TPP重要5品目も…やっぱりねと思っていなかった人たち

　自民党は2012年12月の衆議院選挙では、「大勝」しましたが、その「大勝」の裏には小選挙区制によるプレミアムがありますが（自民党「大勝」の歪み　さて今後をどのように展望する？）、そればかりではありません。
　自民党候補者は、TPP断固阻止とウソの公約で塗り固めて当選しているのです。
「TPP交渉参加　TPP反対を訴えた自民党議員は本気で闘う気があるのか」

　断固阻止としてきた重要5品目について、政府自民党は「撤退」だそうです。
　TPP交渉からの撤退ではなく、重要5品目についての撤退です。
「重要５分野の関税撤廃可否検討　自民ＴＰＰ対策委員長表明　閣僚会合閉幕　年内妥結の方向性で一致」（産経2013年10月6日）
　そして、それが「環太平洋戦略的経済連携協定（ＴＰＰ）交渉で、政府・自民党が農業の重要５分野の関税を維持する従来方針から転換したのは、交渉の前進に向け「聖域」に切りこむ苦渋の判断にほかならない。」（産経2013年10月7日）だそうですが、政府自民党には重要5品目については最初から死守するつもりもなく消費税大増税と同じく、その「撤退」は既定路線だったのですが、それを政府自民党の「苦渋」と表現するのが極めて滑稽というのか、内心、舌を出しているのが見え見えなのに。

　この表現には笑いました。
「TPP、自民党政府の交渉ごっこでの苦渋の演技」（村野瀬玲奈の秘書課広報室）
　そうです、「苦渋の演技」なのです。

　でも、自民党議員は最初から反対する気もなく、ただウソをついていただけというのは誰もがわかっていたことだと思うのですが、業界団体の思考パターンは全く理解できません。
「自民党安倍首相によるTPP交渉参加と業界団体の怪」

　この期に及んでも、「突然の方針転換に農業団体からは「にわかには信じられない」との声も上がり」（前掲産経2013年10月7日）と報じられていますが、別に「突然」ではなく、当初から予定されていた筋書き通りの結末です。
　もういい加減にわかりそうなものです。自民党議員が本気で農業を守る気がないことは。農業の壊滅の大きな原因は、農業団体、農業従事者が自民党を支援したことに尽きます。
　自業自得とも言えるのではないでしょうか。
　農業団体、農業従事者が本気でTPP断固阻止を考えるのであれば自民党と決別することこそ必要なことです。
　農業従事者たちが自民党にしがみついている限りは日本の農業に未来はありません。

　農業の後継者がいない？
　自民党を支援しているからです。
　本来、後継者育成のためにも農業は保護政策を採るべきなのです。日本の国土の均衡した発展のためにも日本の農業は不可欠であり、その農業に従事することによって報われるようでなければ誰も農業などに従事しません。
　もちろん農村も変わらなければなりません。封建社会を色濃く残しているようでは、それだけで若い人は離れてきます。
　そういったことで農民自身が立ち上がることこそ、農業を守る唯一の方法です。

　日本の農業を守るためにこそ、自民党と決別しようではありませんか！


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