性犯罪を巡り、問題発言をした本多平直議員ですが、その発言内容自体は重大なものでした。
「
50歳と14歳、同意があればいいなんて 立憲民主党自身の認識が足りない、反省を要する」
この事件が起きたのは6月7日ですが、立憲民主党が処分を言い出したのは今月中旬になってからです。
1か月以上がたってからのことで、正直、驚きました。
立憲民主党に対して、思いの外、批判が強かったことがこうした処分に突き動かしたようです。
連合などの支持団体にも不満があり、東京都議選での議席の伸び悩みなども要因で、性暴力を根絶する団体などの抗議もあり、立憲民主党幹部に危機感が走ったということが動機です。
私は、正直なところ、この唐突な処分にはやはり違和感があります。
私は先に述べたとおり、この問題は立憲民主党自身の問題であると考えていました。未だにこんな発想の議員がいること自体、立憲民主党の性の問題は根深いものと考えたからです。自民党と同じであってはならないわけです。
しかし、排除すればいいというものではなく、立憲民主党としてこの問題にどのように取り組むのかという姿勢こそ重要でした。
それなのに立憲民主党執行部は、適当に本人に注意で済まそうとしてお茶を濁そうとしたし、私はそこに一番の問題があると考えていました。
要は今回の処分は、トカゲのしっぽ切りと同じ構造があります。
確かに、自民党と違って、こうした問題発言は立憲民主党自身の支持率にも直結しかねないものです。だから排除せよでは立憲民主党としての責任はどうなんですか、という問題が曖昧になったままです。
本多議員自身は、弁明の機会に誤解を解くという対応のようです。
確かに発言の真意は別のところにあるようなのですが、ただ例えで出した内容が悪すぎたし、本気で14歳との間で恋愛が成り立つと思っているのあれば、精神レベルに問題があります。
これでは票は減らします。要は気持ち悪いと思われているだけです。
本多議員はこうした観点から弁明しなければ弁明としての意味がありません。
2021年6月26日撮影 ところで、非公開のものを外に出したということについて、どのように考えるのかという問題も残ります。私も公開を前提にしていないものをネット上で配信したりしません。マスコミにたれ込むというようなこともしません。そんなことをしたら得られる情報も得られなくなるし、発言自体が制約されてしまうからです。
なので、本来、非公開のものを外に持ち出したらダメです。
ただ、このたれ込みも立憲民主党執行部を飛び越えてマスコミにリークしたというところにも立憲民主党自身の問題の根の深さがあることを示しています。
これは執行部も信用されていないということの表れとみるべきなのでしょう。適切に対処することが期待できないからというのが動機のように思います。
そうした観点からもトカゲのしっぽ切りのような印象にしかならない処分は全体としてどのように映るのかということです。
後手後手に回り、しかも立憲民主党自身の責任を曖昧にした対応こそ、支持を減らすのではないでしょうか。
候補者選定に関しては立憲民主党の責任において行うことです。本多議員を処分するかどうか、ということとは関係なしに候補を差し替えるのであればそうすべきものです。仮に非公開情報を前提にしたとしてもです。
共産党、公明党であれば候補を差し替えます。
自民党であれば離党して「けじめ」をつけて無所属で立候補し、当選したら復党します。もちろんあまりに酷すぎる場合はいくら自民党でも無理ですが。
「
道4区、後任候補に6人浮上 立憲・本多議員の公認内定取り消し方針 処分後の処遇不透明で地元組織動けず」(北海道新聞2021年7月14日)
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