ロシアと北朝鮮の蜜月（？）な様相に日米韓が騒ぐ前に自分たちの軍事的威嚇一辺倒のやり方を顧みるべき

　ロシアが北朝鮮にラブコールとでもいうのでしょうか。北朝鮮金正恩総書記が訪ロにより蜜月ぶりがアピールされています。
　もともとは安保理決議により北朝鮮には経済制裁の真っ只中。
　ロシアが弾薬欲しさに北朝鮮指導部に急接近したというのがもっぱらの見方です。
　ロシアの弾薬不足？　ということなのかどうなのか、その点はよくわかりません。
　ここは白井邦彦先生の論考を参照します。
「北朝鮮のロシア政権への武器供与(当然許されず強く抗議する)の意味、ミアシャイマー教授の分析・発言!」
　ロシアは戦争当事国であり、その当事国に武器を供与するのは許されないこと、当然です。米国・NATOがウクライナに武器供与することも同様です。
　しかし、何故、ロシアが北朝鮮に？
　他方でロシアの弾薬生産量は年間200万発というのだから恐ろしい量です。
　これまでロシア軍は1日で1万発から2万発の消費量ともいわれいました。確かにそうなると年間200万発では足りなくなります。
　実態はどうなのでしょう。ロシアの生産量が年間200万発というのも米当局者らの話となっていますが、わざわざそのような情報をリークしたことになります。

　①さらにウクライナに軍事供与をするための布石を打つためにデマを流した。

　②実際に欧米の生産量をはるかに上回っているのが真実。

　さてどちらなのでしょう。バイデン大統領はこれに先だって、既に劣化ウラン弾の供与は長距離ミサイル（しかもクラスター弾搭載可）を供与すると表明しています。これだけ強力な武器供与をしようとしていますが、国内世論の厳しさが増しています。あとから言い訳のためにこんな情報をリークしたようにも見えました。
　いずれにしても真実はわかりません。


2023年8月13日撮影（鎌倉）


　ところでロシアと北朝鮮の接近に対して、日米韓は批判しているそうです。
　何だかなと思います。
　確かに北朝鮮がロシアとの軍事協力が押し進められると地域の安定性を害します。私もそんな状況は望みません。迷惑です。
　しかし、そのような状況を招いたのもその原因は米国・NATOの東方拡大によりロシアを追い詰めたからです。そのような軍事同盟による威嚇がなければ、こんな事態にはなり得なかったのですから、根本的な原因は、米国・NATOの東方拡大にあります。
　そこを踏まえないでロシア、北朝鮮を非難しても意味がないどころか軍事対立を煽るようなことにしかならず、これまた平和と無縁の危険この上ない迷惑行為です。
　もちろんだから軍拡だなんていうのは愚の骨頂です。
　この件について中国側がどのように評価しているかはわかりませんが（快く思っていない報道もありますが）、対中包囲網も含め、ロシアをとにかく叩けばいいというだけの短絡発想で対応した場合、中ロ同盟のようなものにまで発展してしまったらどうされます？
という問題もあった中で、先に何とロ朝同盟になりかねない状況です。そのようなものは当然、極東情勢を不安定にしますが、韓国でも政権交代で北に対する強硬姿勢とか、自民党政権は日米韓の結束だ！など絶叫し、ロシアに対する米国の代理戦争への加担とか、何故、そこまで極東情勢を不安定にしたがるのか不思議です。
　自民党政権はそんなにまで戦争をしたいのでしょうか。
　このような状況に米韓に対しても全く主体性をもった行動、対応がとれない自民党岸田政権は最悪です。



ブログランキングに登録しています。
クリックをお願いいたします。

にほんブログ村

人気ブログランキングへ