山岸憲司氏の運動母体、「未来セッション」より、号外その1がFAXされてきました。
そこに記載されていることは、あまりに、ずうずうしい内容です。
「
地方と東京の対立をいたずらに煽ることは慎むべきです」
だそうです。地方で負けた山岸氏らならではの主張です。
しかも、地方の他局を「東京」においています。違います。「派閥」です。
その意味でいうならば、「地方会」対「派閥」も正確ではないかもしれません。
「派閥以外の会員」対「派閥」という方がなお正確でしょう。
「派閥」による候補は、派閥の利益しか顧みませんが、圧倒的多数の会員は、その利益とは無縁です。
東京でも、反山岸票が入るのは、派閥の利益に無縁の会員が多数いるということです。
しかし、それでもなお不正確かもしれません。
派閥という組織に属していたとしても、実は派閥の利益にあずかれない会員は本来、多いはずです。もはや派閥からの利益は期待できないし、現状の閉塞感を派閥が何とかしてくれるはずもありません。
勤務弁護士といえども、派閥のボスがいつまでも面倒を見てくれるわけではありませんから、その利益を享受できるのもほんの一瞬といえます。
本来、派閥は、そこに属していることによって、その組織より利益を享受する関係にあります。
決して、派閥に属することによって日弁連から利益を受ける、という関係ではありません。
その意味では、
「派閥の領袖、取り巻き以外の会員」対「派閥の領袖、取り巻き」という方が正確です。
未来セッション号外その1によれば、
「
現会長が東京三会で支持されないのは、日弁連の活動に関わる多くの会員が日弁連の現状を間近に見て、日弁連の閉塞状況と孤立化を憂いているからです。」
要は、地方会は、日弁連の現状は間近では見ていないから、現状を知らないんだ、現会長を支持しているのは、おかしいんだ、と言いたいようです。
よくもまあ、恥ずかしげもなく、このようなことが言えたものです。
何故、東京にいると、日弁連の閉塞感が見えて、東京以外だと日弁連の閉塞感が見えなくなるのでしょうか。 ここに山岸氏ら派閥一派のごまかしがあります。
閉塞感は、別に東京の会員でなくても、地方でも大いに感じているところです。
「
日弁連の活動に関わる多くの会員が日弁連の現状を間近にみて」とは、具体的に何を見てということになるのか、この点が実は全く具体性のないものであり、これこそが、ごまかしのための議論の手法なのです。
山岸氏はら、「
地方も東京も、弁護士をめぐる社会状況や若手弁護士が抱える問題・痛みは同じです。」と言いますが、そのような「問題・痛み」は東京にいなくても、とっくに感じているのです。
そして、閉塞感を招いたのは、これまで派閥によって順送りにしてきた歴代会長であり、その一会長の下で事務総長をしていた山岸憲司氏です。
弁護士人口を激増させれば、このような事態に陥ることがわかっていながら、
なお敢えて激増路線を突っ走り、しかも、今もなお激増路線を否定していないのは、山岸憲司氏その人なのです。
現在の日弁連の閉塞感は、派閥人事によって作り出されたものなのです。
地方会は、そのような派閥人事を真っ向から否定したのです。
続いて、未来セッション号外その1によると、
「
会務の混迷と停滞を収束し、日弁連を前進させよう!」
として、
現職会長が再度、立候補すると、「
激戦を闘う会長候補と会務に専念することを求められる会長職務代行者という二つの立場を公正に両立しうるのか、会務に支障は生じないのか、疑問を感じざるを得ません。」
と主張しています。
要は、宇都宮現会長に立候補するなと言っているのです。
ずうずうしいにもほどがあります。
会務を停滞させるというのであれば、これまでの閉塞感を作ってきた責任として、
山岸氏(派閥候補)こそ、退場すべきなのです。
派閥の理論によって日弁連を牛耳ろうとした山岸氏は派閥以外の賛同を得られなかったのですから、山岸氏が立候補することほど、鉄面皮なことはありません。
日弁連全体が司法試験年間合格者数を1500名以下にすべきという動きの中で、東京の派閥政治は、法曹人口問題について、東京三会を以下のように煽動しています。
東京弁護士会、第一東京弁護士会は、1500名以下は認めない。 要は、1500名を最低限、死守せよということです。
第二東京弁護士会は、数を明示すること自体に反対。
弁護士人口の激増を推進したいということです。
日弁連の内部に閉塞感が漂っていることの原因が弁護士人口の激増にあることは明らかなことであるのに、東京の派閥政治は、司法試験年間合格者数の減員に反対しているのです。
このことをもってしても、派閥政治、山岸氏が、この閉塞感を打ち破れるはずもなく、にもかかわらず、この
閉塞感の原因を宇都宮現会長に押しつけるという謀略に打って出たのです。
既に、山岸陣営にとっては、選挙に勝つ手段としては、このような謀略手段しか残っていないのです。
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