ぐらいしかいないだろう。
<追記>
マンハッタン宣言にはキリスト者が反対すべきことの一つとして「安楽死」を上げている。
私も同様に反対だが、最近、NHKのドキュメンタリーを観て、いろいろと考えている。
また、猪野先生の記事についた弁護士さんのコメントのリンク先を読んで、危機感を持ったりしている。
「安楽死は基本的人権の一つである。尊厳死を認めないのは憲法違反。」
そういった議論がそのうち起こらないだろうか?
<参考サイト・コメント>
「彼女は安楽死を選んだ」(NHKスペシャル)
https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20190602
弁護士さんのコメント<2019/06/05(19:07)>
http://inotoru.blog.fc2.com/blog-entry-4057.html
【再読愚考:マンハッタン宣言 再考:完】