山口県知事選争点隠し 自民党の石原伸晃幹事長のあきれた発言

　７月２９日に投票される山口県知事選が、当然のことながら、先般、岩国基地に陸揚げされたオスプレイに対するその是非が争点となっています。

　しかし、毎日新聞2012年7月25日「山口知事選:オスプレイ争点化、自民に逆風」によると、自民党の石原伸晃幹事長は

「オスプレイは安全性が確認されるまで飛ばしてはいけない。原発も福島で大きな事故があり、新しい原発は造らない。この知事選は争点なき選挙だ」

と発言していると報じられています。

　口先だけの大嘘つき!!

　対米従属路線をひた走ってきたことの反省もなく、本気でオスプレイ配備（と訓練実施）に対処しようとしようとする気持ちもなく、ただ選挙で負けそうだから、口先だけで何とかしてしまおうとするこの下品さ。

　自民党では、今年9月に総裁選が行われるようですが、衆議院議員選挙を控え、自民党としての顔として谷垣総裁では不足という声が出ていますが、自民党の顔として上がってくるのが、この石原伸晃氏であったり、軍事オタクの石破茂氏だったりするわけですが、日本国民、地域住民の生命、財産の安全よりも対米従属路線をさらに突っ走ろうとする人たちばかりです。

　争点がなくなったと言われることありますが、それは、争点隠しをしたいマスコミが便乗することがよくあります。
　要は、それが争点であるにもかかわらず、その争点について本音をいうと不都合な側が、口先だけ「反対」というようなことを述べ、マスコミが「争点がなくなった。」という構図です（今回の毎日新聞の記事は、自民党の醜態を報じている点では、とても良いと思います。）。
　先の沖縄県知事選でも同じでしたが、このような嘘つき発言や意図的な報道やに欺されてはなりません。

　ところで、投票者の心理は、このような感じでしょうか。

　オスプレイは嫌だな、でも、この候補は、自民党推薦候補だから…。
　あっ、反対（といっても安全確認までのようですが）と言ってくれた。
　多分、反対してくれるよねえ…。どうだろうか…。
　（本気ではやってくれないだろうけれど…、とここは敢えて詮索することを封印し）、反対って言ったし…（と自分に言い訳しつつ）、
　マスコミも争点はなくなったと報じているし…、
　自民党推薦候補に投票しよう…

　いかにも日本的といえましょうか。
　その一票が自分の生命、財産に対する安全に対する驚異となってよいのかどうか、よくよく考えなければなりません。



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