銃の所持の許可についてその判断が「容易でない」というのはアウトということ

　そもそも猟銃であろうと民間人が所持できること自体がおかしいのです。普通の感覚があれば「銃の所持なんてやめてくれ」と思うんです。
　害獣駆除のためであれば別に家庭に銃を保管する必要など全くありません。

「長野4人殺害、なぜ犯人に銃所持を許可したのか？　元警察官僚「精神状況の把握は容易でない」」（弁護士ドットコム）
「男性の動機は不明ですが「ひとりぼっちを罵られたと思った」と供述しているとも報じられています。
ただ、実際に現場の担当警察官が、こうした精神状況にあるかどうかを把握するのは容易ではありません。110番通報や被害相談などがあれば別ですが、危険な兆候が表面化しない限り、警察官としては事実上つかむことは難しいからです。」

　コメントしているのは元警察官僚の澤井康生弁護士ですが、これを読んで、「あ～、現場では非常に大変な判断をしているだ、なら仕方ないか」なんて思えますか。
　要は判断できないということなんだからそもそも許可制度自体があり得ないんです。
　この「容易でない」というのは逆の言い方をすれば形式基準さえ満たしていれば許可されるというものなんですから、原則禁止ということとの整合性だってとれなくなります。
　銃の所持は例外なき禁止以外の選択肢はありません。


2023年3月10日撮影


　こんな悲惨な事件が起きても日本社会は動かないんでしょうね。
「もういい加減に民間の銃所持を一切、禁止したらどうなのか　無気力な社会の犠牲者にはなりたくない」

　こんなコメントも来ています。
「そうだそうだ！
里山に熊が増えても街中に降りてきても放っておけばいいんだ！」

　このコメントがいかにずれているかはおわかりですよね。民間所持（管理）に委ねる必要などないというだけなのに駆除まで否定するというお粗末さです。
　ただ日本社会の思考レベルってこの程度なのかもしれません。



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