結局、バイデン大統領はウクライナのいいとこ取りをしようとして失敗 ゼレンスキー大統領は敢えて虎の尾を踏んだ 三浦瑠麗氏の見解も良い

　何故、米国はロシアに対し、ウクライナのNATO加盟はないと断言しなかったのか。
　断言すればロシアによる軍事侵攻はありませんでした。
　「もし」ということがどこまで意味を持つのかということはありますが、少なくともロシアが危険を犯してまでウクライナに軍事侵攻する可能性は極めて低かったと思います。
　自軍の軍事力を過信していたプーチン大統領だから、それでも軍事侵攻はあったはずというのもやはり仮定の話です。

　バイデン大統領は直前にお茶を濁すような提案もしています。
「米、ウクライナに兵力配備しないことなど提案　露への返答文書で」（産経新聞2022年2月3日）
「バイデン米政権が双方の安全保障上の懸念軽減に向けた措置として、ウクライナ領内にミサイルや兵力を配備しないことや、北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）加盟国であるポーランドとルーマニアにある地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」に攻撃用兵器を搭載しないと保証することなどをロシアへ提案したことが明らかになった。」

　米国としてはウクライナを利用したい、しかし、ロシアを刺激するのも得策でないという意味で結局、グレーな態度に終始したわけです。何よりもバイデン大統領はウクライナ加盟はないと断言しなかった、ということです。これは露骨な煽りなわけです。
　そして、ゼレンスキー大統領は何故か、敢えて虎の尾を踏んだのです。
　アホかと思います。
　一国の指導者としては最悪でした。それこそ背景にはロシア系住民に対する抑圧があったわけで、虎の尾を踏んだのもその延長線上にあります。
　ミンスク合意をよりも前に戻そうとしてきたことは明らかなわけで、そこはジョージア（グルジア）のサアカシュヴィリ大統領と全く同じだったということです。
「ウクライナ問題　水島朝穂先生の論考は必見②　米国・NATOの挑発のみならずゼレンスキー大統領の挑発はグルジアのサアカシュヴィリ大統領と同じ」

　ゼレンスキー大統領の発想が整理されている論考です。
「ウクライナ戦争停戦はウクライナのNATO加盟暫時放棄しかない」（遠藤誉さん）


2019年2月2日撮影



　この三浦瑠麗さんの見解、とても興味深いです。憲法９条とか、軍事同盟に対する考え方は全く違いますが、それでもロシアへの対応、見方など、そうだなと頷けるものです。この点は、同じ右翼でありながら橋下徹氏と共通しているのかもしれません。


　核超大国のロシアを何故、煽る必要があったのかと疑問を呈しています。
　ロシアが侵攻している地域をロシアの勢力圏とみている地域、しかもロシア人、ロシア語、ロシア正教を主体とする地域を想定していること。
　バイデン大統領の参戦はないという発言は正しかった。
　日本は西側であってもNATOではなく当事者ではない。
　核超大国ロシアを閉め出すことのリスクを考えるべき。
　悪を使うのを止めるべき。イラク戦争も評価が変わったし、ダブスタがあるとモラルでは説得力はない。
　何故、ウクライナ侵攻がイラク戦争と違ってクローズアップさているのは被害者が白人だからではないか。

色々と考えさせられますね。思考停止だけにはならないようにしないと。



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