エスカレーター上での歩行は禁止？ JR東日本に質問しましたがお答え頂けず残念です

　今年の夏、東京に行ってきました。JR東日本を利用しています。
　実家のあるところです。
　とある駅でエスカレーターを下っていました。2人並んで利用し、もちろん立ち止まっています。
　すると後ろから来た若い男に空けてくれと言われました。
　お断りします、と述べたところ、何故だと聞き返されました。
　エスカレーターの上は歩かないというキャンペーンが始まってから、私がエスカレーター上に立ち止まってそこの通行を止めていたとしても空けてくれと言われたことは、一度、あるだけ、しかもかなり以前に経験しただけでした。
　今時、空けろと言ってくること自体が珍しいのに、さらに「何故」というのは本当にたまげました。
　「エスカレーター上の歩行は禁止だから」と答えると、それ以上は男は引き下がりました。
　空けろと言ってくること自体が非常識です。

　さて、JR東日本はこの点、どのように考えているのでしょうか。
「エスカレーター「歩かず立ち止まろう」キャンペーンの実施について 」（JR東日本）

　キャンペーン期間　2023年7月24日（月）～8月31日（木）

　何と期間限定です。期間限定では意味がありません。
　しかも問い合わせに対しては「禁止」ではなく、「協力」だという回答が返ってきました。
　JR北海道のホームページも同趣旨のことが記載されています。
「エスカレーターは歩いてはいけないのでしょうか。」

　何故、禁止でないのか不思議です。
　協力したくないと言ったらどうするのでしょう。禁止では内のですからエスカレーター上で歩いてもJR側の施設管理権上の問題は生じないわけです。
　そうなると後ろから来た者に対し、空ける義務があるのかどうかですが、JR東日本は全くお答え頂けませんでした。
　この点、JR北海道に同趣旨の質問をしたところ、安全のためのものであり、全く空ける義務はないと明言されました。
　この点は共感が持てます。いくら「協力」要請とはいえ、利用者に「どけ！」はないですよね。





　という以上に安全のために歩行はダメだと言っていながら、それが徹底されていないことの方が問題です。
　乗客の安全を守るというのは何も列車内だけではありません。エスカレーター上も同様です。
　特に旅行カバンなど大きな荷物を持っている人も少なくない中でエスカレーター上の歩行が危険なものという認識が拡がってきている中で、そして何よりも怖い思いをしている人たちがいる中で、何故、JR側が未だにエスカレーター上で歩行する者を優先しているのかが理解できません。
　未だに日本人の同調圧力があるからでしょうか。
「エスカレーター左側はいっぱい、エスカレーターに乗るための行列、右側が無人の怪現象　日本社会の同調圧力」

　最近はエスカレーター上では歩行しないようにというアナウンスも増えました。JR東日本はよくわかりません。お役所体質だからキャンペーンが終われば何もしていないのかもしれません。

　鉄道はもっと利用したいんですけれど。

「エスカレーターの片方を空けるのは時代遅れ？　安全優先への転換」
「エスカレーターの上は歩かない　急ぐ方は階段をどうぞ　埼玉県のエスカレーター条例案　事業者名公表などは本末転倒」

※続編
「エスカレーター上での歩行は禁止？　その２　JR東日本の本音は禁止はしたくない」


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