小4女児の命が守れなかったのは情報共有がなかったから? 一時保護をなし崩し的にないことにしたからですよ 求められるのは責任の所在の明確化
- 2019/02/16
- 23:13
小4女児の虐待死事件では、再発防止のために児相、学校、警察の情報共有が大事だということが言われていますが、本当にそうでしょうか。
最近でも目黒区で起きた5歳児に対する虐待死でも諸機関の情報の共有、連携が言われていました。
しかし、そんなレベルの話ではないでしょう。小4女児が死に至った一番の原因は、野田市の児相が一時保護をしておきながら、父親の恫喝などに屈して一時保護をなし崩し的に「解除」してしまったことが原因であって、これは情報供給の問題でもなんでもありません。
目黒区の5歳女児の虐待死も香川の丸亀の児相の対応の不十分さの問題でした。当初は、連携が足りないとか、品川の児相が叩かれていましたが(品川の児相が情報を共有していたら、もっと動いていたかもしれません。)、一番の問題は丸亀の児相の対応のまずさでした。
「目黒女児虐待死 厚労省専門委員会による報告書 香川の児相対応を問題視」
確かに情報共有の手段を制度化することは大事です。
学校が長期欠席になっていることの情報を共有するための手段が制度化していたら、もしかしたら一時保護「解除」後も何とかなっていたかもしれません。
もっとも情報の共有化が具体的にどのようなことを意味するのかもよくわからないんです。警察が個別の職員が幼児、児童の担当を受け持つなんていうことは無理だろうし、虐待があるかもと疑われるというだけで(痕跡もない段階でという意味です。例えば学校の長期欠席というだけで)警察が捜査を開始するというのは難しいでしょう。
それ故にDV情報と合わせて共有すべきだという提言はこの意味では非常に有益です。DV加害者は容疑者でもありますし、子に対する虐待も同時に行われることも多いからです。
DV情報とも共有しよう

もっとも、こうした情報の共有は情報を投げたからね、後はよろしく的な意味合いに陥ることもあり、責任の所在の明確化こそが必要なことです。特に警察と児相が情報を共有したとしても、その責任は児相にあります。必要なことは、その責任の所在の明確化です。
今回の野田市の児相の対応からは、仮に学校の長期欠席の情報を得ていたとしても実際に動いたのだろうかという懸念の方が強く持たれるわけです。それほどまでに今回の野田市の児相は恫喝に対して及び腰でした。
今回の事件の教訓が情報の共有化とか連携ということに矮小化してはならないということです。
「小4女児虐待死 児相に弁護士、という発想では問題は解決しない」
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最近でも目黒区で起きた5歳児に対する虐待死でも諸機関の情報の共有、連携が言われていました。
しかし、そんなレベルの話ではないでしょう。小4女児が死に至った一番の原因は、野田市の児相が一時保護をしておきながら、父親の恫喝などに屈して一時保護をなし崩し的に「解除」してしまったことが原因であって、これは情報供給の問題でもなんでもありません。
目黒区の5歳女児の虐待死も香川の丸亀の児相の対応の不十分さの問題でした。当初は、連携が足りないとか、品川の児相が叩かれていましたが(品川の児相が情報を共有していたら、もっと動いていたかもしれません。)、一番の問題は丸亀の児相の対応のまずさでした。
「目黒女児虐待死 厚労省専門委員会による報告書 香川の児相対応を問題視」
確かに情報共有の手段を制度化することは大事です。
学校が長期欠席になっていることの情報を共有するための手段が制度化していたら、もしかしたら一時保護「解除」後も何とかなっていたかもしれません。
もっとも情報の共有化が具体的にどのようなことを意味するのかもよくわからないんです。警察が個別の職員が幼児、児童の担当を受け持つなんていうことは無理だろうし、虐待があるかもと疑われるというだけで(痕跡もない段階でという意味です。例えば学校の長期欠席というだけで)警察が捜査を開始するというのは難しいでしょう。
それ故にDV情報と合わせて共有すべきだという提言はこの意味では非常に有益です。DV加害者は容疑者でもありますし、子に対する虐待も同時に行われることも多いからです。
DV情報とも共有しよう

もっとも、こうした情報の共有は情報を投げたからね、後はよろしく的な意味合いに陥ることもあり、責任の所在の明確化こそが必要なことです。特に警察と児相が情報を共有したとしても、その責任は児相にあります。必要なことは、その責任の所在の明確化です。
今回の野田市の児相の対応からは、仮に学校の長期欠席の情報を得ていたとしても実際に動いたのだろうかという懸念の方が強く持たれるわけです。それほどまでに今回の野田市の児相は恫喝に対して及び腰でした。
今回の事件の教訓が情報の共有化とか連携ということに矮小化してはならないということです。
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