高級食材って何だろう？ 阪急阪神ホテルズの偽装事件

　先般、阪急阪神ホテルズで高級とされている食材とは似て非なるものを提供していたことが同社の公表で明らかになりました。

　これ自体、もちろん問題なのですが、私が考えたのは、「高級食材って何だろう？」ということです。
　利用者は「高級食材」として提供され、そしてその「高級食材」としての料金を支払っています。
　実際に提供されたのは、高級食材ではなく普通の食材でした。
　それを食べていた人は全く気づかなかったということになります。
　かつても地鶏と称して老いてボソボソになった鶏肉を提供していた事件がありましたが、あれは食通が見破り露見したということですが、一般的には全くわからなかったということでもあります。

　自分の味覚でどの程度の区別がつくのかが問われているんだと思います。
　私は、もちろん自身を持って言えます。「絶対にわからない！」
　ところで、私の大嫌いなお酒（アルコール）が原材料として使われているときはわかります。
「洋菓子とアルコール」
　ところが普通に酒をたしなむ人に聞いても、アルコールが入っているかどうか「わからいない」と言うのです。
　ケーキにも洋酒を吹き付けられることも多々あるのですが、酒飲みの人って全く無関心です。幼児に与えることにも無関心のようです。
　洋酒を吹き付けることで「高級」などと言いたいのでしょうが、吹き付けようが吹き付けまいが全く味覚には影響しないのではないでしょうか。
　言ってみれば、製造者（調理人）の単なる格好つけ。
「当社のケーキには香り付けに高級洋酒を吹き付けているんですよ～。」
　それとも「高級感」を出して価格（工賃）を上乗せするための値上げ商法でしょうか。
　このような発想は阪急阪神ホテルズと同じというところでしょうか。

　高級食材なんていったところで結局は、普通の味覚じゃわからない程度のもの。それをありがたかっていただけなんでしょう。
　フランス料理のフルコース？
　どんぶりご飯の方がおいしいと思いますよ。

　私たちが「高級食材」とどのように付き合っていくのか、１つの考えるきっかけを作った事件だと思います。


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