ゼレンスキー氏来日により軍国化が加速する日本の政治

　広島で行われているG7に何故か、ウクライナのゼレンスキー大統領がやってきました。
　Ｇ７の枠組みを民主主義国などと言っていますが、要はに旧西側諸国が自分たちを正義と自称するために大義名分に使っているのが「民主主義」です。
　しかし、この場合の民主主義にどれほどの意味があるんだろうねということ。従来の西側というとイメージが悪くなるから、「民主主義」を持ち出したにすぎません。要は西側がこれまで作り上げた国際秩序と自らの覇権を確保するための会合にすぎません。
　ゼレンスキー政権のウクライナは民主主義国とはほど遠い腐敗国家、この戦時下ですら汚職が行われているという国ですから、これで連帯と言われても結局のところ、米国を頂点とした西側の枠組みを守ろう、以上のものはありません。
　それは戦時下における結束です。

　ゼレンスキー氏来日により日本の軍国化が拍車が掛かりました。
　自衛隊車両の供与まで約束しています。
「ウクライナに自衛隊車両１００台規模供与　首相がゼレンスキー氏に表明」（産経新聞2023年5月21日）

　それ以前からウクライナ負傷兵の受け入れもあり、このロシア・ウクライナ戦争を利用した日本に軍事に傾倒していくのが露骨になりました。
　ウクライナ支援ということで何でもフリーパスのようになってしまっています。

　札幌でも5月3日の憲法記念日ではこのような改憲派の集会がありました。
　ウクライナ出身の政治・外交評論家ナザレンコ・アンドリー氏を招いています。同氏は右翼そのものですが、日本国内で戦争を煽る言動（ツイート）を繰り返しています。
「ロシアが北海道に侵攻してくる？　煽る自民党　危ないプロパガンダはプーチン流」


2023年3月11日撮影


　ゼレンスキー氏来日という演出は日本の平和、世界の平和にとって最悪のものといえます。
　それにしても即時停戦に反対するリベラル派の主張はボロボロです。
「ウクライナのゼレンスキー大統領が電撃来日しＧ７広島サミットにも参加。せっかく憲法９条を持ち戦争放棄と武力不保持を誓った日本は、ウクライナに殺傷能力のある兵器を供与することだけはしてはならない。」（Everyone says I love you !）
「そのゼレンスキー大統領が日本の国会でオンライン演説するときにも何度も書いたのですが、日本のナショナリズムと軍国主義がこれで勃興する可能性はあり、それは非常に危険で、恐ろしい話です。
　しかも、ウクライナに軍事支援をしているＮＡＴＯの主要国がこのＧ７には結集しているのですから、当然、ゼレンスキー大統領はもっと兵器を、もっと軍事支援を、と力一杯アピールするに決まっています。」

　まさにそのとおりの事態が起きているではありませんか。
　即時停戦に反対することは日本政府と立場は一緒なんです。即時停戦に反対して武器供与に反対するということの矛盾がわからないようです。

　そして岸田政権の支持率はアップです。
「岸田内閣支持率45％　前回から9ポイント上昇　毎日新聞世論調査」（毎日新聞2023年5月21日）



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