民主主義を守ると言いながら民主主義とは無縁のウクライナを支援、イスラエルに虐げられているパレスチナは見向きもしない

　米国・NATOはウクライナを支援していますが、その大義名分は民主主義を守る、だそうです。
　本当に説得力のないというか、正義をかざすだけで自分たちを正当化しようとする侵略軍みたいです。
　その意味ではロシア軍の変わりませんね。
　ウクライナなど腐敗度でトップを争う国であり、民主主義とは無縁の国なのですから。
　ただ米国・NATOが気に入らないロシアと対峙して代理戦争を闘ってくれる捨て駒にしかなっていない現実がありますが、米国・NATOを応援してている人たちはウクライナでの犠牲者の増大には目もくれません。

　ところでパレスチナ問題をどのように考えますか。
　イスラエルの侵略行為に対してパレスチナを支援しようという声が起きません。日本政府は全く無関心。ただアラブ社会から反感は買わないようにずるい態度を取っているということでしょうか。
　そうです、米国の露骨なアラブ支配とイスラエルべったりから比べれば、欧州諸国や日本はまだまし、なのです。
　それはアラブ世界から利益を得ているからです。欧州諸国は今や労働力として搾取する立場ですから、寝た子を起こさないようにする、そうした動機があります。

　それだけの目的ですから、パレスチナがイスラエルの侵略によって虐げられていても全く無関心なのはそのためです。
　極端な話、現状では米国がその怒りの矛先を引き受けてくれています。だから成り立つずるいやり方なのです。


2023年8月13日撮影（鎌倉）


　白井邦彦先生の論考です。パレスチナ問題をどのように考えるべきなのか。
「パレスチナ自治区・ヘブロンで撮影された衝撃の映像「ナイフからカメラへ」-パレスチナ問題平和的解決の一つの試み-」

　当のパレスチナ人民はどのように考えているのか。
「先ごろパレスチナ市民に対して行われた世論調査で、パレスチナ市民の過半数以上が「武力解決支持」、「交渉での解決支持」はわずか20%という少数にすぎない」
と紹介されています。白井先生はそれでも平和的解決を求められています。
　やはり武力行使で解決できるのかといえば、軍事力では圧倒しているイスラエルに適うはずもありません。その後ろ盾になっているのが米国です。大統領選挙でのユダヤ票のためだったら、パレスチナ人民の死など全く意に返さず軍事支援をするなど酷いことをやっています。
　日本や欧州はそうした米国を批判しません。黙りというやつです。
　パレスチナ人民が武力闘争をすればどのようなやり方をやろうとも犠牲が増えていくだけ、むしろさらなるイスラエル軍の報復により多数の死者が出るという状況です。

　これは世界が無関心ということが問題で、だからパレスチナ人民が「武力解決支持」が過半数になるという結果を招いているわけです。
　このようにパレスチナ人民を追い詰めたのは米国であり、米国のやり方に黙りを決め込む日本、欧州の責任です。
　テロとの戦争というのも滑稽で、そうしたテロを招いている責任は米国であり、日本、欧州にあります。
※白井先生がテロリストという呼称は不当であると提起されています。私も同感です。
　単なる犯罪者扱いであり、本末転倒です。ときおり、私のブログにも安重根をテロリスト呼ばわりするネトウヨがやってきますが、問題外です。


　結局、日本の判断基準は米国があるだけです。そこに正義はありません。
　ウクライナ国民を見殺しにしているのも、パレスチナ人民を見殺しにしているのも全く同じことです。



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