ウクライナに対する見方に偏るのは白人の国家だから？ イラクは中東だからね

　先日、三浦瑠麗さんのロシアによるウクライナ軍侵攻の解説動画を紹介しました。
「結局、バイデン大統領はウクライナのいいとこ取りをしようとして失敗　ゼレンスキー大統領は敢えて虎の尾を踏んだ　三浦瑠麗氏の見解も良い」

　そこでの指摘で私がこれまでになかった視点がありました。
　何故、ウクライナ侵攻がイラク戦争と違ってクローズアップさているのは被害者が白人だからではないか。

　当然のことながら米国によるイラク戦争は、国際法違反、侵略行為です。これが違法であるのに米国は善で、ウクライナに軍事侵攻したロシアが悪という典型的なダブルスタンダードです。
　私は当然、米国のイラク侵略も同様に悪だと考えて来ましたが、そこに新たな視点、人種差別の発想があったことには目から鱗が落ちる思いでした。

　そしてこの記事です。読者の方からの情報提供です。ありがとうございます。
「ウクライナ難民ルポ…｢みんなトラウマになる｣｢この臆病者を見ろ｣｢どこの国境でも人種差別｣」（ニューズウィーク2022年4月1日）
「TVに映るウクライナ避難民はなぜ白人だけか──戦争の陰にある人種差別」（ニューズウィーク2022年4月19日）
「ウクライナで有色人種が経験していること：西側が支持する根深い人種差別と白人至上主義が完全に露呈」

　根深い人種差別があるんですね。そして何よりも私たちの心の中にも。
　ウクライナという東欧の国に対する見方、イラクに対する見方がまるで違うんですから。アフガニスタンも同様でしょう。

　ここに欧州諸国のレポーターの差別意識満載のレポートが掲載されています。
「ウクライナ侵攻で吹き出した欧州＆白人至上主義「私と同じような人たちが！」」（ウェジー2022年3月10日）
「●BBC（英国）によるインタビュー：ウクライナ副主席検事 デヴィッド・サクヴァレリッツェ
「青い眼とブロンドのヨーロッパ人が殺されるのを見て、非常に感情的になります」
●ITV News（英国）ルーシー・ワトソン記者
「今、ウクライナ人に思いもかけないことが起こっています。ここは開発途上の第三世界国ではなく、ここはヨーロッパなのです」
●BFM TV（フランス）フィリペ・コルベ記者
「（シリア難民についてではなく）、命を守るために、私たちのと同じような車で逃げようとしているヨーロッパ人について語っているのです」」


2019年2月3日撮影



　そういえばNATO軍は、セルビアに対して空爆をしたときも同じようなことを言っていました。NATO軍のしたことは殺戮行為でしかありませんでしたが、インタビューに応じていた軍人が「ここはヨーロッパだから」と述べていたことが印象的でした。
　自分たちの支配地域なんでしょうね。

　ウクライナは善で、イラクは悪だという考え、あるいはイラクよりもウクライナの方を上に見るということ、そこに差別意識はありませんか。

　いずれにしてもバイデン大統領は民主主義対専制国家という対立軸を持ち出していますが、人種差別が横行している米国や西欧、そしてウクライナに民主主義を名乗る資格があるでしょうか。そこに個人を尊重するという考え方とは全く無縁です。

　善　対　悪

　こうした発想の元で自分を勝手に根拠もなく善において自己満足していないかどうか、今一度振り返ってみるのが良いでしょう。




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