本多平直議員が自身の発言について、ツイッターで弁明を述べています。
これに対する私の見解は、以下のとおりです。
「
本多平直議員の党員資格停止1年は唐突感が否めない この問題は立憲民主党自身の問題だ」
「
本多平直議員の処分の問題と党公認の問題は別」
14歳と年の差ある男との間に「真摯な恋愛」は100%あり得ません。
滅多にないかもしれないが、もしかしたらあるかもしれないから、という立論自体、無意味ですし、14歳、15歳という年齢をどのように考えているのかということが問われています。
まだ成長過程で判断能力も未熟、そうした年齢なのに、「真摯な恋愛」があり得るという発想自体が幼稚レベルです。
「いや、オレは真剣に結婚を考えているんです!」
なんて言ったら、頭がいかれているとしか思われないでしょう。
2021年7月19日撮影 時々、映画や小説、ドラマの中にも年の差の恋愛が登場しますが、非現実的です。
脚本家、小説家の願望のような気がしてなりません。
私もよく読んだ赤川次郎さんの小説の中にもそうした年の差婚の話が出てきますが(覚えている中では70歳と20歳)、妄想レベルです。さすがに14歳、15歳のものはありません。
例外では、以前、有村架純さんのドラマで15歳の男子中学生に恋心を抱いてしまったというドラマがありました。もちろん、今、問題になっているような男性教員が女子中学生、高校生を性欲のはけ口にする事案とは異なります。
「
中学聖日記」(TBS)
設定自体があり得ないでしょ、というものなのですが、そもそも男子中学生役が18歳であったことや性行為はないという前提、しかも秀才、加えて、現在、問題になっている事案とは男女が逆という設定なので、ドラマとしては成り立っていたんだろうとは思います。しかし、低視聴率だったそうですが、それはやはり15歳に対する恋愛が不自然だったからでしょう。
最後の総括が重要で、相手は15歳、だから考える時間を与えなければならなかったという点です。
参考
「
『中学聖日記』ラストシーンに込められた“人生の奇跡” 有村架純と岡田健史の再会が意味するもの」(横川良明さん)
14歳、15歳との真剣恋愛があり得るのかという問題設定に対して100%ないとは言えないなどという問題設定自体がナンセンスだし、ケチをつけるためだけのためにする議論でしかありません。
中には、この問題提起のための発言だったと擁護するものもありますが、擁護になっていません。
そのような恋愛があり得るという前提自体、多くの人たちにとって受け入れがたいという現実を見誤っています。だから、本多議員の発言に大きな反発が出たのです。刑罰法規の検討という話ではなく、むしろツイッター上の弁明をみても、そうした恋愛があり得るという立場が明確になってしまった、それが明らかに気持ち悪いとしか言いようがなくなってしまっているわけです。
本多議員自身がそういうことをしているわけではない、というのも擁護としては厳しいといえます。
北海道新聞社説
「
本多氏処分へ 性被害を防ぐ意識欠く」
「性被害者の実態を深く認識しないまま軽率な発言をした責任は極めて重い。
党は先月上旬、いったん本多氏を口頭で厳重注意した。しかし、市民団体などからの抗議がやまず、今月始めの東京都議選でも議席が伸び悩んだ一因とされた。
市民感覚との違いに鈍感すぎる。立憲はジェンダー(性差)の問題解決に後ろ向きな政府・自民党を追及してきた。党内の意識改革にも改めて取り組む必要がある。」
だからこの問題は立憲民主党自身の問題ということを抜きには語れません。
しっぽ切りにしかなっていないからです。
本多議員は議員辞職を決断されました。
「
本多氏、議員辞職表明「党に迷惑をかける」 性交同意発言」(北海道新聞2021年7月28日)
北海道4区の候補者問題がありますから、本多議員の辞職だけでこの問題は終わりません。
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