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日本で初めてPTSDを警告した
私は裁判員制度が議論し始められたころから、反対意見をブログに書いたり、新聞やNHKなどに投書したりしていました(採用はされませんでしたが)。下記の記事にあるように、PTSD(今は急性ストレス障害というようすが)が裁判員におこりうることを日本で初めてブログに記載しました。
http://marugametorao.wordpress.com/category/%e8%a3%81%e5%88%a4%e5%93%a1%e5%88%b6%e5%ba%a6/
2004年12月3日 奈良の小学生殺人事件
裁判員制度に賛成している為政者や法曹関係者や一般市民は、殺人の被害者の写真を素人裁判員が、どういう気持ちで見るかを想像したことはないのではないか?
奈良の小学生殺人事件を例に考えてみたい。猟奇的に性倒錯的に殺害した犯人が逮捕されたら、裁判になる。もし、裁判員制度が始まっていると、仮定しよう。被害者家族は、裁判にまったくの素人裁判員に自分の娘が無惨に殺害された証拠写真を見せたいと思うだろうか?また、素人裁判員も、むごたらしい証拠写真を見たいと思うだろうか?国民の義務だから、証拠写真を忠実に見るべきだと、法曹関係者は主張するであろう。僕は素人裁判員の大半はPTSDに陥ると想像している。殺害された姿がフラッシュバックして、脳裏に浮かんでくるのではないかと思う。
NHKが来年に裁判員制度のドラマを放映するそうだが、殺人事件の証拠写真を国民に隠さずに見せるのであろうか?本当に議論を喚起するのなら、すべてを見せるべきである。極端なことを言えば、イラクで殺害された被害者の切断された生首を見せることができるのであろうか?
為政者たちは、想像力に欠けていると思われる。しかも、彼らは裁判員にならなくてもよい免除職であり、一般市民の素直な感情など、まったく考えていないのであろう。法曹関係者も免除職であり、同様に、想像力が欠如している。
プロである医療関係者でも、首を切断されかかった被害者を見て、PTSDになったとの報道もある。このような観点からも、裁判員制度をスタートさせるメリットはない。
裁判員制度、日経ビジネス アソシエ
投稿日 2005年4月21日 投稿者: marugametorao
最近、次のようなメールを受け取った。政治家、マスコミのほとんどが裁判員制度に賛成している現状で、裁判員制度に批判的な見地からのニュースは非常にまれであり、僕にとっては喜ばしいことだ。先の世論調査で70%の国民が裁判員になりたくないと表明したことが、今回、日経ビジネス アソシエが、このテーマをとりあげたひとつの要因となったのであろう。 以下、メールの内容:日経BP社「日経ビジネス アソシエ」編集、—-と申します。 弊誌は、週刊「日経ビジネス」の兄弟誌で、若手・中堅ビジネスパーソン向けのビジネス情報誌です(第1・3火曜日発売、550円)。 話題のニュースを解説する連載コーナー「大人ニュース」欄で、「裁判員制度」について批判的見地から取り上げます(5/2発売号)。 そこで、先生が読売の「大手小町」をはじめ、各所で書かれている内容について、「ある神経内科医は警告する」としてコメントを数行拝借させていただきたく、ご連絡いたしました。 以下のような文面です。————————————————— ある神経内科医は、「医学生の時に法医学の講義で腐乱死体のスライドを見てショックを受け、以降その講義に出なくなったことがある。証拠写真を見せられ、被告の生死に関わる判断を迫られる裁判員は、精神的トラウマを持つ恐れがある」と警告する。————————————————— 法の成立以来、裁判員の精神的な負担について気になっていました。先生の意見は非常に貴重です。もっと心理学系の学会から積極的な発言があってもよさそうなのにと思います。(引用終わり)
http://marugametorao.wordpress.com/category/%e8%a3%81%e5%88%a4%e5%93%a1%e5%88%b6%e5%ba%a6/
2004年12月3日 奈良の小学生殺人事件
裁判員制度に賛成している為政者や法曹関係者や一般市民は、殺人の被害者の写真を素人裁判員が、どういう気持ちで見るかを想像したことはないのではないか?
奈良の小学生殺人事件を例に考えてみたい。猟奇的に性倒錯的に殺害した犯人が逮捕されたら、裁判になる。もし、裁判員制度が始まっていると、仮定しよう。被害者家族は、裁判にまったくの素人裁判員に自分の娘が無惨に殺害された証拠写真を見せたいと思うだろうか?また、素人裁判員も、むごたらしい証拠写真を見たいと思うだろうか?国民の義務だから、証拠写真を忠実に見るべきだと、法曹関係者は主張するであろう。僕は素人裁判員の大半はPTSDに陥ると想像している。殺害された姿がフラッシュバックして、脳裏に浮かんでくるのではないかと思う。
NHKが来年に裁判員制度のドラマを放映するそうだが、殺人事件の証拠写真を国民に隠さずに見せるのであろうか?本当に議論を喚起するのなら、すべてを見せるべきである。極端なことを言えば、イラクで殺害された被害者の切断された生首を見せることができるのであろうか?
為政者たちは、想像力に欠けていると思われる。しかも、彼らは裁判員にならなくてもよい免除職であり、一般市民の素直な感情など、まったく考えていないのであろう。法曹関係者も免除職であり、同様に、想像力が欠如している。
プロである医療関係者でも、首を切断されかかった被害者を見て、PTSDになったとの報道もある。このような観点からも、裁判員制度をスタートさせるメリットはない。
裁判員制度、日経ビジネス アソシエ
投稿日 2005年4月21日 投稿者: marugametorao
最近、次のようなメールを受け取った。政治家、マスコミのほとんどが裁判員制度に賛成している現状で、裁判員制度に批判的な見地からのニュースは非常にまれであり、僕にとっては喜ばしいことだ。先の世論調査で70%の国民が裁判員になりたくないと表明したことが、今回、日経ビジネス アソシエが、このテーマをとりあげたひとつの要因となったのであろう。 以下、メールの内容:日経BP社「日経ビジネス アソシエ」編集、—-と申します。 弊誌は、週刊「日経ビジネス」の兄弟誌で、若手・中堅ビジネスパーソン向けのビジネス情報誌です(第1・3火曜日発売、550円)。 話題のニュースを解説する連載コーナー「大人ニュース」欄で、「裁判員制度」について批判的見地から取り上げます(5/2発売号)。 そこで、先生が読売の「大手小町」をはじめ、各所で書かれている内容について、「ある神経内科医は警告する」としてコメントを数行拝借させていただきたく、ご連絡いたしました。 以下のような文面です。————————————————— ある神経内科医は、「医学生の時に法医学の講義で腐乱死体のスライドを見てショックを受け、以降その講義に出なくなったことがある。証拠写真を見せられ、被告の生死に関わる判断を迫られる裁判員は、精神的トラウマを持つ恐れがある」と警告する。————————————————— 法の成立以来、裁判員の精神的な負担について気になっていました。先生の意見は非常に貴重です。もっと心理学系の学会から積極的な発言があってもよさそうなのにと思います。(引用終わり)