著名人で集票は姑息 特に与党がやることは最低の象徴が生稲晃子氏 自民党支持層のお粗末 維新も同じ

　今回の参議院選挙では著名人の擁立が目立ったようです。
　その象徴が生稲晃子氏でしょうか。著名というだけで他には何もありません。
「池上彰も思わず「はぁ？」 　生稲晃子氏「選挙特番は全局拒否」に呆れる声相次ぐ」（JCAST2022年7月10日）
「2022年7月10日放送の「池上彰の参院選ライブ」（テレビ東京）で、東京選挙区に自民党から出馬している元「おニャン子クラブ」の生稲晃子氏（54）が、全ての選挙特番のインタビューを断っていると伝えられた。
　その理由について、陣営側が「国会議員としての資質、勉強が圧倒的に足りないからだ」と答えた、との情報も伝えられた。」

　これは事実誤認だと抗議したそうです。
「参院選初当選の生稲晃子氏が池上彰氏とテレビ東京に抗議文「謝罪と訂正を求めます」」（スポーツ報知2022年7月11日）

　しかし、説得力がないなと思いましたが、どちらにせよ、生稲氏が不誠実の固まりであることは疑いようがありません。マスコミの報道姿勢は疑問符も多々あったり、デタラメのこともありますが、そうした雰囲気をプンプンに発しているのもご自身です。
「安倍氏殺害事件の背景は陰謀論　安倍氏が批判されるのは当然　仁藤夢乃氏への神戸新聞の記事もひどい」

　そう考えると生稲氏は所詮は自民党から擁立されただけのことで、自民党に求められる人材、資質は集票につきます。中身は必要ありません。ただただ従順であれば良いのです。極右思考（思想もないかもしれない）であれば良いのです。
　安倍晋三氏の肝いりのようで、極右路線まっしぐら。
　NHKのアンケートにも憲法9条改憲に○した以外は無回答という強者です。
「候補者アンケート無回答で批判　生稲晃子が「9条改憲」にだけ「賛成」と回答していた理由！ 安倍晋三に尻尾振り極右勢力の仲間入り」（リテラ）

　全く同じレベルでは今井絵理子氏です。同様に当選後、池上彰氏に沖縄のことを聞かれたら、「これから勉強します」と答えて唖然とさせていましたが、所詮はアイドルと呼ばれた人たちです。
「今井絵理子氏が政策アンケートに対し、すべて無回答という無責任　その傲慢な態度にもはや議員になる資格はない」
「今井絵理子氏の当選は、やはり日本の民主主義の劣化の象徴だった」

　普通だったら、そんな風に言われないようにするために付け焼き刃でも必死に勉強するんじゃないでしょうか。
　その点、山本太郎さんは必死に勉強したんでしょう。その成果は素晴らしいと思います。

　そうした人たちでも著名だからということでスカウトして擁立する、有権者は馬鹿だから著名人といだけで無能であろうとお構いなく投票してくれる、これが与党自民党の発想です。
　それで無事、生稲晃子氏は当選しました。
　この生稲晃子氏に対する批判は当然ですが、そうした候補を担いだ自民党にこそ責任があり、自民党が政権与党であるということの恐ろしさをかんがえるべきでしょう。


2022年5月11日撮影


　しかし、他方でこれが野党になるとそうはいきません。野党は明らかに当選には近くはありません。その知名度だけではどうにもならないし、野党支持層は候補者がおバカちゃんでは投票してくれません。野党議員としての役割を期待しているからです。

　その点、同じ野党でも維新の会は違います。自民党と同レベルだからです。
　もともと維新の会には「オレがオレが」という自意識の強い人ばかりが集まってきていました。当選できるかもしれないという期待に群がってきた人たちです。
　著名人も例外でありません。
「比例選で維新躍進、自民に次ぐ８議席…松野明美氏・中条きよし氏ら著名人擁立で集票」（読売新聞2022年7月11日）

　維新の会の支持層は野党というものではなく何かやってくれるかもしれないという期待と妄想がその根底にあります。大阪「都」構想の幻想も同じですが、そうした支持層であれば著名人を並べればそれなりの集票ができます。

　ただ結局、維新の会は今回の選挙ではその程度でとどまりました。松井一郎代表は「負け」と言い辞意を表明したのは、思ったほどの得票が得られなかったからです。著名人頼みでは自力ゼロと同じです。
　東京選挙区でもセクハラにあったとされる（本人が否定）候補も落選、セクハラをした候補は当選していましたが、東京での落選は維新の会の今後の落日を示しています。




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