回転寿司が期限切れのネタ？ 安くておいしいものなんてどこかに無理がある

　昨今、格安の回転寿司に対する迷惑（犯罪）動画があり、それが逆に回転寿司の売上に貢献したということがありましたが、今回は、期限切れのネタの使っているという内部告発のニュースです。
「＜現場写真入手＞「1皿100円」はま寿司で「期限切れ寿司ネタ提供」が横行の疑い　3人の従業員が告発」（文春オンライン2023年3月29日）

　これが真実かどうかはわかりません。
　これが真実だったら大問題…、とまでは私は思わないんです。
　そもそも安くておいしいもの、なんて現代社会では存在し得ないからです。

　私が子どもの頃にお寿司といえば、カッパ巻き、カンピョウ巻きにおいなりさんです。鉄火巻きが高級品。
　それが冷凍技術や養殖技術によって庶民の手の届くところに来ました。
　高いのが良いとは言えません。カネ持ちだけが食するものというのも歪んでいます。封建社会ではないんですから。


2023年3月11日撮影

　その昔、男はつらいよ、寅さん映画では、寅屋に居候していたご老体がうなぎを注文していたことについて、おいちゃんが「いくところがないならうちにいるのもいい。しかし、うなぎなんていうものは、普段は食べられない者が、感謝して食べるものだ」と言っていたことが思い起こされます。時代が古いこともありますが、しかし、今の飽食の時代に感謝の念は薄らいでいるのが現実でしょう。

　話は回転寿司に戻りますが、安くておいしいなんて存在しない、過当競争の中で経営も厳しく安さばかりが求められるという悪循環があります。
　養殖で価格が下がったとはいえ乱獲による絶滅さえも危惧されている状況が良いとは言えません。飽食のようなあり方で良いのかという問題でもあります。

　誰もが食べたいと思うようなものであれば、誰もが平等に食べれるようになるべきものです。そこには感謝の念があって然るべきです。



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