ロシアにNATO諸国を攻撃して第三次世界大戦を闘う？ ということの現実味を考えよう ナゴルノカラバフ紛争

　ウクライナがロシアに敗れたら、次はポーランド、バルト三国だ、ということが何故か真顔で語られることがあります。
　不思議です。
　もともとウクライナとジョージア（グルジア）がロシアにとってのデッドラインだとされてきました。
　バルト三国についてはロシアの国力低下の中でNATO加盟となったもので、もはやそれ以上の妥協はあり得ないという表明でもありました。
　それを敢えてウクライナのNATO加盟をちらつかせるなどロシアを挑発したことや、ウクライナの軍備の近代化が日々、進んでいく中での限界点に達したという中で起こるべくして起きたのがロシアによるウクライナへの軍事侵攻です。
　それが米国による代理戦争となる中でロシアの軍事力は一気に落ち込んでいます。
　米国の最新兵器の前にロシア陸軍の戦車は壊滅的な状況に陥っています。

　これでどうやってロシアがさらにポーランドやバルト三国に侵攻していくのでしょう。
　ましてや北海道にも侵攻してくるなどと言っている人たちさえいます。


2023年8月13日撮影（鎌倉）


　さて、この間、アゼルバイジャンとアルメニアのナゴルノカラバフ紛争ではロシアの影響力の低下が顕著になりました。
「アゼルバイジャン勝利宣言　アルメニア首相に市民怒り…“30年紛争”で事実上の降伏」（テレ朝2023年9月22日）
「アルメニアのパシニャン首相は攻撃を受ける前の13日、アメリカメディアのインタビューに対し、ロシアがウクライナとの戦争で手一杯になっていて、ナゴルノカラバフにいるロシアの平和維持部隊は任務を果たせていないと指摘。アルメニアは、ロシアの保護に頼ることはできないと述べていました。」

　アルメニアのパシニャン首相は欧米寄りに舵を切ったともいわれています。

　さて、ロシアはウクライナの次は～と考えていると言っている人たちの目的は何でしょうか。
　このような言説に欺されてはなりません。



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