「断末魔のような声」 入管の体質改善は半端なことではダメ 隠ぺいする岸田自民党政権

　階猛議員の報告です。
「悪意なき拷問と悪意ある隠蔽－ウィシュマさんビデオ開示」（ブロゴス）

「「断末魔のような声」　映像みた階議員が明かすウィシュマさんの様子」（毎日新聞2022年1月16日）

　実際にそのような声を聞きながら救急搬送をしなかった入管職員たちの責任は重大です。階議員は悪意がなかったように論じていますが、既に狂ってしまった人権感覚からはもはや何の弁明も許されないものです。
　そして何よりも責任が重大なのは岸田氏をはじめとした自民党政権です。このような非人道的なことをしておきながら、何故、入管改革を断行すると宣言できないのでしょうか。起きてしまった問題を行政府の長が糺すことが必要なのに、それができないのは何故でしょうか。
　あくまで行政職員の行った不始末なのですから、率先して改革を断行すれば誰からも批判されることありません。それで自民党支持が減ることはないのです。
　しかし、自民党政権は、絶対にこの入管改革をすることを拒否しています。だから隠蔽なのです。
　それはこれまでの非人道的な入管行政は自民党政権が行ってきたことの当然の結末だからです。
　人口減少に伴い不足する労働力を補うのが日本の支配層にとっての外国人政策でした。不法滞在も見て見ぬふりをしてきたのも安価な労働力を重宝していたからです。そしてそこから抜け出したものは容赦なく不法滞在として取り締まり、国外に追放する、これが自民党政権による外国人労働者に対する考え方です。
　最初から人としては見ておらず、使い捨ての道具にしか考えていないことの必然的な帰結が入管での非人道的な対応なのです。

　本来であれば、私たちは、このウィシュマさんの最後の声を聞くべき責任があります。ご本人がご存命なら是非、みんなに聞いて欲しいと思ったはずです。
　しかし、現実問題として公開はその性質上、難しいのかもしれませんが、本来的には社会によって見殺しにされたのと同じなのですから、入管の改革を遂げるためにも私たちはウィシュマさんの死を無駄にしてはいけないのです。

　これが日本の外国人に対する人権侵害の実態です。


2018年1月3日撮影


　中国でのウィグル族に対する非人道的な扱いは非常に問題です。
　だからといって、その国会の非難決議がトーンダウンしたことを櫻井よしこ氏が批判するのは明らかにおかしい。
「櫻井よしこ氏、対中非難決議「修正、情けない」」（産経新聞2022年1月15日）

　櫻井氏は言わずとしれた極右勢力の権現様のような存在です。
「だから日本も核武装？　極右勢力（日本会議）は常に臨戦態勢　憲法9条に対する言い掛かり」

　日本での外国人に対する人権状況を考えれば、対中非難だけにはご熱心な恥ずべき人です。
　櫻井氏の発想は外国人排除のようですけれど。その根底にある発想は人権問題ではないですからね。
「「将来に禍根残しかねない入管法改正案　日本は外国人政策の全体像を見直す時だ」」



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