夕張市の人口ついに１万人を割る 夕張は明日の日本の姿

　2013年9月末日の段階で夕張市の人口が1万人を割り、9968人になりました。
　この間、減少の一途でした。1万人を割ったことは1つの象徴的出来事でもあります。

　夕張市のホームページより

2011年
1月	2月	3月	4月	5月	6月	7月	8月	9月	10月	11月	12月
10,910	10,887	10,839	10,807	10,769	10,738	10,709	10,674	10,654	10,629	10,608	10,588
2012年
1月	2月	3月	4月	5月	6月	7月	8月	9月	10月	11月	12月
10,558	10,538	10,471	10,451	10,410	10,381	10,446	10,418	10,390	10,286	10,252	10,211
2013年
1月	2月	3月	4月	5月	6月	7月	8月	9月
10,187	10,218	10,130	10,120	10,087	10,054	10,034	10,005	9,968

　人口減少以上に問題なのが高齢化率。65歳以上の高齢者の割合が45.7％となっています。
　財政再建団体となって以降、当然のことながら行政サービスは悪化の一途、住民税などの上昇を招いています。
　人口の減少も当初の見込みよりも早いようです。財政再建計画はいずれ頓挫するだろうことは誰もが思っていることでしょうが、もともと人口の減少に歯止めが掛からない中で再建計画が成り立ちうるのかという疑問がわきます。
　この人口減少の意味は、新たに若い層が夕張市に流入してくることはないということです。
　考えてみれば当たり前のことです。
　親の代が作った借金を何故、次世代が負わなければならないのかという疑問が起きるのは当然のことです。
「夕張市　藤倉肇市長不出馬へ」

　日本国内の居住地であれば意図的に財政再建団体に移り住まないことが可能です。そればかりか借金漬けにした住民ですら、その自治体を見捨てて移住することが可能なのです。
　その意味では地方自治体が借金まみれになるという姿そのものが欠陥を抱えているといえます。
　地方自治が憲法で保障された制度であるにも関わらず、貧困な交付金のため借金漬けとなっている姿は異様です。
　そのような借金漬けの自治体が何を血迷ったのか、カジノ誘致などと言い出すのですから、末期的とも言えます。
「カジノ誘致？　言葉の言い換え、賭博場誘致という下品な政策は止めて下さい！」

　借金漬けになると言動がおかしくなるのも無理もないのですが、自治体レベルでこれでは話になりません。

　日本全体が夕張化しようとしています。
　消費税は大増税、行政サービスや福祉は切り捨て。
　そして、現世代、次世代がそのつけを負わされる状況を招きながら、それに関わった人たちが一切責任を取ろうともしない政治。
　今の日本の借金を誰に払わせるべきか、考えるべきなのです。


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